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少年少女探偵団  作者: 山中建一
2/3

〃2

僕は授業が終わると真っ先に家へと向かう…はずだった。

気になりすぎる…!どうしてもどうしても、あのカフェの正体をつかみたいのだ!

そのカフェが普通のカフェだったとしても僕はそれでいい。しかし、そうでないのなら…面白い!

っていうわけで、僕はそのカフェがある「猫山商店街」へと足を運んだ。

僕はその商店街に向かう途中、公衆トイレでいつものスタイルに着替えた。本当は持ってきちゃダメなんだけどカバンに入っているのは服、ヘッドホン、そして父さんからもらったゴーグル(なぜかこれをつけないと、気合が入らないんだ)。

ところが僕はそのカフェに着いた途端、目が点になってしまった。

「…閉まってる…。」

僕はぼうぜんとして立っていた。どうしようと迷っていると横から声がした。

「どうしたの?お兄ちゃん。」

その声は前カフェで見た少女だった。

どう答えようか迷っていると、少女が先に話しかけてきた。

「来て。」

少女はそう言うと僕の手を握ってカフェの裏側へと行く。

そういえばこの少女のお母さんはどんな人だろう。もしかして、今この子はお母さんと喧嘩していて、家出中だったりして…。う〜ん、謎だ。

「着いた。」

少女は短くそう言うと握っていた手をはなした。

気付けばアパートに来ていた。少女は僕の方向を見てニッコリと笑っている。

(えっと…僕はここの来てどうすればいいんだ?)

そう考えているとアパートからガチャリとドアの開く音がした。出てきたのは二十代後半の女性だった。女性は僕たちの方へと向かってくる。

「あら…?百合菜、お友達?」

「連れてきたの。」

「あの…お母さんですか?」

僕は恐る恐る聞いた。

「ああ!自己紹介を忘れてたわね。私は百合菜の母。小竹 飛鳥。この子は小竹 百合菜よ。…あなたは?」

「あ、僕は桜本 修斗。中学二年生です。あの、カフェをやっているって本当ですか?」

「ええ。前からカフェをやって見たかったの。」

「はあ…。」

僕はこんな人が店長でいいのか?と思った。

「百合菜のお友達だったらいつでも遊びに来てね〜。あ、でも明日はダメだわ〜、別の仕事が入ってるもの。」

別の仕事?カフェと一緒に別の仕事もできるのか。

「とにかくお兄ちゃん、明日は絶対に来ちゃダメだよ。」

そんなに念入りに言われたら余計に行きたくなるじゃないか…。と思いながらも僕はうなずくことしかできなかった。



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