もしも三匹の小ブタが
小ブタたちがそれぞれ家を建てた。
一匹目の小ブタは、わらの家を。
二匹目の小ブタは、木の家を。
三匹目の小ブタは、レンガの家を。
このことを知ったオオカミは、小ブタたちにイタズラしてやろうと考えた。
「まずは、わらの家からだ」
しかし、オオカミは現地に行って唖然とする。
そこには、大きな街が広がっていた。てっきり三つの家がばらばらに建っているだけだと思っていたのに・・・・・・。
街の前でオオカミが困惑していると、
「どうしました? オオカミさん」
話しかけてきたのは、三匹の小ブタだった。
その姿にも唖然とする。
この小ブタたち、筋肉を鍛えまくっているのだ。まるでプロレスラーのような体型だ。
これはイタズラを中止するしかない。小ブタたちを怒らせたら、ボコボコにされる。
オオカミは愛想笑いを浮かべると、もみ手をしながら、
「あのぉ、この街って、ここに元からありましたでしょうか?」
「いいえ。先日できたばかりですよ」
三匹の小ブタたちが、この街の成り立ちを教えてくれる。
小ブタたちはそれぞれ家を建てた。
一匹目の小ブタは、わらの家を。
二匹目の小ブタは、木の家を。
三匹目の小ブタは、レンガの家を。
ここまではいい。オオカミの知っている話と同じだ。
ところが、さらに続きがあるという。
四匹目の小ブタがアパートをつくり、五匹目の小ブタが建築会社をつくり、六匹目の小ブタがスポーツジムをつくり、七匹目の小ブタが警察署をつくり・・・・・・。
そんな感じで、大きな街に発展していったという。小ブタは三匹だけではなかった!
「で、今はみんなで野球場をつくっています」
「それが完成したら、新しいマンションをつくります」
「どうです? あなたも引っ越してきませんか?」
三匹の小ブタからの提案に、オオカミは自分の小ささを思い知らされた。
小ブタたちにイタズラしようと考えていた自分が恥ずかしい。こんな素敵な街に誘ってくれるなんて・・・・・・。
しばらくして、オオカミは小ブタたちの街に引っ越してきた。
新たな仕事も見つかる。野球の審判だ。
そういうわけでオオカミは、できたばかりの野球場で、
「プレイボール!」
たくさんの小ブタたちと一緒に、今日も野球を楽しんでいる。
次回は「ドラフト会議」のお話です。




