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球場飯、宇宙へ
世界に野球を普及させる。
この球団ではそのために、さまざまな活動をしてきた。
で、それなりに成果は出ている。この活動をさらに続けていきたい。
その上で、もっと先を見据えていた。
宇宙進出である。
月面に立った人類はまだ二桁だ。しかし、いずれは月や火星に移り住む人たちが増えるだろう。
その時になって慌てて、宇宙に野球を普及させようとしても、遅いかもしれない。
そこで、今の内から手を出しておくことにした。他のスポーツが、このことに気づく前に。
球団内で会議をした結果、とりあえず「球場飯の一つを、宇宙食にする計画」が始動した。
とはいえ、何のノウハウもないのに、一から宇宙食をつくるのは大変だ。
なので、商品づくりの参考として、『宇宙食の缶詰め』を何個か、『宇宙センター』からこっそり入手してきた。
で、試行錯誤の結果、「球場飯の宇宙食化」に成功する。
見た目は完璧だ。どこから見ても『宇宙食の缶詰め』である。
これで、球場で食べるのと同じ味が、宇宙でも楽しめる。野球界初の快挙だ。
あとは・・・・・・。
完成した缶詰めを手に、球団幹部の一人が言う。
「あとは、もう一回『宇宙センター』に忍び込んで、これを『本物の缶詰め』とすり替えてくるだけだね♪」
次回は「雨天中止」のお話です。




