特典用SS:西銘真理亜とトモダチ
これは真理亜がシャボンを浴びて、ルチアと仲良くなった後の話です。
ルチア・アルカは変わった子だと思う。
見た目ははっきり言って地味の一言。一部分は非凡だけど(悔しくなんてないわよっ! 少ししかね!)、他はどこにでもいそうな平凡な子だった。
軽く人間不信だったあたしは、最初はいいサンドバッグが来たと思った。
この世界の女たちも、徒党を組んで遠巻きにあたしを傷つけに来る。あたしに助けを求める口で、あたしの悪口を言う。
女っていつもそう。西銘さんって可愛い、綺麗、すごいねって言う口で、あの子カンジワルイって陰口叩くの。
ルチアも最初そういう女と一緒だと思った。ただ、一人だったから大したことはできないだろうし、それなら便利に使ってやろうって。群れてない女なんてあたしの敵じゃないって思ってた。
そう思ってたのに、その考えは間違ってたことに気づかされる。
ルチアは色々規格外だった。
大体なんなのよ、シャボン玉の魔法って。そんなおかしな魔法、見たことも聞いたこともないわ。魔法ってもっと派手でカッコイイものじゃないの?
〝世界を救う聖女〟の旅の仲間が洗濯婦とか、ミスマッチじゃない? 武器なんなのよ、洗濯板? 〝聖女〟に〝王子様〟に〝騎士〟に〝魔法使い〟。
完璧な布陣だったのに、それに加わったのが〝洗濯婦〟?
おかしいったらありゃしない!
でも、〝聖女〟に媚びるわけでもなく、〝真理亜〟のことを純粋に心配して、誰よりもあたしの気持ちを考えてくれるルチア。
いつだって前を向いて、笑顔でいるルチア。
あたしにとって、ルチアの魔法より、ルチアの存在そのものが魔法みたいだった。
──初めてできた女友達。
なんで女って群れるんだろうって思ってたの。
トイレくらい一人で行けばいいのに、とか。
お風呂なんて人と入ったらめんどくさいじゃない、とか。
でもね、元の世界のカレシはなんでもしてくれたけど、男にちやほやされるのと女ときゃあきゃあやるのじゃ、全然違った。友達と一緒ってこんなに楽しいんだって思った。喋っても喋っても喋り足りない。修学旅行って嫌いだったけど、夜通し喋るのがこんなに楽しいなら、勿体ないことしたのかもしれないと初めて思ったくらい。
そんなルチアは恋をしてるみたい。
人の恋路なんて興味なかったけど、改めて見るとちょっと面白い。相手がヘタレ騎士なのが若干腹立つけど、ヘタレなせいかルチアには通じてないこと多いし。
ルチアには幸せになってほしいけど、セレスのヘタレっぷりが心配なので、あたしは茶々を入れることにした。ほら、恋って障害があった方が燃えるじゃない?
ルチアが本気で欲しいなら、もうちょっと頑張りなさいよね、セレス!
あたしの大事な友達、幸せにできないならあげないんだから!
真理亜はツンデレで書いてて可愛かった記憶。
ICA先生のイラストがまた可愛くて、1巻と3巻じゃ顔が違うんですよね。1巻はすごくツンツンしてます笑




