カンペ
このオカマのようなへなへなした女のような喋りの国語教師のカンペには女の私でも吐き気をもようす。
勝手に国語の題材の小説ストーリーに無意味な、しかも下手すぎる感情移入を披露し、自分は感受性が強い優秀な部類の人間だと言わんばかりに自慢する。
昔の恋人はらい病だったと泣きながら告白し、生徒皆が涙して聞いた数ヵ月後には、言ったことさえ忘れている、救いようのない虚言癖による作り話は無限にある。
先生と慕ってくる女性っぽいなよなよした男生徒には、かわいい優秀だと教壇で誉めちぎり、授業の誤りを指摘した男らしい生徒には平気で「馬鹿じゃないの」と修行中に暴言をヒステリックに吐きまくる。
自分は校長先生と懇親だから、僻地中学校からわざわざ呼ばれてここにいるのだから自分は正しいのだと開き直り、父兄のクレームをあなたの子供が悪いと言い張る。
この中学校での最初の女の生徒会長としてもてはやされた私は、再三、担任の先生や校長先生、親にもあんな先生は先生としては不適格だと指摘したが、誰も取り合わない。かえっえせっかく生徒会長になって内申書が良くなるはずなのに、そんなことで騒いで、評価を下げる必要はないだろうと諭される始末だ。
生徒会の仲間も同じであてにならない。大人のご都合授業を大人のように学ぶのが生徒会なのとかと反発もしたいと思った。
生徒会とは全く縁遠いポジションにいるヨシアに相談した。
ヨシアは生徒会はおろか、学校活動には全く興味を示していなかった。運動会などははなから馬鹿にしていたし、修学旅行や遠足の先生達の企画の失敗を始めから予想して指摘していて、その通りに失敗していた。
ヨシアと私は教育委員会も揉み消しにすることを予想して、教育長だけではなく、地元新聞社にも事情書を出すことにした。
私たちの卒業と同時に、校長もカンペも同時にこの中学校を卒業することになった。
ヨシアは私の告白も無視して、隣街の男子高校に進学した。あれ以来、会ったことはない。




