25 ”thoghlri-deyginu”
なんとなくその経奨法がどういうものかはわかった。
少なくとも俺は好感を持てそうにない法律だ。
まあ、ここを見た限りでは。
良くも悪くも自由だからな、ここは。
個人の気晴らしから企業の印象操作まで、なんでもありなんだそうだ。
マウスを受け取り、ページをスクロールさせる。
そこから暫くは、ただただ不満を吐き出すようなレスポンスが続いたが、俺はある名前を目にしてスクロールを止める。
『桂木が総理になってから悪いことしか起こらん
早急に死すべし』
桂木?
まあ、あいつではなく同じ名字の別人だろう。
少なくともこの世界では、前の世界とは違う人物が総理の座についていることがわかった。
更にスクロールを進める。
すると、一つの画像ファイルがアップロードされていた。
「これは、開いても大丈夫なのか?」
「前教えたじゃない」
「imacleって最初に書いてあるのは大体大丈夫なんだっけ?」
「わかってるなら何で聞くのよ」
「お前の声が可愛いからだ」
殴られた。
あまり痛くない。
クリックして画像を開く。
そこで俺は決定的なものを目にしてしまった。
所謂コラ画像というやつだった。
まあどういう趣向のコラージュなのかはどうでもいい。
重要なのは、そのコラージュに使われている素材の人物に見覚えがあることだ。
間違いない、あの桂木だった。
何かちょっとでも失敗をするとすぐに頭を抱え込み、喫茶『はじまり』に入り浸るあの桂木だった。
桂木は、やっぱり画像の中でも頭を抱え込んでいる。
俺も同じ体勢になってしまった。




