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『死んだ俺だけが、世界崩壊前に戻れる』  作者: Y.M
第1章

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11/18

「ミニボス」

 巨大な骸骨が、ゆっくり通路へ姿を現す。


 普通のスケルトンとは違った。


 骨は黒ずみ、全身を分厚い鎧で覆っている。


 空洞の眼窩には、青い炎。


 そして肩に担いだ大斧は、人間一人くらいありそうな大きさだった。


【《スケルトンナイト》】


【脅威度:D】


【推奨レベル:6以上】


「Dランク……!」


 神崎の声が震える。


 推奨レベル6。


 今のユウたちは2〜3程度。


 明らかに格上だった。


 スケルトンナイトが斧を引きずる。


 ギギギ……。


 石床に火花が散る。


「下がれ」


 九条が前へ出る。


 だがその時。


 ユウのスマホが赤く点滅した。


【個別ミッション発生】


【《スケルトンナイト》へ一定以上のダメージを与えよ】


【達成報酬:スキル進化】


「……は?」


 ユウは目を見開く。


 スキル進化。


 魅力的だった。


 この世界で強くなるには必要。


 でも相手はDランク。


 死ぬ可能性の方が高い。


「九条さん!」


 神崎が焦ったように叫ぶ。


「この個体、普通じゃないです! 魔力反応が異常に高い!」


「……変異種か」


 九条が舌打ちした。


 その瞬間。


 スケルトンナイトが消えた。


「っ!?」


 速い。


 巨体なのに。


 次の瞬間、朝倉の前へ現れる。


 大斧が振り下ろされた。


「ぐっ!!」


 轟音。


 朝倉が両腕を硬化させて受け止める。


 だが床ごと沈んだ。


「重っ……!!」


 骨が軋む音。


 耐えきれない。


「レンくん!」


 レナが叫ぶ。


「次、蹴り来る!」


 朝倉は咄嗟に横へ飛んだ。


 直後。


 スケルトンナイトの蹴りが壁を粉砕した。


「化け物かよ……!」


 ユウは歯を食いしばる。


 その時。


 九条が動いた。


 パンッ!!


 銃声。


 スケルトンナイトの頭部へ命中。


 だが。


 青い炎が揺れただけ。


「硬ぇな」


 九条の眉がわずかに動く。


 今までの敵と違う。


 本当に強い。


 スケルトンナイトが九条へ突進。


 大斧を横薙ぎに振るう。


 九条は紙一重で回避。


 だが衝撃波だけで壁が裂けた。


「ユウ!」


 レナの未来視。


「三秒後、頭が開く!」


「頭……?」


「青い炎が見える!」


 弱点。


 ユウは理解した。


 普通のスケルトンと同じ。


 核は“炎”だ。


「朝倉!!」


「おう!」


 二人は同時に動いた。


 朝倉が正面から突っ込む。


 身体硬化した拳を叩き込む。


「うおおお!!」


 スケルトンナイトが斧で迎撃。


 だがその瞬間。


 ユウが横から跳び込んだ。


 全身の力を鉄パイプへ込める。


 《身体強化》。


 今できる最大出力。


「砕けろぉぉぉ!!」


 ガァァン!!


 スケルトンナイトの頭部へ直撃。


 鎧が割れる。


 そして。


 内部の青い炎が露出した。


「今だ、九条!!」


 パンッ!!


 銃声。


 銀の弾丸が炎を撃ち抜く。


 一瞬。


 スケルトンナイトの動きが止まった。


 次の瞬間。


 全身に亀裂が走る。


「――――」


 声にならない叫び。


 巨大な骸骨は、黒い粒子となって崩れ落ちた。


 静寂。


 全員が荒い呼吸を繰り返す。


「勝った……?」


 神崎が呆然と呟く。


 スマホが震えた。


【ミニボス撃破】


【経験値を獲得】


【Lv3 → Lv5】


 ユウの身体が熱を帯びる。


 力が増していく感覚。


 そして。


【条件達成】


【ユニークスキル《死者帰還》が進化可能です】

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