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ダークファンタジア十五部 番外編  作者: ノクターン


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6 えーーー!

「えええええー!」

ガーベラが驚きの声をあげるのも無理もないことだった。戦の後勝利に感動していたら、シャリィがやってきた。なんと両手に子供を抱えている。

「その子達どうしたの?」

クーリーフンが目をまん丸にして聞いた。シャリィが抱えてきた子は、もう歩けそうなほどだった。どちらも薄黄色のチュニックにズボン姿である。シャリィは子供達を下ろした。二人とも金髪青い瞳でかわいい顔をしている。二人とも物珍しそうにあたりを見回して、なんと歌い出した。

「ラ、ララララ~♪」

「ララララ~」

そのハモリの見事なこと。

「もしかしてラメーンの子供!?」

ガーベラが気がついて言うと、シャリィが正解とばかりに手をたたいていた。

「えー! すごい!」

「ラメーンとシャリィがついに……」

「おめでとう!」

「二人もすごい!」

この場にはアマンザとティラもいた。二人も喜んでいる。

「えわいい!」

ガーベラは女の子を抱っこした。

「ラララン♪」

「ララン♪」

「お名前は?」

ガーベラが聞くと、二人は首をかしげていた。シャリィも首をかしげている。

「クーリーフン、ラメーンに聞いてきて。それからついでにダーナもつれてきて」

「わかった」

クーリーフンは出て行った。


女の子はガーベラから離れて、豹のレオにさわってみていた。男の子がガーベラに抱っこをせがんだので、ガーベラは男の子を抱っこした。

「この子達、お母さんの孫ってことですかね?」

アマンザが聞いた。

「孫? シャリィって、私の子供扱いなのかしら?」

「違うんですか?」

「子供っていうよりも、分身って気がしてたけど、シャリィもさっき何か変化なかった?」

シャリィは身振り手振りで何かを訴えていた。

「体が光ったみたいだね」

ティラが言った。

「やっぱりそうなんだ」

「ララララ~ラン」

「ラララ~」

一人が歌い出すと、もう一人もつられて歌うようだ。

「そのうち歌詞を歌うのかな? ラメーン様もうれしいだろうなあ」

アマンザが微笑ましげに言った。


クーリーフンがラメーンの神殿に行ってみると、ラメーンは頭をかかえていた。

「ラメーン、あの二人の名前はなんていうの?」

「今考えている」

ラメーンは名付けで悩んでいた。

「二人もできてすごいじゃない。よかったね」

「戦の最中に作ってしまったから、なんだかハロルド達に悪いな。さっきシャリィの体がぴかーっと輝いたんだ。それで、強引にそうなってしまった」

「そうなんだ。それでできたんだ。名前、早く考えてよ」

「わかっている。名前を考えるのがこんなに難しいとは!」

悩むほどに深みにはまりそうだ。幸せそうだったのでクーリーフンはダーナの神殿に行った。そこには見たことがあるような子供の神がいた。

「あれ?」

「クーリーフン、僕ら神に昇格したんだよ!」

「僕ら?」

「虹の七人さ」

「ええええー!」

確かに、子供の顔は虹の妖精達の顔と似ていた。

「合体したの?」

「そうだよ。僕らはラーズに誘われて、ランスロットとして戦っていたんだよ。ランスすごかったよ。いやーすごい体験だったよ」

「そうなの? 君たちもいたの?」

「ランスの中にいたんだよ」

「へー」

ダーナはうれしそうでもなく、ちょっと微妙な顔つきだった。普通ならば、妖精が神になったのだから喜ぶところだが。

「ダーナはどうしたの?」

クーリーフンが聞いた。

「なんだか寂しくて。七人いて神殿が賑やかだったのに、一人になっちゃったから」

「まあ確かにねえ」

「ダーナ、大丈夫、僕ら分かれることもできるよ」

彼は言うなり七人の妖精にわかれてしまった。

「まー」

「分かれたら妖精、一人になったら神。すごくない?」

彼は得意げにクーリーフンを見ている。

「すごいよ。今までにない神だね。じゃアシュラン様に名前をつけてもらうのかな」

「そうよね。今までアオ君とかアカ君って呼んでたから、新しい名前がいるわね」

「あ、そうだ。ラメーンに子供ができてさ、お母さんのところにいるから見においでよ」

「ラメーンに子供!? 行くわ!」

「僕も!」


三人がガーベラ神殿に来た時には、ガーベラが竪琴を奏でて、双子がハミングで歌い、アマンザとティラは肩をゆらして聞いていた。


「まーかわいい」

ダーナは双子の子供達を見て感激していた。

「しかもなんて良い声なのかしら。さすがラメーンの子だわ。母親は、シャリィ?」

シャリィが胸をはっている。一曲終わり、ガーベラがダーナと一緒に来た男の子に注目した。

「僕ら虹の妖精から合体して光の神に昇格しましたー」

「えー合体!? どうしていきなり合体したの?」

「ラーズと一緒にランスロットとして戦っていたんです。そのせいかな」

「えーアオ君達戦場にいたの?」

「ランスロットとラーズと、僕らで合体したんですよ。合体がとけた時、神に変わっていたんです。元々は僕らこうやって生まれる予定だったから、元に戻ったってことかな?」

「そうなの? 良いことだけど、なんだか寂しいような」

「僕ら分かれることもできるから大丈夫」

ずらっと横に七人並んだのでガーベラたちは驚いたのだった。

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