1幕 4話 「1限目」
カンカンカンカン
朝の訪れ、6時を教える鐘の音が聞こえ、ラクロは2段ベットの上で目を覚まし、背筋を伸ばす。
「おはよぉ」
朝の挨拶をする。しかし誰からも返事が無い。下にいるブルドを見ると、大きなイビキをかいて、グースカと寝ている。隣の2段ベットの方を見ると、上の方ではオルクは、死んでいるかのように寝ており、メレーは下の方で枕の隣に眼鏡を置いて 静かなイビキをかいて寝ている。
(昨日の疲れがまだ残ってんだろうな。)
あれだけ動いたから仕方ないと思いながらさっきよりもう少し、声量を上げ、
「おっきろーーー!!」
ガバババっ!!!!
3人が同時に跳ね起き、辺りを見回す。
「やっほ!みんなおっはよ!」
「お、おう。おはよう。」
「おは、よう。」
「おはようなんだなぁ。」
3人とも戸惑いながらも挨拶を返してくれる。
◇
「お前、早起きだな。」
顔を水で洗いながらオルトが言う。
「あぁ、いつもオレを起こしにきてくれる子がいてな、そいつにイタズラするために毎日早く起きていたら、習慣化したんだろうな。」
「へぇ、そんな理由で。お前面白いな。」
顔がまだ水に濡れたままガハハと笑っている。それをよそにブルドがため息をついている。そんなブルドの近くにメレーが近づく。
「どうしたんですか?ブルドさん。僕でも良ければ相談に乗りましょうか?」
「いやぁ、昨日のことでねぇ、楽しみにしていたのに、まだショックなんだな。」
「昨日のこと、あぁ、2段ベットの上に登ろうとしたけど登れなくて色々方法を考えたけど結局下で寝たことですか?」
「ぐふぅ、」
メレーの解説がブルドの痛んだ心をもっと痛めつける。
「やめてあげなよメレー。ほら、もうすぐで朝食の時間だから食堂に行こうぜ。」
◇◇
「ぷはぁ〜〜、なんだな!」
部屋に戻るとブルドは腹をさすりながらベットに腰をかけ、一息つく。
「講義があるから早く着替えろよ。」
戻っきてすぐにオルクは兵服へ着替えていた。
「オルク、早くないか?」
「講義は7時からだ。あと10分で始まるぞ。」
時計を見ると確かに6時50分。
「やっべ!」
ラクロとブルドとメレーは急いで着替えだす。
「ブルドがいっぱい食べるからだぞ!」
「お、美味しすぎるのがいけないんだな!」
「いいから早く着替えて下さい!」
「まったく、俺は先に行っておくぞ。」
先に着替え終わったオルクは部屋を出ていく。ドアの向こうからは騒がしい音が聞こえる。
◇◇
バンッ!!
「メレー・グレンズ!ブルド・ゴメタ!ラクロ・ストローク!只今来ました!」
ドアを勢いよく開け、メレー、ブルド、ラクロの順で入ってくる。そして3人で教壇に立つ男の人の前へ行く。男の人は時計を見ると
「3人とも、9分の遅刻ですね。」
「「「ごめんなさい」」」
「初日なので今日は見逃します。これからは遅刻しないよう気をつけてください。」
「「「はい!」」」
「では、空いてる席に座りなさい。」
遅刻組は振り返り空いている席を探す。6段の階段教室で、机は4つずつある。
「ラクロー、隣空いてるよー。」
2段目の席に座っているアイラが手を振り、左隣の空いてる席を指差す。急いで席へと走り着席する。二人も空いている席を見つけて着席する。
「おはよう、ラクロ。」
「おはようね、ラクロ君。」
「おはよう。アイラ、フレット。」
アイラの右隣にはフレットが座っていた。
「ラクロ、なにかあったの?」
「いや、ただちょっとな、着替えが遅くて。」
コンコンッ
男が話を遮るように教壇を名簿で軽く叩く。
「私は君たちの講義担当の教官のレティ・チャークです。レティ先生とでも呼んでください。今回は交流の為に皆さんには名前、入隊理由を言って貰おうと思います。それではそこのあなたから、お願いします。」
教室のドアに近い左端の女の子を手で指す。するとその女の子は立ち上がる。
「わ、わたしはコアニ・ルーキュです!入隊理由は孤児院から出たかったからです、、」
「ありがとうございます。では、コアニさんの後ろの人、お願いします。」
そうして、全員が自己紹介終わるのに1時間かかった。




