第2話
彼は下宿に帰ると神様に言われた永遠の愛について考え始めた。そしてすぐにある女性を思い浮かべたのであった。
それは初恋の人直子である。直子は高校生の時に付き合った一つ年下の彼女である。彼はふと彼女との思い出が脳裏に過った。
ふと彼女は今何をしているのだろうと気になり、夏休みとなるや否や彼はアルバイトを辞めて四国に帰省することに決めた。
彼は今まで夏休みはアルバイトに明け暮れていたから、突然の帰省に両親は驚いた。
そして学生最後の夏休みが始まったが、彼は永遠の愛を探さなければならない。半年しかない限られた時間との勝負である。
まず、携帯の電話帳に登録してある彼女の携帯番号に連絡してみたが、現在使われていなかった。そのため次に勇気を出して帰省した翌日の朝、直子の実家を訪ねることにした。
緊張の中インターホンを押す。すると彼女の母が応対した。
「三川君?久しぶりね」
もの静かな感じのトーンの声であった。
玄関が開き彼女の母が手招きする。そして玄関先で話をした。
「直子は今総合病院に入院してます」
彼はそれを聞いてすごく驚いた。すぐさまお見舞いに行きたいと直子の母に頼み込んだ。
彼女の母はちょうど今から病院に面会に行く予定だったので、彼のお見舞いを許可したのであった。
少しして直子の母が運転する軽自動車に乗り病院に向かった。そして沈黙の中10分程で病院に到着した。
病室には彼女の母が先に入った。そして続いて彼も病室に入ったが、直子と目が合った瞬間に拒絶され、帰ってと厳しい表情でまた大きな声で言われた。彼は仕方なく面会を諦めて帰ることにした。
彼は彼女に拒絶されたショックから実家の自分の部屋に引きこもった。3日目にやっと部屋から出て来て食事を取り入浴した。
そんな彼を見かねて彼の母は優しく接する。しかし、彼の父親は何があったのかと厳しく問いただした。
だが、彼は何も答えなかった。ただ、家族は近所の噂で直子の事は知っており、様態が悪いことも把握していたので、大体は察していた。
そして彼の母が買い物に行こうと彼を誘う。気晴らしになると思い、彼はその誘いに応じた。
2人は郊外のショッピングモールに出かけた。車中の会話で直子の様態が悪いことをそれとなく母から聞くことができた。
「母さん、俺は直子に会いたい。どうすればいいかな?」
彼の母はまずは焦らずに直子へ手紙を書くことを勧めるのであった。
そこで彼は心を込めて直子に手紙を書くことにした。




