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上級者向けには惹かれてしまう

ついに授業が終わった。これで帰って「color element」をプレイできるわ。

どんな世界観なんだろうな?まあ、気になること以外では攻略サイトは使う気ないが。

やっぱり初見のワクワクが楽しいんだよな、こういうのは。


「よっ千秋、一緒に帰ろうぜ」



ああ、なんだと思ったら竹道か。そうだなぁ、一緒に帰るか。確か竹道も「color element」やってんだよな。

ちょっとわかんねえことでもあったら教えてもらうか。


「ついに買ったんかあのゲーム。なんか今日ずっと眠そうだったじゃないか?」


「ああ、売り切れてたからさ、午前2時から並んで買ったんだよね」


「よく学校間に合ったなぁ」



話がゲーム寄りになってきたところで竹道にどういうゲームか教えて...いや、ネタバレになりそうだから

ゲームシステムに関してぐらい教えてもらうか。


「『color element』ってゲームシステムどんな感じなの?ほら、宝箱がどんな場所にあるかとか、

スキルとかってどうやって取得するのか、とか。」


「あーそうだな。ダンジョンに宝箱があるっていう噂は聞いたことあるけどみたことはないんだよな。俺もまだ初心者だからダンジョンとか入る気ないんだよな。あとスキルは特定条件で解放されるらしいぞ。移動系のスキルや、ナイフ装備時限定のスキルとかみたいな物もあるから、

自分の持ってるスキルによって武器を変えることも大事だと思うわ。」


「ほへー。」

なるほど。そんな感じなのか。宝箱の中身はどんなのだろ。

めっちゃ強い武器?聞いてようと思ったけど、そうだった。

竹道も俺と同じく攻略サイト見ない派だったことを完全に忘れてた。


「特にカウンターは最初に覚えるべき。あれはどんな武器でも簡単に習得できる。

ジャストガード決めてから攻撃するだけで解放。しかも近距離武器の殆どが対応してる。」



ジャスガってどうすんだよ、っていう気持ちは置いといて、

とりあえず簡単にできるんだろうな、多分。

ん?簡単?待ってフラグ立ったか?


「あれ?もう分かれ道じゃん。」



え、マジか早っ。


「じゃな千秋ー今度ゲームで会ったらフレンド申請するなー。」


「え...あ、じゃ。」



なんかこの終わり方嫌だなーとっさに言われて反応できなかったじゃないか。

ま、いいや。帰ってゲームやろっと


「ただいまー」


「おかー」


相変わらず挨拶適当だなぁ


「ゲームしてくるー」


「あ、勉強はちゃんとしてね?8時間は。」


きついて。


 ついに待望の「color element」が目の前にある。

このワクワクは止められない。

ゲームカード入れてーVRゴーグルに紐付けてー椅子に座って目を閉じるだけ!

いやー最近のゲーム機は素晴らしい!





 おっと、周りが真っ白だぁ。


『名前を入力してください。』


うわびっくり。目の前に出てくるのは趣味悪くねぇか?

...パセリでいいかな?入力しよ。

『「パセリ」でよろしいですか?』

OK押せた。よかったー、字数に引っ掛からなくて。

『キャラクターの見た目と「ペン」を設定してください。』

ちょっと待った。このゲームってペンで物を描いて召喚するんだよな?

ペンの設定を見たけど、これすごいな!

まさかペンごとに描ける物が変わるとは思ってなかったわ。

例えば、このペンは...


_____

【鉛筆】

太さ 5段階中2段階

PD(ペンの濃さ):40%

STP(スタミナ消費量):2



汎用性がとても高いペンで、大体のものは召喚しやすいが、

一部太さやPDが合わない時がある。

技術能力を上げると描く速さが補正される

_____



なるほど...汎用性の高いペンか。おそらく太さやPDによって完成度が左右するのか?いやでもこのゲームそんなペン依存になるゲームとは考えにくいぞ。

多分完成度とは別で攻撃力とかがペンによって補正されるとかかもな。こっちは?



_____

【大筆】

太さ 5段階中4段階

PD:75%

STP:6



スタミナ消費が激しいペンで、

両手剣などの大きめのものを描くのにとても向いている。

PWパワーを上げると描く速さが補正される。

_____



あー、大筆はパワーか。パワーは他のところで使いそうだから、

候補に入れて片っ端から見よう。


えーと、シャーペン、PD10%?PD50とか60ぐらいの方が汎用性高そうだからパス。

水鉄砲て。おもしろペン系か?これ。

カーブペンか、竹道が言うには街とかでペン買えるらしいから、

今は変わり種はいらない。

あ、これいいんじゃね?



_____

【万年筆】

太さ 5段階中1段階

PD:75%

STP:5


刀、ナイフ、ダガーなどの武器を作ると、大幅に武器ステータスに補正がかかる。

しかし、ペンのクセが強く、消費スタミナも鉛筆の二倍以上という、

扱いが初期ペンの中で最も難しいので、上級者向け。

_____



上級者向けね。

これも変わり種だから、買わないでおこうかなと思ったけど、

大幅武器ステータス補正はすごく惹かれる。初期ペンこれもありかも。

というかめっちゃ気になるんだけど。駄目だ、『上級者向け』という表記が

完全に俺の「絶対に他のペンにした方がいい」という脳の信号を完全に遮断している。

脳内が「『上級者向け』でも使いこなしてやるよ」って言ってる。

まぁでもここで「使えない」と決めつけて他のペンにするのはダサいし、

挑戦せずは勿体無いよなやっぱり。途中でも変えられるし。

これにしてみますか。


『【万年筆】を選択しました。』


あ、キャラの見た目忘れてた。

とりあえずこんなのでいいかな。

銀髪、ウルフヘア、黄色の目、緑と黄色のラインが入ったTシャツ、

黒のズボンにポーチ付きのベルトと革靴。

十分かっこいいと思うが気のせいか?

基本的に軽装備で、ベルトは機能的なものにしたかったんだよな。

全て選択し終わったので、キャラクターの見た目を再度確認し、

ゲームを開始する。


周りが真っ白になっていく。いや元から白いか?

そんなことはどうでもいっか。

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