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ゲームの解像度上げ方テクニック

ペン(万年筆)を手に取って自分のイメージした物をどこでもいいから描く。

できるだけ正確に。

正確であるほど、強さは変わる。


「初めての武器、描いてみるか。」


スラスラと描いていく。

武器の先端の切れ味を、

外形を描き、完成したものは。


___

『【ナイフ】が完成しました。』

___


「おお!これは高いステータスが期待できる...

え、ステータスがない??」


DMGすら書いてないんだが。

どうやったらわかるんだ?

もしかして完璧に描かないとステータスがない?

いや、それはない。

そんな鬼のようなゲームならば、

こんな人気にならない。

鑑定屋みたいなものがあるんじゃないか?

そこで初めてステータスが分かるとか?

あぁもう、ステータスがわかったら

今現状倒せそうなモンスターがわかる...のに...

いやまて、モンスター...スライム...あ。


...思い出した。今そこじゃないわ絶対。

このパーティに加わったスライム(レアエネミー)について考えるべきだろ。

しまった。自分の思考で前が見えなくなっていた。

まずこいつはなんで俺のパーティに加わったのか。

そこを調べるべきだ。

話が通じるかわかんないけども、やってみますか。


「アンジュスライムさんってさ、

なんで俺のパーティに入ったん?」


...沈黙5秒。反応なし。

やっぱ通じねぇか?


『ピコン』


「?」


突然のメッセージ通知音。


(もしかしてメッセージで伝えようとしてる?)


千秋はとりあえずメッセージを開いてみる。


『アンジュスライムより:そんなの、

スライムよりも人間の方が強いので、

仲間に入った方がいいと判断したからです。』


と書かれていた。


....え?こいつ馬鹿か?

馬鹿なのか?俺レベル1だよ!?

いくらでも俺をリスキル(ストレス発散)にできるだろ!?

俺の想像の一回りいく馬鹿だった。

いや、もしかしてスライムには「調べる」機能がない?

それならありえるかも


「調べるスキルないの?

正直言って俺レベル1なんだが?」


『ピコン』


『ありましたが勝てるわけないですね。

レベル1でも何度でも蘇るなら確実に私を殺しにかかるでしょうし。

おそらく私の想像を超える策を用意してくると、

自分の弱さを自覚した上での判断なので気にしないでください。

もちろん協力するつもりです。』


(うーん。ダメだ

こいつ賢いのか馬鹿なのかわからないんだが。

まぁいいや。手伝ってくれるならありがたい。)


「じゃあ、よろしく」



スライム(レアエネミー)は頷いた。


そしてゲーム内の夕方。

アンジュ(アンジュスライム長いから)と俺は、

錆びれたナイフと盾を持って恨まれるようなことしてないのに睨んでくる、

こういうゲームでベタな緑色の原始人(ゴブリン)に遭遇した。


____

【冒険者のゴブリン】


一般的な野生のゴブリン。

体力は少ないが、盾と剣のコンボに注意。

極めて稀だが、パリィを覚えている者や錆びてない鉄製の剣を持つ者もいる。

冒険者なため、ゴブリンが落とす素材ではないものも持ってたりするが、

結構レア。

____


「なんで剣と盾持ってるやつが一般的なんだよ。

このナイフでどれぐらい通じるんだろ。」


『武器の出来を確かめるようなので、下がらせてもらいます。

きつそうだったら参戦します。』


お、空気読んでくれた。よかった自己主張強くなくて。


「サンキュ。じゃあ戦ってみますか。」


こういう系のゲームはやったことあるけど、

野生のゴブリンが普通に装備固めてるとは思ってなかったな。

でも流石に盾を持っているとなると分が悪いのでね、

このゲームにはなんでも出せるペンがある。

...どういうことかわかるよな?

相手が思い付かないような武器や物を創ればいい。

さっきアンジュが言ってたのってこういうことかも。


「シールドブレイカーみたいなの書いてみるか。

ごめんアンジュ。足止めの魔法とかある?

あいつに使ってくれ。」


『え?はい。』


鎖がゴブリンに向かって一直線に発射される。

当たった瞬間にゴブリンの周りに一周オートで巻きつき、

電磁波により「動く」などの信号を強制的に遮断、

そして巻きつかれて完全に動けなくなる。


『【フリーズチェーン】を使ったので、

この強さであれば3分は動けないかと。

しかし衝撃に脆いので攻撃したら壊れます。

ちなみにCTは2分です。』


うーっわすごい技だな。俺も使いたい。

その間を利用させてもらい、地面に絵を描く。

ハンマーの形の打撃部分を力強く描き、

装飾も加えて想像により似せていく。

おそらく装飾も自分の想像に似せないと

完成時の出来が違うはずだ。

...性能わかんないけど。



「2分半かけて頑張ったけど、結構似てるんじゃないか?」


____

『【シールドブレイカー】が完成しました。』

____


メタリックな質感と高級感を感じさせる装飾。

うわーいいね。

かなり重めの武器だが、ギリギリ扱えるな。

しかもちょうどいいところにゴブリンさんがいるじゃあないすかぁ。


『(ニヤニヤしてますけど?)』


「ほらよ...っと!」


金属の塊のようなハンマーがゴブリンの盾に直撃。

行動不能状態が解除され、盾は砕け、

強烈な一撃を受けたゴブリンは上に上に吹っ飛んでいく。


「グギャァ!?」


はい吹っ飛んだねお疲れ様。

残念だったなァ!あいにく軌道計算いろんなゲームで鍛えてんだわ。

とりあえず全力疾走で所定の位置について頭ぶっ叩いてを繰り返して

脳みそ活性化してやるよ!(恐らくしません)


「せーの」


一回回って速度をダメージに変換する。


「オラァ!」


あ、倒せたっぽい。けど足りないな。

死体撃ち...いや、死(・)体(・)打(・)ち(・)、するか。

体が消滅する前にどんどん上に吹っ飛ばしていったら

無限の苦しみを味わせれる説。


「うわー。俺サイコパスだねー」


ただ黙々と死んでいるゴブリンを胴上げしてるパセリを見て、

アンジュは(あれ?この人もしかしてヤバい人だったかな?)

と今(・)思った。そして少し引いた。

けどまぁ、すぐ、(そういう人もいるのか)と、慣れた。






実は彼、

対人銃撃ゲームではリスポーン地点の無敵時間が時間経過で絶対切れるタイミングの場所に、

ひたすらC4を置いて爆破したり、

CPUを動かし土地を奪うような戦略系ゲームでは、

「交流を深めに来た」と言い、城に入り、

待ち伏せしていた自分の兵士に爆弾をくくりつけて突撃させ、

「あれは、最強A国の手下!」などと嘘をつき、

街や城を混乱に陥れ、

何万の兵士の命を犠牲にしながらも自爆させることでどちらの兵士の数も減らさせ、

さらに「私は王を守るために城に入り、命が尽きるまで守り続ける!」

と格好つけて、

パニック状態のためどこかの壁や抜け道を使い、

強引に城に入り、

千秋にお供していた兵士や、

死にかけの敵の兵士も当然盾にし、

強行突破で城を爆破しながら王を暗殺し、

その後戦争の最中に、

「聞けゴミども!お前らの王は死んだ!」

と大声で叫び、

「一生奴隷になるか、自爆兵士になるか選べ!!」

と選択を強いるなど、勝負では最低の卑怯者になる。


しかし、

それは彼が「そのゲームでどうやったら1番になれるか、

権力を持てるか、敵が強くても勝てるか」

を追求した結果だった。

あくまで彼は「対人系のゲームは1番卑怯なものが勝つと思うけど、

その考えはあくまで対人系のゲームのみの考えで、

RPGでは世界観を破壊して楽しめなくなるし、

オープンサーバーでそんなことしても意味ないからね。

だから俺はどんなゲームかによって、

自分が1番楽しめるプレイ方法をしているだけだ」と彼は述べている。






「ってまぁこのナレーションは俺の妄想なんだが!」


ゴブリンはやっとの思いで地面に叩きつけられさぞかし嬉しいでしょう。

...それはないか。いやあるかも?

ていうかそんなことしたなぁ。

今では鬼とクズを足して二で割ったような時期を懐かしく思うわ。うん。

まぁあるゲームで運営から永久追放されてもうやってないんだが。


『そこまでする必要ありますか?』

アンジュは問う。


「こういうのは快感のためにやるんだよ。人間は。」

あ。どうしよう白い目で見られるかな?


『まぁストレス発散に雑魚敵を倒して解消することは

日々生きる上で大切ですよね。わかりますよ』


「いやお前魔物(CPU)だろ。」

なんでこっちの世界(現実世界)で生きてないのに、

そんな知ったかぶりのような....でもまぁ俺視点大体合ってるかも?

確かにストレス発散用のゲームも買ってるしな。


『まぁ僕ら魔物もこの世界で生きてますから。』


あ、そうか忘れてた。

気づかなかったけど、

こいつらちゃんとこの世界で生きてるんだ。

最近のCPUどんなゲームでも、

普通に話しても普通に返されるぐらいに

AIが進化しまくってるからな。

もう「NPCとして」ではなく、

「普通の敵や人」だと意識を変えてみるべきだ。

そうすればもっとゲームも楽しめるし、

もっとゲームの世界観に没入できるはずだ。


「そっかぁ。

じゃあもっと敵倒しにいくか!」

ゲームの楽しみ方を教えてくれたことに感謝しないとな。


『はい。』

メッセージでも相手の考えてることめっちゃわかるな。

こんなんじゃ足りない。

どんどんレベルアップするために

夜になるまでレベリングだ!

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