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僕は授業が終わると真っ先に家へと向かう…はずだった。
気になりすぎる…!どうしてもどうしても、あのカフェの正体をつかみたいのだ!
そのカフェが普通のカフェだったとしても僕はそれでいい。しかし、そうでないのなら…面白い!
っていうわけで、僕はそのカフェがある「猫山商店街」へと足を運んだ。
僕はその商店街に向かう途中、公衆トイレでいつものスタイルに着替えた。本当は持ってきちゃダメなんだけどカバンに入っているのは服、ヘッドホン、そして父さんからもらったゴーグル(なぜかこれをつけないと、気合が入らないんだ)。
ところが僕はそのカフェに着いた途端、目が点になってしまった。
「…閉まってる…。」
僕はぼうぜんとして立っていた。どうしようと迷っていると横から声がした。
「どうしたの?お兄ちゃん。」
その声は前カフェで見た少女だった。
どう答えようか迷っていると、少女が先に話しかけてきた。
「来て。」
少女はそう言うと僕の手を握ってカフェの裏側へと行く。
そういえばこの少女のお母さんはどんな人だろう。もしかして、今この子はお母さんと喧嘩していて、家出中だったりして…。う〜ん、謎だ。
「着いた。」
少女は短くそう言うと握っていた手をはなした。
気付けばアパートに来ていた。少女は僕の方向を見てニッコリと笑っている。
(えっと…僕はここの来てどうすればいいんだ?)
そう考えているとアパートからガチャリとドアの開く音がした。出てきたのは二十代後半の女性だった。女性は僕たちの方へと向かってくる。
「あら…?百合菜、お友達?」
「連れてきたの。」
「あの…お母さんですか?」
僕は恐る恐る聞いた。
「ああ!自己紹介を忘れてたわね。私は百合菜の母。小竹 飛鳥。この子は小竹 百合菜よ。…あなたは?」
「あ、僕は桜本 修斗。中学二年生です。あの、カフェをやっているって本当ですか?」
「ええ。前からカフェをやって見たかったの。」
「はあ…。」
僕はこんな人が店長でいいのか?と思った。
「百合菜のお友達だったらいつでも遊びに来てね〜。あ、でも明日はダメだわ〜、別の仕事が入ってるもの。」
別の仕事?カフェと一緒に別の仕事もできるのか。
「とにかくお兄ちゃん、明日は絶対に来ちゃダメだよ。」
そんなに念入りに言われたら余計に行きたくなるじゃないか…。と思いながらも僕はうなずくことしかできなかった。




