表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/8

004 オーク乱獲その1

 翌朝。ここ数年で1番くらいのレベルでなかなかぐっすり眠れた。疲れも全く残っていない。今日も同じように朝食を食べた後にギルドに向かうことにする。昨日の昼食に食べた弁当は味が素晴らしく腹持ちもよかったので、頼んでみると一食10Gで販売してくれた。他に泊まっている人も何人か弁当をオーダーしていたので、やはりこの宿の飯は特段おいしいのだろう。


 =====


 ギルド到着。今回もマーガレットさんが応対に。


「おはようございます。無事に帰ったようで安心しました。できれば、いや必ず帰りにギルドへ姿を見せてくださいね」

 宿に直帰したのはあまり良くなかったようだ。でも森に入らなかったことは褒めてくれた。あれほど言っても森に入る人がかなり多いらしい。みんな勇気あるねぇ。


 続いてドロップ品を査定してもらう。素材入れから魔石を取り出す。青く小さいのが35個に、同じ色で少し大きいのが一つ。ゴブリン、オークのドロップ品だ。オークを倒したのかと驚かれた。危なくなったら逃げるんですよ、と諫められたが、頑張ったねとも言った。ツンデレか。昨日の様子を尋ねられたので、倒す間際にオークが逃げて行ったことを伝えると、


「平原のオークは基本群れずにいますが、追い詰められると逃げ出し、森の群れにいる仲間に助けを求めます。今回は森の方には行かなかったようなので構いませんが、決して森の近くまで深追いしてはいけません。複数体に囲まれるとB級冒険者でも厳しい戦いになります」


 とのこと。森との間に立ち塞がるか、複数人で挟撃するのが基本の戦い方だと教わった。話しているうちに査定が終わったので報酬を受け取る。魔石(小)は一つ1G、魔石(中)は一つ100Gなので、合計135G。素材報酬とは別でゴブリンには商会から一体5Gの依頼報酬が設定されており、175G。こちらがやけに高くないか?


「ゴブリンは冒険者にとっては雑魚そのものですが、戦えない商人にとっては最も恐れるモンスターです。

 放置するとオークに成長するので、面倒でもきっちり倒してくださいね」


 ふーん。まあ駆け出し冒険者の生計を確保するためという側面もありそうだが。何はともあれこれで所持金が400Gになった。用も終わったから、今日も平原へ行こうか。オークをたくさん狩って、どんどんステを上げてゆきたいところ。


 =====


 昨日とは違う方向に歩いてきた。こっちは森までの距離が遠く、オーク討伐に適している。早速一体目と遭遇。先手必勝。今回もまずは間合いを詰めて斬る。より深く斬れたか。そしてすぐ後退。攻撃回避に成功。次は相手が攻めてくるのを待つ。腕を振ってくるのを冷静に見切って避ける。刹那、がら空きの胸に薙ぎ払い。心臓狙いだ。上手くいったようで、2回の攻撃で倒すことができた。HP的に攻撃3発までなら耐えられることを考えると、1対1だと余裕をもって戦えそうだ。


 その後ヒット&アウェイ戦法で同じように3体討伐したところで、昼食。飯を食いながらここまでの戦いを振り返る。そして思った。


「ヒット&アウェイするより、ワンパンしていく方がよくね??」


 いくら避けてるとしても、オークの攻撃は怖い。なら初手でぶちのめしたほうが効率的だろ。そんな軽いノリで、経験値をすべて攻撃に振ってみた。


 exp:450→0

 攻撃:140→590(+450)


 パワーが一気に4倍以上になり、全体のステもHP多めの堅実タイプから超攻撃特化の脳筋スタイルに。手始めに能天気にこちらへ向かってきたゴブリンを斬ってみる。


 シュッという風切り音とともに、ゴブリンは豆腐のように柔らかーく真っ二つになった。他にも何体か向かってきたので、同じく斬ってゆく。ほとんど力をいれなくとも、彼らはスルッと真っ二つだ。この程度の相手だと逆に力の加減が難しいな。まあいま3割力を入れるだけで昨日時点での全力よりも強いんだからそらそうなるか。オークと戦うのがすごく楽しみだ。


 ワクワクしながら探し回ると、幸運にもすぐに見つかった。力を入れて肩口から斜め下へと斬り込むと、刃は体の中央付近まで深々と入った。当然ここまでのダメージは致命傷だ。と、もう一体が近づいてきていたので、今度は脇下から斜め上に斬りあげてみる。同じように深く刃が入り、こちらもワンパンだ。やべーめちゃ楽しい。


 攻撃は十分そうだから、次は速度を上げてみるか。広く動けばより遭遇できるだろう。


 exp:201→0

 速度:99→300(+201)


 これで約3倍になったがどうか。歩き回ってみるが、あまり変化は感じない。では軽く走ってみる。ん?変わらない?じゃあ最後、全力ダッシュ。


「やべええええ!!」


 速すぎだろ!!馬くらいの速度出るじゃん!!!多分最高速度が変わったんだろうね。ちょうどオークが見つかったので、このままの勢いで突っ込んでみる。


「おりゃああああああああ」

 ズシャッッという斬撃音と共にワンパン。超爽快じゃん。魔石を拾い、次の獲物を探すべくまたダッシュ。今度は刺突してみる。勢いとともに剣を押し込むと、刃はオークの厚い体を貫通した。生身の人間からこの威力だせるの楽しすぎだろ!!


 その後も調子よく狩りまわっていると、気づけばもう夕方だ。

「いやー楽しかったな。そろそろ帰るか、、あれ?」


 無我夢中で走り回るうちに、街の方角を見失ってしまった。周りは平原が続くのみで、地平線も見える。完全に迷子だ、どうしよう...


 しばらく走り回るが、一向に景色が変わらない。日没が刻一刻と近づく。あ、スキルだ!なんかないか?

 スキルを探したところ、"地図"というのを発見した。これだ!100expで取得できるぞ、早速、、いや待て

「スキルを一つしかもてないなら、取ると回復魔法が無くなるんじゃないのか」


 先に回復魔法でHPを全快しておく。今日は0被弾でほとんど減っていなかったが、念のため。さて、ステータス画面から"地図"を選択し、取得。100expが消費され、無事に獲得。やはり回復魔法は消失した。試しに発動を試みるが、何も起こらない。MPも減ってない。


 スキル

 回復魔法lv1→地図


 さあ、"地図"を発動。周囲に魔力が広がってゆく感覚ともに、脱力感に襲われた。ステータス画面をみると、MPが0になり、HPがすこし減っている。

「足りなくなったMPの代わりに、HPが消費された、、?」

 現状のMPだと"地図”の発動には十分ではないようなので、MPを強化しておく。ついでに他のステも上げよう。


 exp:1529→23

 HP:195→500(+305)

 MP:99→500(+401)

 攻撃:590→1000(+410)

 速度:300→700(+400)


 異世界に来たころとは段違いだな。残りの"魔法"ステは初期値から弄ってないが、これは何のパラメータなのだろうか。


 しばらくして"地図"の効果が発動し、頭に情報が流れ込んでくる感覚が。どうやらかなり離れたところまで来てしまっていたようだ。全速力で帰ろう。


 5分ほど走ると、もう遠目に街が見えてきた。どんな速度してんだよ。100キロ近く出てるんじゃないのか。と、オークがいたので、試したかったことを実験する。

「いけええええええええ」

 全力で突撃し、勢いを乗せて斜めに斬りかかる。全力で押し込むと、刃は今までで一番深く入り、、、

 裏側へと抜けていった。そう、オークを真っ二つに斬ったのだ。

「実験成功!」

 しかし、その代償も。剣が折れてしまった。まあ初心者用だから当たり前か。


 やりたいこともできて、武器もなくなったので、一気に街へ帰還。


「なんだ、ショータか。魔物が突っ込んできたのかと思ったぞ」

 門番に驚かれた。やはりこの速度で走る人はそうそう居ないのだろう。


 今日はちゃんとギルドに寄る。すぐ近くまで来たところで、マーガレットさんが出ていくのが見えた。


「マーガレットさ~ん!今帰りました!!」


「おかえりなさい。ちゃんと言いつけを守ったのは偉いですが、私が退勤するまでに帰ってきなさいよ。夜は非常に危険ですから」

 とマーガレットさん。やはり厳しい。


「でも、今日はギリギリセーフですね。頑張ったね☆」

 とウインク。


 ぇ。え。ゑ。エ。うい、、、、、、んく、、、、、だと、、、、、

 非モテの俺にとってウインクはあまりにも破壊力抜群だった。


 =====


 宿に着き、飯を食って風呂に入った。もう寝るだけ、、なのだがマーガレットさんのウインクが頭から離れない。これが恋というやつなのだろうか。うぅ~全然寝れねえ~


 name:木下翔太

 age:18

 lv:99[max]

 exp:23

 所持金:400G

 HP:500 / 500 MP:500 / 500

 攻撃:1000

 速度:700

 魔法:99


 スキル 1 / 1[max]

 地図


 持ち物

 魔石(小)69個

 魔石(中)21個


[女神の伝言]所持金、持ち物の項を足しました。わかりやすいでしょ(ドヤァ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ