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サヨナラ・・・じゃないよ  作者: 美羽ーMIHANE-
2/7

ある夏の日

~8月14日~


「みんな、バスケ部合宿お疲れ! 今日はしっかり休めよ!」


キャプテンである宗馬が言った。

バスケ部一同は勢いよく「はいっ!」と返事をした。

 ちなみにあたしは、バスケ部のマネージャー。

夏休みの最初から今日まで、バスケ部の合宿があった。

毎日朝早くから夜まで練習漬けだった。

何日か他校の人が来ており、練習試合もしたなぁ・・・

ほとんどうちの学校が勝ったけど。


「いやー! やっと合宿終わったぜー!」


「明日から部活ないからゆっくりできるぜー!」


という声が聴こえてくる。

なんか微笑ましいなぁ・・・って思ってたりする。


「先輩のみなさん、お疲れ様です」


「おー、お前もお疲れー」


「宗馬先輩、お疲れ様です、とてもかっこよかったです!」


「おー、ありがとな!」


「キャプテン、脚大丈夫ですか?」


「あー、こんなの唾でもつけときゃ何とかなるって!」


「宗、後輩に心配されてんぞー」


「うっせー」


「あっ、そういえば俺、宿題全く終わってねー!」


「俺もだ!」


「俺も全然やってねー!」


「宗、お前は宿題終わったのかー?」


「宿題? 夏休み入る前に終わった」


「えっ!?」


あたしはつい驚きの声をあげた。

だって、あたしより先に終わってるから。

終わったことには変わりはないけど。


「どした?」と宗馬に言われたけど、あたしは「ううん、何でもない!」と返事した。


歩いていくうちに、みんなだんだん家に帰っていった。

今ここにいるのはあたしと宗馬を入れて5人だけになってしまった。

あとの3人は1年生。

正直言ってレギュラーではなかったけど、他の1年生よりがんばってる3人。

木村君と宮口君と、とても背の高い大倉君。


「キャプテン、千影さん、お疲れ様です!」


と3人に言われ、あたしと宗馬は目を合わせて笑った。

なんか、照れくさい気持ちとおかしさが込みあがったから。

 それからあたしたちは、今日までの合宿の話をして帰っていた。

信号待ちをしていて、青になったのであたしが先に渡ろうとすると、かなりのスピードで車が来た。

 

「千影危ないっ!」と言われ、腕を強くつかまれ、他の3人がいるところに放り投げられた。

すると宗馬が、ものすごい勢いで車に跳ねられた。

あたしは思考が停止した。

あたしだけじゃない、他の3人も体が硬直していた。

あたしはすぐさま、宗馬のところに駆け寄った。

宗馬は血だらけの状態で横たわっていた。


「宗馬!宗馬!」と呼んでも声がない。

すると、宗馬の口がほんの少しだけ動き、あたしに向かって


「千影・・・無事でよかった・・・ 他の3人も無事でよかった・・・」


と言い、宗馬は微笑んだ顔で動かなくなった。

まるで、何も悔いはないとでもいうかのように。

あたしは声を上げて泣いた。

ふと、さっきのことがフラッシュバックされて、あたしは意識が遠く感じた。











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