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少女との出会い
今向かっているのは地元では有名な断崖絶壁の岬であり、有名な歌手が曲名にも使っている。
岬に向かう途中、両側に墓地が並んでいる。
「私が死んだらこの墓に入るんだろうか。」
呟きながら急勾配の坂をアクセルペダルを強く踏み込み登っていく。
坂を登りきると見えた。
車を駐車場に停め、海を見渡す。
流石に今は深夜なので周りを見渡しても誰もいないので、この景色を独り占めしているようで気分がいい。
胸ポケットに入っているエコーを取りだし、自販機で買ったコーヒーと一緒に最後の一服をする。
吸い終わるまでの間に何度もここで終わらせていいのかと葛藤するも、やはり決断は揺るぎないものであり、吸い殻を捨て柵を乗り越え絶壁の手前まで来た。
「今までしょうもない人生だったな。まあこれで全てが終わるのならそれでいいや。」
身を乗り出そうとしたその時だった。
「ふあー。」
この場にそぐわないなんとも間の抜けた声が響いたのである。
振り替えるとそこにはベンチに座ってあくびをし、眠たそうにしている一人の少女がいた。
「おじさん何してるの?」
まだ幼さが抜けない声でそう言ったのだ。




