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石造り  作者: 桃花
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夏休みも終わり学校に戻ると顔ぶれが変わっていた。何てことはなく実家で問題を起こしてくれた人たちは厳重注意と監視が厳しくなった程度で落ち着いたらしい。侍らしている人間が力がある人たちだからなのだろうが、常識とか言うのをきちんと学んだ方がいいのでは?と常識に疎い私が思っている

夏休みの宿題もつつがなく提出して魔石作りにせいを出す

作り出すだけなら数ヵ月勉強したら誰でもできる。それを精製するのに半年かかる。簡単な魔石を各種精製するだけならばすぐさまできるけれども販売できうる規格まで精製するための技術を得るために3年間必要なのだ。

私が学校に販売しているのは学生枠での販売規格にギリギリ合格しているからだ。同じ学生達が魔道具を作るための試作品ようにぴったりな低価格魔石として学校内で流通している。

普通の一般家庭に流通させるためにはかなりの技術が必要である。

1年目は安定して魔石を精製できるようになる基礎を習い後は精製するのみである。精製の熟練度が上がれば規格に合格できる商品も増えてくるからだ。毎日が反復練習と言うわけである

一日でできる小さな魔石を精製して熟練度を上げる。各種属性の魔石も精製すれば精製失敗も少なくなるし熟練度も上がるが、その魔石を生成するのに時間がかかると愚痴っているのは同じ魔石精製科の学生さんだ

「そうかな?調理場とか水道のところにおかせてもらっている」そう言うと

「他人の魔力が含まれるじゃない。そうなると扱いつらいから嫌なんだよね」とのことあれ?

「生成陣に他人の魔力が含まれないようにする奴あったはずだよ?授業中に先生が言っていたから私調べて使っているけど」と教えると

「マジで!!」とクラスの全員が聞いてくる

「え?なにその反応。入学した当初いっていたはずだよ」とノートの最初のベージを開いて確認した。

確かにノートにはそうかいてあった

「大体は授業中に先生が呟いたりこんなものもあるんだよな。的な感じでいっているけど?そこら辺はみんな軽くながしているの?」と逆に聞いてみると皆そっぽを向いているから聞き流しているのだろう

「まあ、そう言うことで図書館に行って調べてみれば」そう言うと図書館に走り去っていく人間が数人と携帯で調べている人間がいる

解決したことだしと教室ないで結界を張り昨日収穫したゴマ粒大の魔石を精製して熟練度を上げる。ある程度同じ規格に達した魔石をひとつにする方法もついでに練習する。これも授業中に先生がいっていた技術のひとつである

結合したらムラがないか確認しながら生成する。大体5粒のゴマ粒大が合わさると大豆ほどの大きさになる。

大豆ほどの大きさが一番売れ行きが良いのでそれをさらに精製して販売規格にしていく

そんな作業を真剣にしていたので周りがざわめいているのに気がつかなかった。ふと精製が一段落ついて顔を上げると教員が既に来ていた。授業はまだ始まっていない様子なので結界を解くと

「まあ、見ての通り我々教員がいっていることを地道に行っていれば井村さんのように精製できるのですよ」と私を手本にして授業をしていたらしい。それで視線が痛いのか

「とは行っても井村さんが今作った魔石の規格基準も学生用のものとしては良いですが一般に流通するのには足りないのだからしっかり頑張りなさい」と夏休み明けでだらけている学生にカツを入れている教員

この程度だと規格不足かーと思いつつまあ、熟練度をあげたら規格に足りうるものができるだろうし。まずは基本が大切だと思い直して精製を続ける

夏休みまでには1年生が必要な技術は教わり終わっているので後は本当に精製の熟練度を上げるしかないのである

まずは扱いやすい魔石から順に各種属性の魔石も精製の熟練度をあげなければいけない。わからないところは先生に聞けば良いし。それ以外にも専門書を読んで勉強する事もできる

やはり自分で勉強するより先生がいた方が技術取得が早いと思いつつ反復練習をする

いつものように反復練習をしつつ通常の授業も取り組んでいく。専門的な授業は興味関心が高いのですんなり入ってくるし躓いてもどうしてそうなるか調べていくうちに間違いが解って来るので比較的簡単に進めていけるのだが、問題は通常授業の方だ。

基本的に英語と数学が苦手である。国語と地理や日本史などはなんとかなる。後、科学も苦手だがなんとかなる。ローンを受けるに当たり学力は落とせないことになっている為に勉強の中心は英語と数学に必然的になる

まだ、数学は同じ公式を使う問題を繰り返し解いていけば身に付くと言われて反復練習並みに解いている。間違った問題はもう一度やり直してといった風にしていたのでなんとかなりそうなのだが問題は英語である

どうしてもわからなくなってしまう。苦手意識がそうさせているみたいなのだがと途方にくれているとクラスメートの一人が一冊の本を貸してくれた

それは英語で書いてある魔道具を魔石職人でもわかりやすい本だと。それを聞いて読みたくなるのは魔石作りを専攻している人間ならではの習性と行って良いだろう。英語辞典と魔道具辞典を片手に本を読み進めていくと何となくだが文章の配列がわかってきた。そうなれば読み進めていくスピードも上がってくるし自分ように和訳したものをノートに書き示していくスピードも上がる

気づけば英語に対しての苦手意識が遠退いていたのは良いことであるが、これが勉強に役立つとかではない。まあ、英語も嫌いじゃない程度に改善された意識で何とかポーダーライン上には入れたのでよかったのか?とテストが帰ってきてお思ったりなんかして。

さて、通常授業のテストが終われば専攻している方のテストである。時間内に決まった規格の魔石を精製することとなっている。どの程度の規格なのかはその生徒の実力で決まるといっているのでドキドキである

私が提示された規格は学生規格の中位規格である。ぎりぎりできるかな?といった規格なのだが先生はできると踏んで提示しているのだからできるのであろうと挑んでみる

テストなので手引き的なものは持ち込み不可である。自分用の結界道具は持ち込んでも良いので結界をしっかり張って規格に合格できるように集中して行う。

ひとつを行きなり規格に精製する技能は私は持っていないので一つ一つを丁寧に精製したものを結合して更に精製し直し提示されている中位の規格になるようにしていくこととした

学校で用意していた魔石をした処理して精製しやすくする。その上で自分ができうる一番良い規格に精製した魔石を5個準備してから結合。ちゃんと結合できたか確認したら精製を更にかけて規格をあげていく

ぎりぎり時間内に提示された規格にできたとほっとしながら先生に魔石を提出する。その場で規格を鑑定してくれるので結果がわかりやすくて良い

ちなみに、時間内ならな何度でも鑑定してもらえるらしいが、一度集中力が切れると持続しない質なので私はしない

「合格だ。良くできている」と先生から言われてほっとして石に戻る。提出したものは学校のものとして保存されるらしいが、使い道何てあるのだろうか?

使い道がなくても問題が起こったときに誰が作成したものか判断するものとして保管しておくのだろうと一人で納得してテスト明けの解放感を楽しむ

同じような感じで浮き足たっている生徒が多くいるので同じことをみんな感じているのだろう。

テストが終わればダンジョンに潜ることも部活を行うこともできる。私はいつも通りに過ごすのだけど。テストだったので復習するところは無いので魔石精製でもしようかな。天気が良いから寮の中庭とか人が余り来ない談話室の隅っことかでも良いんだけど。部屋にこもっていないでほどほどに自然を感じたい。

それとも少し長めに散歩に行くとかでも良いかも。勉強勉強でろくに散歩もできなかったし。たまには息抜きしても良いだろうとこの後の時間をどうしようと考えながら寮に戻る

寮では心地良い感じの騒がしさ。友達と帰宅した寮生が話をしながら部屋に入っているのだろう。のんびり歩きながら自室に戻って荷物を下ろす。

私服に着替えて読みかけの時代小説をもって談話室に向かう。

結局、隅っこスペースで読書をすることにしたのだ。談話室ならお茶を飲みながら読書をしても文句を言われないし今の時間帯ならそれほど人が居ないだろうと思って行くと大勢の人間が一人を取り囲んでいる。所謂お呼びだしみたいだ

呼び出されて居るのは学校の問題児といわれている集団の中心にいる女子で夏休みにうちに特攻して警察に連行された人だ。

ちらっと見た後に隅っこスペースに本を置いてお茶をサーバーに貰いにいく。良いとこの学校だけあっていろんな種類の紅茶やお茶が置いてある。時々アップルティーを飲んだりするが大体は番茶か緑茶を選択している。

ことんとテーブルにお茶コップを置いた音でこちらの存在に気づいたようだ。

「お気にせずに続けてくださて良いですよ。別にチクったりしませんし。と言うか苛め防止のために防犯カメラが設置されている場所でよくやるなとは思いますが。そこの人が嫌いなのは別段問題ないですよ。そこは個人の自由ですし。ただそれを原動力にして嫌がらせとかするのは人間としてどうだかとは思います。ちなみに私の場合は嫌いな人はその存在すら認識しないようにしていますから問題ないですよ。接点を無くせばイライラしなくても良いですしね」

言い捨てて長文を言って喉が乾いたのでお茶で潤したあと本の世界に入っていく。没頭して読書をしていると寝食を忘れることもしばしばなので携帯のアラームを食事の時間に設定して膝におく

バイブ機能で食事の時間に遅れずに食事をとることが出来るから

本の世界を堪能してから現実に戻ると呼び出しした人たちはすでに居なくなっていた。解散したのだろう

何かあれば学校の方から呼び出しされるだろうあの人達と考えていると携帯がブルブルと食事の時間を教えてくれた。ご飯かと本を自室に置いて食堂へ向かう


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