↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サヨナラ・・・じゃないよ  作者: 美羽ーMIHANE-
PR
4/7

死の覚悟

 目が覚めると、中谷先生がいた。

中谷先生はバスケ部の顧問で、かつては日本代表として活躍していたらしい。


「久遠、目が覚めたみたいだな」


あたしはおそるおそる、先生に宗馬がどこにいるのか聞いた。


「もう、ここにはいない、葬式も1か月前に行われた」


え?今なんて言ったの?

1か月ってどういうこと?

 あたしは疑問に思ったので、先生に今日は何日か聞いてみた。

先生によると、今日は9月14日みたいだ。

あたし、1か月も眠ってたんだ・・・

それに、宗馬の死から1か月も経ったんだ・・・


「もう、大丈夫なのか?」と聞かれたが、あたしは「大丈夫です」と答えた。

ホントは大丈夫なんかじゃないけど。

先生は安心した表情で


「そうか。何かあったら、わたしに言いなさい」


と言われ、此処の病室を出ていった。

先生は頼りになるなぁ・・・

あたしはそう思った。

だけど宗馬が死んだのはあたしのせいだ・・・

あたしのせい以外考えられない・・・

 そしてあたしは、机に会ったはさみを取り出した。

・・・あたしのせいで死んだんだ、他の人に会わす顔がない。

いっそ、死んだ方がマシだ。

あたしも、そっちの世界に行きたいよ・・・

あたしははさみの刃を、喉元に向けた。

先生、クラスのみんな、そしてバスケ部のみんな、そしてお父さん、お母さん、サヨナラ。

あたしがいなくなっても、元気でね・・・

 あたしはそう思い、はさみを喉元に突き刺そうとした。

もう、死ぬ覚悟で。

 するといきなり、


「何してんだよ アンタは!」


聞き覚えのある声がした。

この声は間違いない・・・宮口君だ。

宮口君に続き、大倉君や木村君、葉隠先生と中谷先生も入ってきた。

宮口君の大きな声で、あたしはうっかりはさみを床に落としてしまった。

そのはさみを拾おうとすると、木村君がヒョイと拾い上げ、葉隠さんに渡していた。

あたしは「返して!」と叫んだが、葉隠先生は「ダメよ!」と大きな声で言った。

あたしは呆気にとられて、それから何も言えなかった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。