表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オムニバースの英雄 ~ゲーマーがゲームの腕で異世界を救う物語~  作者: 西一
最終章 セカンド ワールドウォー
42/44

ベイルアウト

 合同軍の砲撃をものともせず、一人抜け出した、先鋒・ユウトの乗る『ヤマト』が閃光を残し、その光りの道を通ってオメガは防衛網を突破した。

 防衛網を突破した彼らの前に、主力軍であるオシリス艦隊が待ち構えていた。

 激戦は必至。

 オシリス艦隊から飛び立った攻撃機が、すでに迎撃態に入っていた。

「こいつら強い! みんなエース級パイロットだ」

 対オメガのために選抜された精鋭部隊、だが、オメガの特徴は速攻力、そのズバ抜けた機動力で相手のディフェンスが整うまでに一気に攻め込む。

 ハオュは戦術の専門だけあって、彼の洞察力は鋭い。戦術を有効に遂行するための最適なフォーメーションを選択し、素早く優位な陣形になるよう指示を出す。

 不戦の誓いによって封じ込まれた戦闘力を、オメガはこの時、一気に解放した。

 狙撃・防御・機動・戦闘、各ジャンルのスペシャリストがそろうオメガ、ユウトを先鋒とした鉄壁の布陣で迎え撃つ。 

 その攻撃力は想像を絶する破壊力となって、オシリス艦隊に襲い掛かった。



「たった十一機の、航空機による部隊だが、実に強力だな、オメガは。想像以上だ。だが、お前達の戦う舞台は他に用意している。せいぜい、あがいておくんだな」

 オメガの戦いぶりを、余裕を持って見守る総参謀長のホルス。


 オメガは個性派ぞろいの未完成なチームだが、いざ戦闘が始まると、そのチームワークはすでに完成されていた。さすがに選ばれたメンバーだけあって、激しい戦闘にもかかわらず十一人は無傷、快進撃を続ける。


 しかし、超人となったヒーロー達にとって、長期戦は不利。この異世界では体力の消耗が激しい。なかでも、超攻撃型のユウトを始めとして、ノアにジュン、そしてウーゴの四人の体力は著しく消耗していた。

 持続力の続かない地球人。先鋒のユウトは電池切れ、後方に退いた。

 それを見透かしたように、合同軍は新兵器を投入した。


 オメガの欠点を衝いて投入されたアームキャリー。ヒーロー級相手に、人間業では対抗出来ないと、対オメガ対策で開発された究極のアームキャリーだった。

 それは、エマの乗るアリストと同じ色のゴールド。黄金に輝く機体、その名は戦闘の神、『アスラ』。 

「アリストとおんなじ色。じゃあ、あいつがラスボスか。手が六本あるぞ」

 ノアが驚くように言うと、

「いや、正確には四本、背後から伸びた腕は触手じゃないか?」

 レオンが補足する。

 アスラが身構えると、赤い色に変わった。

「戦闘モードに入ると、こいつ、怒りを表す赤に変化するのか?」

「まるで、仏教の守護神である阿修羅像のよう」

 その形状からサクラが呟く。

「一体、誰が操縦しているんだ?」

「いや、こいつ、無人機だ!」

 ノアがそう確信した。


 操り人形。誰かが遠方で操作しているのか? しかも、敵の先を読む動き。心眼のその先をいく神の領域。

 触手は鞭のように長く伸び、対戦しているリバティの背後から襲って来る。

「強い、強過ぎる!」

 ノアが声を上げると、イバンが言った。

「恐らく、確率だ、データーに基づいた予測で、六本の手が動いているんだろう」

 四本の腕に二本の長い触手は、ノアの行動、戦闘パターンを読み取り、次に動く行動の、確率の高い動きを瞬時に選んでいる。

 情報能力が人間より遥かに超える計算能力により、人間を凌駕する実力を備えていた。


「六本あれば、どれかが当たるって、それ、反則だろ!」

「ヒーロー級封じ、厄介なのが出て来たな」

 そう言ってイバンが加勢に出たが、

「ここは俺に任せて、お前達は先を行け!」

「まずは、正面の敵を倒さないことには、先に進めないぜ」

 相変わらず憎まれ口を叩くイバン。

 すぐにノアが言い返す。

「進んだ文明であれ、強さとは人だ。決めるところで決めるのが真のエース。オメガのエースが、一対一のバトルで負ける訳にはいかないだろ」


 ノア自慢の勝利の方程式、一瞬のひらめきに賭けた。

 リバティが最大高速のままアスラに接近――。

 反応したアスラがリバティをかわすと、触手がリバティの背後を襲った。

 鋭利な刃先がリバティの肩をかすめるも、勢いの付いた触手は制御出来ずにアスラ自身を貫いた。

 肉を切らせて骨を断つ。

 ある程度の犠牲を払っても目的を果たす、捨て身の戦法で、ノアは強敵に打ち勝った。

 データーに無い行動に、さすがのアレスも予測出来ずに自滅し、戦闘不能に陥る。

 その一瞬の隙を突き、リバティのビームサーベルがアスラを一突き、息の根を断った。


 激闘の末、鉄壁の防衛線を突破したオメガ。何故か、敵は追撃して来ない。

 オメガがある空域に入った時、広範囲に張り巡らせた幾つもの装置が光った。

 戦闘開始直後から違和感を覚えていたイバン、オメガをこの場所へと引き寄せるための罠だと気付いたが、すでに遅かった。

 オメガが一瞬で消えた――。



「ここはどこだ? 敵は、敵はどこにいたんだ!」

 不思議そうにノアが辺りを見回しながら言った。

「……まさか、あの時の光は、転送装置から発せられた光。広範囲に張り巡らされた転送装置によって、ワタシ達は瞬間移動して別の空間に飛ばされたんです」

「別の空間?」

「はい、恐らく、シャープレー超銀河団のどこかの空間でしょう」

 

 目の前には眩しすぎるほどの輝きを放つ空間が迫っていた。

「あの輝きは……クェーサ! この宇宙で最も明るい星。そして、その膨大なエネルギー源は…」  

 そうリアムが説明したその時、大きく機体が動いた。

「しまった! ここはブラックホールの入り口、しかも最大級のブラックホールだ!」

イバンが叫ぶ。

 一瞬にして真っ暗な世界に変わった。

「ブラックホールだって! マンガとかにある、全てを飲み込むというブラックホールか」

「ああ、時空をネジ曲げる場所、光さえ閉じ込めてしまう、恒星の数億倍もの質量を持った超重力の空間だ」

 今度はレオンが説明する。

「じゃあ、どうすんだよ! どすればいいんだよ!」

「時間の猶予はない、この場から早く逃げろ!」

 超大質量ブラックホールの目に見えない脅威がオメガを襲った。



「この期に及んで、奴らは、どう挽回する気でいるのだ。さしものオメガも、助かる術は無い。無敗伝説も、これで終幕だ」

 総参謀長のホルスが言った。

 更に、前衛部隊からの、エルナト・第二艦隊が壊滅したとの報を聞き、

「これで、パーシアス連邦(超銀河団)のアルゴル星を目指して攻め入っている連合軍を挟み撃ちにすれば、一網打尽に出来る。世界は我らの手に入るのだ。あとは、エマの体が手に入れば、大神官・アイ様もお喜びのことであろう」

 勝利を確信しその余韻に浸っているホルス。

 アスラの帰還を静かに待った。


 超大質量のブラックホールがオメガを飲み込んだ。

 彼らに残された唯一の道は、異次元への脱出、緊急用の脱出装置を使って地球に一時避難する。それしか残されていなかった。

「みんな、脱出して! ベイルアウト(緊急脱出)よ! まだ挽回のチャンスは訪れるから。また、地球で会いましょう」

 各々地球に一時避難しょうとするが、何故か緊急用の脱出装置が作動しない。

「何故だ! 緊急脱出来ない。何も、反応しない……」

 何故か脱出装置が作動しない。

 全ての機能は、想定外の重力の作用によって無力化されていた。


「ガガガ――想像を超えるブラックホールの重力の影響で――ジジジ――同じ性質の空間内では、ユニバース世界に送り込めない。反発する、相反する作用が働いて制御出来ないんです!」

「じゃあ、どうすんだよ! どうすば、ここから脱出出来るんだよ!」

 途切れ途切れのリアムの通信が、彼らを絶望の淵に立たせる。

 オメガは絶体絶命の窮地に陥った。


 停止していたアスラが突如、動き出す。

 自己修復で復活したアスラの触手が伸び、エマの乗るアリストに巻き付いたかと思うと、凄い力でアリストを引き寄せた。

「わぁー! 何、何が起こったの? 吸い寄せられる」

 アスラの両足が分離し、まるでロケットのような推進部分から青白い炎のようなもの噴き出し、ブラックホールの重力に逆らって脱出する。


 何故かアスラに敵意は感じられない。ただ、この場から逃がそうとしているように思えた。

 エマが振り返ると、ブラックホールの入り口らしい暗黒の空間が見えていた。

 エマだけが唯一、助かった。

「放して、放してよ! 今すぐ仲間のもとへ行かないと!」

 そう叫んだものの、アスラはアリストを放してはくれない。

 無理に外そうとするも、巻き付いた触手はビクともしない。

「お願い、私の言うことを聞いて、私を自由に、この触手を放して、お願いよぉ!」

 何度も何度も声に出して頼むと、

 触手が緩んだ。

 ――どうして? 私の声で、反応したのかも……。

 その隙にアリストがアリスから離れて、ブラックホールの中へと戻って行く。


 出力の高いオリオン号にサーベルを突き立て、それにしがみ付いているチームメートを発見。かろうじて持ちこたえていた。

 だが、脱出の糸口が見えず、ジワジワとアリ地獄のような中心部へと吸い寄せられて行く。

 エマも同じようにサーベルを突き立て、オリオン号にしがみ付いた。

「何故、戻って来たんだよ!」

 脱出出来た筈のエマが戻ったことに、ノアが声を荒げて言った。

「リーダーの私だけが助かっても、私が助けなければ」

「お前さえ生きていれば世界は救われるんだ。せっかく助かった命を、みすみす逃しやがって。その好機を逃しやがって」

「リーダーの私がみんなを見捨てたり出来ないじゃない。みんな、思いやりがあって優しくて、誰よりも強くて、何より平和を願っている。そんな掛け替えのない仲間を、私は見殺しには出来ないよ!」

「もう無理だ、何をやっても無理なんだよ」

「なら、せめてリアムだけでも。空母なら自力で脱出できる筈、リアム、あなただけは生きて、生き残って!」

「嫌だぁ!」

 リアムが初めてエマに口答えした。

「そうだ、お前だけでも生きろ! お荷物の俺達がいなくなれば軽くなる、オリオン号の推進力なら脱出出来る筈だ。俺達が今すぐ手を放せば、お前だけは助かるんだよ」

「愛する者を助けてヒーローなんです。私もそのヒーローになりたい。まだ死んだ訳じゃない、最後まで諦めないで! みんな、しっかりとつかまっていて下さい」

「それを言われたら、なんにも言えないだろう」

「なら、私も同じ思い、愛するあなたを助けたいの、最後まで諦めないわ!」

 ブラックホールの周りを周回すると、七色に輝く光の中を進んでいるように見える。極めて強い重力が働き、光を含めてあらゆる物を吸い込む。

 ガクン、と再び機体が大きく揺れた。


 ……『真のヒーローには逆境を跳ね返す力がある』そうパパが言っていたけど、もう、駄目みたい……。

 エマが諦め掛けた、まさにその時――。

 ハルトに幻聴が、再び女性の声が聞こえた。しかもハッキリとした声。

『ハルト! ハルト、こっち、こっちに来て!』と。

 その女性の声は、ハルトだけに聞こえた。

 あれは――。

「あの、一点に輝く白い光の方、何かがある!」

 ハルトが声を上げると、

「何かって、何があんだよ!」

 ノアが叫ぶ。

「分からない! ただ、救いの手が差し伸ばされている気がするんだ!」

 ハルトがそう答えると、

「みんな、あの白い光の方に舵を取って!」

 エマが決断した。


 各々がオリオン号から手を放して戦闘機に変形、ハルトの言った、僅かに輝きを放つ一点の光に向かって舵を取った。

 頭が押し潰され、全てが壊れそう。水圧で押し潰されそうな、そんな異常な圧力によって肺を圧迫され息が出来ない。

 一人、また一人と意識を失い脱落していく。

 そして、エマも……。



 エマが意識を取り戻すと、見知らぬ場所にいた。

 ここは――。

 一帯は霧が立ち込めていて、丘の上にいるのか、見晴らしの良い場所だった。

 遠くに神殿らしき白亜の建造物が建って、眼下の平地には、太古の街並みらしき建物が、霧の隙間から見え隠れしている。しかし、人影は無く誰もいない。

「リアムは?」

 ハッと我に返ったエマが、上体を起こした。

 リアムはエマのそばで倒れていた。怪我はなさそうで、ただ眠っているだけだった。

 ホッとエマは胸を撫で下ろす。

「ここはどこ?」

 エマが辺りを見回すと、見知らぬ女性の膝に頭を乗せたハルトが眠っていた。

 キトンと呼ばれる、古代ギリシャの衣服を身にまとい、髪の色はハルトと同じ銀髪で長く、透き通ったような白い肌。落ち着いた雰囲気のある綺麗な人だった。

「目は、ヒロトさんに似て、口元はサラちゃん似ね」

 その女性が言いながら、ハルトの乱れた髪を優しく撫でながら、見詰めていた。まるで、愛する人を見るような目で。

「貴女は、誰? ここはどこなの?」

 エマが尋ねる。

「私はメラー、と言ったら、聞き覚えがあるんじゃないの」

「メラー、さん……じゃあ、デッド!」

 メラーが慌てて人差し指を口に当て、

「起きると、困るんじゃない、あなた達が、最も恐れるレボスがね。ここは、私の生まれたサルガス星。在りし日の街並みなの。もちろん、ここは実態の無い世界、幻影なの。黄泉の世界って呼べばいいのかしら」

「じゃあ、私達は死んだの?」

「安心して、ちゃんと生きているわよ」

「……ウーーン……ンーン?」

 エマとのやり取りで目を覚ましたハルトが、上から覗き込むように見ているメラーを見詰め、

「やっと会えた、君だろう、俺の心に呼び掛けていたのは……そう、メラーさんだったのか」

 今までの謎が解けた。

 母親であるサラの影響を受けてメラーと繋がっていたのだ。

 心眼が使えなくなったハルトだったが、デッドの分身である、メラーと交信出来る能力が備わっていた。


「俺の想像していた通り、メラーさんは、今まで会った、誰よりも素敵だよ」

「本当? 嬉しい」

 メラーが頬を赤らませる。

 エマは思った。ハルトのことを好きなんだと。

 うっすら赤く染まったメラーの頬に手を差し伸べるが、スーッとすり抜ける。

「ハルトからは、私には触れることが出来ないの……」

 メラーに触れることが出来ず、もどかしく思うも、どうにもならない。

 いっそ、人間だったら、と言い掛け、ハルトは思いとどまった。自分とは住む世界が違うのだと、諦めるしかなかった。


「ここは、どこだ?」「俺は生きているのか?」

「ユウトはどこ!」「俺はここ、みんな、無事だったんだな」

 オメガのメンバーが、それぞれ意識を取り戻した。

 皆、無事で無傷だった。

「さあ、行きなさい。ここからは先は、私は手助け出来ないの」

「ありがとう、メラーさん。私達を救ってくれて」

 エマが感謝の気持ちを伝えると、メンバーはそれぞれのアームキャリーに乗り込み、全速力で黄泉の世界を飛び出した。


『神と神の対決。人間を支配する神と、人間に操られる神。気に入らぬ。この私と張り合おうというのか、身の程知らずが』

「あら、起きていたのね」

 見えないレボスにメラーが語り掛ける。

『お前はなりたいのだろう、人間とやらに』

「……そう、私は姿形のある人間になりたい」

『偽りの神と違って、私は人間を創ることが出来る。人間を創るなど造作もないことだ。人体を構成する有機物は六種類の元素から成っている。水素・酸素・炭素・窒素・リン・イオウ。二十九種類の元素との結合によってな。だが、時間が動き出す。命という、はかない十字架を背負うことになるのだぞ』

「私は、愛するハルトと短い人生を添い遂げたい」

『愛、か、何度も奴らに聞かされた言葉。私の敵わなかった未知なる力だ……。覚悟は出来ているようだな。なら、その望みを叶えようではないか。たしか、あの少年は、ユニバース世界でいう一八歳だったな。同じ年が良いだろう、同じ時間を歩むがいい』

「私とあなたは一心同体、そんなことをしたら、もう……」

『そうだな、今度こそ永遠の眠りに付くことになりそうだ。だが、人間とやらは何度も生まれ変われるのだろう、そして生き続ける筈。私には未来は見えない。人の心を支配するだけで、ただ止まっているに過ぎない存在だったのかも知れない。だからこそ、一緒に動き出そうではないか。目障りな人間どもを一掃してな』

 善と悪の、相反する性質のメラーとレボスが一つになる。

 黄泉の世界が崩れ出し、メラーが、姿形のあるものとして生まれ変わろうとしていた。

 止まっていた時計が動き出す。人間として……。


 ブラックホールからの脱出に成功したオメガ。

 彼らの目の前に目指すべき銀河が見えた。

「こっちです! ワタシに付いて来て下さい」

 リアムがそう言って、故郷のオシリス星を目指してメンバーを先導する。 


 一方、アスラの帰還を待ち続けているオシリス艦隊。

 そのオシリス艦隊の前に、ゴールドの機体が見えた。

 エマの乗るアリストを連れて帰って来るものだと思っていたが、アスラ一機だけだった。

「ん? ……小娘は、飲み込まれたのか? そんな馬鹿な、アテンの予知が外れたというのか……」

 旗艦の艦橋内で参謀長・ホルスが動揺する。

 何かが狂い始めている。そんな悪い予感が脳裏をかすめた。

 更に、彼に追い打ちを掛けた。

 消滅した筈のオメガが、危機を脱出して、首都星に接近中だという驚くべき報告を受けたのだ。

「馬鹿な! あのブラックホールから抜け出すなどと、神の成せる技だ。あり得ない……しまった! 首都星オシリスを守る兵は僅かだ、守備隊だけではオメガは止められぬ!」

 必勝態勢を破られ、驚愕するホルス。

 そんなホルスに、魔の手が忍び寄る。 

「なんだ、なんなんだ、このエネルギーは……。ブラックホールが、この領域まで広がっている。何故? 回避! 回避だぁー!」

 ホルスの叫び声が、虚しく艦橋内に響き渡った。


 予想を超える巨大なエネルギーに、合同軍の全ての艦艇が飲み込まれた。

 大自然の猛威に逆らうことが出来ず、成す術も無い。

 全ての艦艇が底の見えないブラックホールに飲み込まれて行った……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ