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石造り  作者: 桃花
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そろそろ文化祭となった。部活動で屋台を出すところもあれば演奏や演技を発表するところもある。クラスで喫茶店を出すことになったので表に出るのが好きじゃない為に裏方に徹することにした。食品を扱うことに関して衛生面で問題があるので日持ちするクッキーとカップケーキを作ることになった。

製作するのは前日と前々日に学校の調理室を借りて行うことになり、手順通りに混ぜて焼くだけの作業で特に問題なく終わるが時間がかかった。なぜか連絡不足が発生してしまい私と他数人で作成することなったからだ。

それでも簡単にできるクッキーだから生地を作ったら焼くを繰り返し予定数を作りあげた。ケーキもホットケーキミックスを材料に混ぜてカップに入れて焼くだけでひたすら生地を混ぜて焼いた

専科ではクラス単位で出すものと個人で出すものが義務化されている。魔道具クラスと連携してと言う人が多いが人見知りの私は無理なので魔道具クラスではなくても作成可能なものを作成した。と言っても子供の夏休みの宿題じみたものだ。紙テープを巻かれた針金で作った卓上提灯を作った。針金で提灯型に形を作って魔道具専科で作った魔力を込めれば本を読める程度の光源を出すものや淡い光を出すものを張ったものだ。紙の設定が夜や薄暗い時にとなっているものを使用したので、夜にトイレまでの廊下において人が通るときの魔力に反応して仄かに足元を照らしてくれたり

寝る前にちょっとした読書を楽しむ時の光源として使えるものだ。

それと魔道具学科で共に販売している部品を使った一回限りの防御アクセサリーを作った。魔道具学科が売っているのを組み合わせて自作の魔石をつけただけだから文句は言われない共にグレーゾーンのものを提出したら先生も変な顔をしているがなにも言われなかった

当日は裏方で注文されたらクッキーとお茶やコーヒーを入れたり市販の生クリームをケーキに添えるだけの簡単作業である。ボイコットした人間たちは当日も当たり前の様にボイコットしてくれたがそれほど忙しくなかったので交代で回転することができたし表も特に問題なく経過した

他のクラスでは問題が発生したようだが、そこら辺も一般公開する文化祭的なハプニングで方つけられるようなものらしい。

交代時間になったので他の人と交代して文化祭を楽しむことにした。と言っても友達がいるわけでもないので適当にぶらぶらしておやつをちょっとかって終了といった感じで人気が少ない庭でのんびり文化祭の音楽を遠くに聞きながら過ごす。人が多すぎるのは嫌いである

人酔いを起こすからできればのんびりしたい私的にはほどよく距離をとって見ていた方が楽しいのである

おやつも食べ終わり特に見たいものもなかったので専科で販売をしているところに冷やかしにいくことにした。使えるものがあれば買いたいし

専科の販売ブースでは魔道具がたくさんあった。やはり魔石専科の皆様は共同作成しているものがたくさんあったが私が使いたいものはなかった。私と同様に単独で出している人もちらほらいたから特に私が異質と言うわけではではないようだ

他の専科はレポートと言うか研究発表的なブースになっていた。ちなみに販売は商人専科の人が売り子になっているので売り子不足とか言うことはない

売れたのかな?と見てみたら売れ残っていた私の卓上と一回限りの防御。同じようなものが市販されているので特に買ってくれる人はいないだろうとは思っていたがやはり売れなかったか。と撤退することにした

売れなかったら商品を撤退していいことになっていたので売り子の人に声をかけて撤退した。売れないだろうと想定していたので数も5個づつと少なく製作していたからら撤退も素早く終わった。

さて、撤退したけど商品はどうしようかな?すでに枕元には同じのがあるしなと思いつつ作品を袋に入れて考えていたが教会に寄付すればいいかと

ダンジョン近くにある教会のトイレまでいく道筋は暗くトイレないの光源も余りよくないが経費がかさむと言う理由で改善されていなかったが、使用者の魔力を使って発光するのなら教会の方で経費負担がかからないし薄暗いトイレまでの道のりは少し改善するだろう。いい考えだと一人で悦に入る

そのあとは終了時間まで人気がないのんびりスペースで過ごしたと言うか、なぜか倉庫に使われている教室に閉じ込められた

それでも特に問題はなかったので本を読んで過ごした。文化祭終了後の一般人が帰り損ねていないかの巡回時に先生に出してもらう。

一人で使われていない鍵が不自然にかかっている教室に本を読んでいる生徒を見た時の先生の驚きようが面白かった。閉じ込められているのは一目瞭然であるが、特にやられた生徒が冷静になって対応しているのが気持ち悪い様子だ

「どんなに騒いでもこの教室なら誰も気がついてくれませんし。友達もいませんので巡回の先生を待っていた方が得策だったので。一人で過ごすことは特に問題ないですし。どんな理由で閉じ込められたのかは知りませんし。犯人も特に心辺りはありませんし。学校の方で設置しているカメラを見た方が早いのでは?」そういうとなんとも言えない顔をしている先生にお礼を言って教室に戻る

後片付けと言ってもテーブルを元に戻すだけだしホームルームをする前に自分達で自分の机をしまっている教室から持ってくればいいだけだ

てきぱきと先生の指示で片付けを終えたクラスでホームルームをした後に参加自由なお疲れさん会があるが面倒なので参加しない

乙女ゲームとかならこれに誘われるのがイベントとか言うのだろうが、さっさと帰って寝たい私には意味がないイベント立ったりする

さくっと帰って寮でご飯を食べたら魔石精製の反復練習を1時間くらいした後に寝る

翌日は振り替え休日だから教会に行って提灯を寄付すればいいだろうと考えていると行きなり電気が消えた

停電なんて珍しいと思って寮母さんのところに確認しにいくことにした

手には卓上提灯を持ち寮母室にいく道すがら階段等危ないところには淡く光る提灯を魔石をいれて設置しておく

寮母室につく前に安全確認をしていた寮長にであったので、階段に一応自作の光源をおいておいたと説明しておいた。停電についてはよくわからないといっていたのだが特に問題は無さそうなので自室に戻ることにした

階段の提灯は危ない為に翌日撤退すると寮長に説明したら感謝されたが、夜遅くに帰ってくる専科の生徒もいるから致し方がないことだと思う

翌日に提灯を回収しながら食堂に行ってご飯を食べてお出掛け。当日中に帰ってくる場合は外出届けを出さないでいいのでそのままお出掛けしようとすると寮母さんに引き留められた。

どこへ行くのかと。袋にいれた提灯をみせて教会に寄付しにいくことを説明した。私が持っていても邪魔なので有効利用できるところにプレゼントするのだと説明すると解放してくれた

教会にも同じように説明してトイレとトイレまでの廊下におかせてもらって寮に戻る。袋には1回限りの防御セットもいれておいたがすべて発動していたのを見れば昨日今日と危ない場面がたくさんあったようだ

人に狙われるようなことをしていないのにと首を傾げて


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