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少年少女探偵団  作者: 山中建一
3/3

〃3

「お〜い、修斗!」

次の日の朝。僕があわてて振り返る。和也だった。和也はあたふたした様子で走ってくる。

「大変だ。」

「大変って…何が?」

「二つ朗報がある。」

「…。」

「今日はテストだ。」

「…そうか。」

「お前っていいよなあ、俺なんてテストで平均点以上取らないと補修行かなきゃならないのに…。」

それはお前が悪いんじゃないか…?

「後で教えてやるよ。」

そう言うと和也はパッと顔を輝かせた。

「おおー!お前マジ天使!で、二つ目は、って痛あ!?」

和也がうずくまる。どうしたんだ?と聞こうとすると、

「お〜い、木村君、今日は日直よね?全部私に任せるつもりだったの?」

女の子だった。そうか、今のは彼女のげんこつだったのか…。

「え?俺今日、日直だったっけ?」

「そうよ、忘れてたの?」

「いやあ、ごめん、今日テストじゃん?だから修斗に教えてもらおうと思って…。」

「あ、僕は桜本修斗。隣のクラス。」

僕は軽く頭を下げた。

「え?桜本君?あの有名な?」

「え?修斗ってそんなに有名なの?」

それは僕も驚いた、有名って?

「成績いいし、運動もバツグン!まさに学年の鏡よねぇ。」

「そんなに有名だったのか!俺も修斗みたいになれたらなあ…。」

「木村君、それは夢のまた夢ねぇ…。」

「ひっでー!俺だって勉強すればこのくらい…、出来ねぇな。」

「全く…、桜本君もこんな人と一緒にいたらバカが移るわよ?」

「ひでぇな。俺たちはこれまでもこれからも一生の友達なんだよ!」

えっと…、日直の話はどこに行ったんですか?と思いながらも僕は二人の話を呆然と聞いていた。

「あ、私は中屋つばき。クラスの委員長、よろしくね。」

「あ、よろしく。」

「それでさあ、二つ目の朗報なんだけど、俺、お前が言ってたカフェ…えっと、【IN】?について調べたんだよ。」

「…ん?」

僕はちょっとだけ耳をかたむける。

「はい、これ。紙に書いといたから。」

と言って紙を僕に押し付けた。

「これで俺のやるべきことは…」

「終わってません!もう忘れた?日直のし・ご・と!」

「あ…、いや、忘れてねえぞ?今から行こうとしたんだ。んじゃ、修斗!また後で!」

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!木村君!」

と言い、慌ただしく向こうへと消えて行った。

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