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四季少女  作者: マシタカ
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ロック

通いなれた道を車で走る。

この街から出たことのない私は何度この道を走っているのだろうか?

代わり映えのない景色だが少なからず変化はしているのだろう。

ただ、その変化を気にする心の余裕もなく日々淡々と仕事をこなすだけの毎日を送っていた。

高校を卒業するも、私の頭では進学をすることもできず、また、就活を始めても悉く失敗続き。

その経験から自分を肯定できずにうつ病にもなった。

一年間の治療を続けながらもう社会に復帰しなければいけないと思い始めたので、バイトから始めようと思い復帰したのが、先日まで勤めていたコンビニだ。

とにかくここで頑張ろうと思い、最初は覚えることが多く大変だったのだが慣れると居心地が良くなり結局10年以上も勤めていた。

その経験も無駄に終わった。

何も残らなかったのだ。

別に社員にならなければいけないと強迫的に思ってはいなかったが、やはりどこかしらで区切りを付けるべきだったのではないかと思う。

後悔しない日はない。

でも、今はそれらの日から解放されるために車を前進させているのだ。


「音楽でもかけるか。」


これから命を断つ人間が聞くにはふさわしくないであろう激しいメロディーを奏でるギター。

ロックは好きだ。

気の弱い自分が激しい音楽を聴くとそれだけで少し自分が強くなったのではないかと錯覚できる。


「いや、逆に死ぬにふさわしい曲か。」


ロックミュージシャンは破天荒な生活を送り早死にをする人も多いと聞く。

ならばこのタイミングで聴くのは正解であろう。

ふふっと口から笑みがこぼれた。

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