表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/16

013 オーク乱獲その2

 城門を出て今日も平原へと向かう。しかし、今回は一味違う。


「お前の実力を知っておきたいから、午前中は普段通りやってくれ」

 ガウェイクさんに話しかけられる。そう、助っ人がいる。本来ノエルと一緒のはずだったが、俺の準備不足で代打をお願いした次第だ。


 狩場に着いたのでモンスターを探す。手始めに近くのオークに狙いを定める。監督されてるし、丁寧にいかなきゃダメかな。軽く振って斬るが、全然弱い。カウンターを落ち着いて受け流しまた斬るが、これでも足りない。また守りに入って次の攻撃でようやく倒せた。リスクは少ないものの、ペースが遅いなあ。でもHP多いと思われてないだろうし、いつものスタイルは、、、


「どうした?気にせずやっていいんだぞ。危なくなったら止めるから」

 悩んでいるのを察してくれたのかな。


「どんなやり方でも大丈夫ですか?」

 流石に特攻&ワンパン戦法はマズイだろ。


「攻撃をモロに一発食らっても耐えられるか?」


「はい」


「なら良い。二発目までに必ず助け出すから。お前らしくやれ」

 助けられることはまずないだろうが、頼もしいな。なら、全力でやってやろう。


 地図を作成し、同時に索敵を行ってみる。手動で魔力を操作しているからこそできる芸当だな。オークが10体くらい見つかった。一番近い奴へと走り出し、勢いを乗せて一閃。魔石を拾い、また近いのを狙う。ワンパンして魔石を拾う。以下同様に続ける。


 ダダダダという足音、シュッと刃が肉を切り裂く音、魔石を拾うサッとした音が一定のリズムで続く。

 ダダダダ、シュッ、サッ。ダダダダ、シュッ、サッ。ダダダダ、シュッ、サッ......


 最初に見つけたオークを倒し切った。かなりいいペースだ。まだまだ行こう。もう一度索敵する。魔力節約の為に地図なしでやってみよう。うまくいったので、また走り出す。って、2体いるじゃないか。でも、ペースは落とさない。両方を一発で倒してやる!


「夫婦か知らんが、仲良く逝きな!!」

 二体との延長線上に入り、横振りで切り裂く。肉は倍の厚さだが、力を込めて無理やり持っていく。あれ、少し大きな魔石が一つだけ落ちてる。まあいっか、次だ。


 しばらくして、また周囲の敵がいなくなった。立ち止まって探しなおすのも面倒だ。いっそ常時索敵ONでやってやろう。MPなんていっぱい有るし。

「”索敵”、起動!」


 この後は、一度も途絶えず倒し続けた。今何体か確かめたくなるが、我慢して淡々と討伐をこなす。できるだけ経験値を取らないと。


「オラッ!」

 変わらず倒していくが、息が上がってきた。で、次はどこだ、、、え!?左後ろに強い気配がする。ヤバい、いつの間に。振り返り、剣を構える。


「オイオイ、俺だよ」

 ガウェイクさんだった。完全に忘れてた。


「大体見せてもらったが、なかなかやるじゃないか。もういい頃合いだし、昼飯にしようぜ」

 見通しのよいすこし盛り上がったところに移動して、弁当を食べる。ガウェイクさんは平たい茶色の何かを取り出した。これが食事なのか?あんまり美味しそうには見えないが。


「それ何ですか?」

 こちらから話しかける。折角の機会だし、色々学びたい。


「干し肉だよ。保存食の一種だ。持ってるか?」

 ガウェイクさんが干し肉を指さして問いかける。いいえ、と首を振る。


「そうか、なら持っておいた方がいい。片手で食べられて、匂いもしないから、周囲を警戒しながらの補給に最適なんだ。もちろん味は悪いし、今みたいに安全な場所なら弁当でもいい。」

 ただ流石に食事より命が大事だろ、と付け加えた。


「この話は置いといて、本題に入ろうか」

 大体食べ終えたところで、今度はガウェイクさんが話を振る。


「結論から言うと、さっきの戦い方は悪くないと思う。お前の実力なら、オーク程度は効率を意識した戦い方でいい。危なっかしくてもな。それに、一気に攻めるのは案外リスクが低いんだ。攻撃は最大の防御って言うだろ?」

 そして、話題は戦闘の詳細へと移る。


「オークの方へ迷わず向かっていたが、探知系スキルを使ったのか?」

 まあそんな感じですね。


「MPはどれくらい残ってる?」

 ステータスを確認すると、2割くらい減っていた。もとが多いのでそのまま言うと面倒だ。濁しておこう。


「半分くらいですね」


「ほー。魔力が多いんだな。それくらい残ってるなら大丈夫だ。万が一に備えて常に3割は残しておくのが鉄則だ。知っておきな」

 ふむふむ。勉強になるなあ。


「ちなみに、剣はどんなのを使ってる?」


「武器屋で2000Gくらいのを。ちょっとオリハルコンが入ってます」


「いいのを選んだな。それなら折れにくいだろうし、戦い方に合ってる。今は問題ないが、違和感を感じたら修理に出しておきな。ある程度使うと耐久が落ちてくるから」

 戦い方を変える必要はなさそうで良かった。


「うん、大体問題ないね。最後に一つだけ。耳の痛い話かもしれないが、聞いてくれるか?」


「勿論です」

 ちゃんと指摘してもらえるのは非常に助かる。学校の教師共と違って全体的に相手への敬意を持って、気を遣った口調だから、素直に聞ける。


「途中、ちょっと固いオークがいただろ」

 そういえば居たわ。なんとか真っ二つにしたが。アイツの魔石もちょっと大きかったな。


「思い出したか。実はアレ、オークじゃないんだよ」


「確かに、少し見た目が違いましたね」

 装備品が豪華だった。服にガラスみたいなキラッとしたのがついていた。


「そうそうそう!あいつはオークの進化種なんだ。見た目はほぼ変わらないが、普通のオーク5体分の戦闘力をもつこともあるんだ。で、進化種っていうのは、、分かるか?」

 オーク以外のモンスターでもいるとか?


「大正解!他のモンスターでも、装飾がキラッとしてたら進化種だ。でな、進化種の強さはかなり幅があるんだよね。対処法は、”鑑定”して強さを見定めるんだ」

 だから”鑑定”が必要なのか。


「お、理解したみたいだな。飯も食い終わったし、そろそろ行くか。あんま話ばっかしてもつまんないし、集中力が持たないだろ?続きは帰りにでも」

 当たりの教師すぎるだろ。ほめて伸ばすってこういうことなんだな。


「ありがとうございます」

 お礼は言って、立ち上がる。これから午後の冒険に向かう。


「想像以上の戦いを出来ていたから自信を持っていい。予定通りいこうか」


 いよいよ、森へ入るのだ。

お読みいただきありがとうございます


よければ評価、ブックマークして頂けると、作者のモチベが上がります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ