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彼女はスポーツ漫画も




俺達の高校の野球部が3回戦にまで進んだようで、俺と山口、葉月の3人で試合を見に行くこととなった。


期末テストが終われば短縮授業となり、昼までの授業となる。


葉月がたまたまバイトが休みなのと、市内の球場だったこともあり、放課後にやって来たのだ。


俺と葉月は付き合ってるか付き合ってないのか曖昧な関係だったが、前よりは仲良くなったのは事実だった。


スキンシップが多くなったのは確かだが、学校では気を付けるようにしている。

2人きりのときだけにするよう、お互い注意していた。


「お。そんなボーイッシュ系の服もよく似合うな」

山口が葉月を見た瞬間、そう言った。


今日の葉月は、キャップを被り、白のTシャツと短パン。

生足が目立ち、下に視線をやれない。

荷物は小っちゃいリュックだけ。


「そーう?」

葉月の今日の髪型はポニーテール。キャップの後ろの穴から髪の毛を出している。


「何でも似合うな」

俺も同意する。


野球場に直接集合だったので、自転車を停めるとチケットを購入しに中に入る。


「あ、あそこ空いてるっぽい。なるべく陰になるとこ行かないと」

葉月は指を差す。

「そうだな」

3人で横並びに座るが、左から葉月、俺、山口の順である。


葉月は日除けのアームカバー、首にタオルも巻き、太ももにもタオルをかけて、日焼け対策をする。


「完全防備だな」

俺は苦笑する。

「そりゃあ、日焼けはお肌の天敵だからね」

葉月は答える。


そんなことを話しながら待っていると、試合が始まる。


「ぐっちは野球好きなの?」

葉月は試合を見ながら話を振る。

「普通かなー。別に嫌いでもないしな」

「男子の体育は野球あるもんね。女子はソフトだもん」

葉月が唇を尖らせながら告げる。


「そんなに野球好きなのか」

俺は尋ねる。

「高校野球がね。プロはそこまで」

「何でだ?プロの方が上手いだろ?」

「上手い下手じゃないんだよねー。高校野球は何があるか分かんないでしょ?」

葉月は微笑んで答える。


「あー、確かに。よく逆転あるもんな」

山口が同意する。

「そうそう。最後まで何があるか分からないから、面白いじゃん」

「成程な。言ってることは分かる」

俺は応える。


「夏と言えば、野球だからね。ぐっちはやっぱりテニスが1番好きなの?」

葉月は尋ねる。

「まあこれでも一応テニス部だしなー」

「私、テニスも好きだよ。ボールだけじゃなくて、道具を使ってするスポーツは基本好き」

「井上はスポーツも出来るもんな」

山口は言う。


「出来るというか、普通にある程度は出来るだけ。それ以上でもそれ以下でもない感じ」

「卒なく何でもこなせるだけで充分凄いだろ」

俺は突っ込む。


「でも、ボールだけのスポーツは下手なんだよねー」

葉月は苦い顔で呟く。

「バスケとかバレーとか?」

俺は尋ねる。

「そうそう。ボールだけのはどうしても難しいんだよねー。野球みたいにバット使うとか、テニスみたいにラケット使うとか、道具を使うスポーツなら大抵出来ると思う」


「流石、は……井上だな」

葉月と言いそうになって、俺は言い換える。

「まあ人並み以上に少し出来るだけで、それ以上にはならないんだよね。で、ぐっちはテニス好きなんでしょ?なら、KIDS STEPとかテニスの王様とか好き?」

葉月は尋ねる。


「俺は結構何でも見てる。テニス以外でも結構漫画見るぜ。そーいや、隆臣もそうだろ?隆臣の方が詳しいはず」

山口は俺を見る。

「俺がヲタクなの、井上は知ってる。なぁ?」

俺は井上を見る。

「ん。ヲタク友達だからね」

葉月は頷く。


「ほんとに井上もヲタクなのか?何かそんな噂があるらしいが」

山口は葉月を見る。

「どこからがヲタクなのかは人それぞれかもしれないけど、私はまあヲタクだね」

葉月は苦笑しながら答える。

「ね、隆臣?」

「んー。まあ、声優もアニメもよく知ってるからな。俺が話を振ったやつで知らないやつなかったな」

俺は記憶を辿りながら答えた。


「え、まじか」

山口は驚いた顔を見せる。

「まあねー。あ、ちょっと挨拶してくる」

葉月は吹奏楽部の本田を見つけて、腰を上げた。


応援で吹奏楽部が来ていた。


「ごめん。ちょっと荷物見ててくれる?」

「いいぞ」

葉月はリュックと太ももに掛けていたタオルを椅子に置く。


葉月は本田を含め、他の吹奏楽部の友達と少し談笑する。但し、攻撃回ではない時に。


その談笑をしているのを横目で見ている俺に山口は話しかける。


「付き合ってるのか?」

山口が聞いてくる。

「ぶっ!!」

俺は思わず吹き出した。


「え、何で?」

俺は聞き返す。

「いや、何となく?修学旅行から仲良いだろ?」

「仲は確かにいいと思う。だけど、付き合ってはないぞ」

「じゃあ、早く告った方がいいぞ」

「?何でだ?」


「だって、中田が告るらしいぞ」

山口は言う。

「!!」

俺は目を見開いて山口を見る。

「本当の話か?」

俺は尋ねる。


「中田本人から聞いたからな。前から狙っていたらしいし、最近隆臣とやたら仲が良いから気にしてるらしい」

「まじか……。そうか。やっぱり、中田は好きだよな」

俺は呟く。


「中田は前から好きだったらしいからな。まあ、井上は可愛いし」

山口は言う。

「だよな」

俺は同意する。


「結構、井上人気だぞ?分かってるのか、隆臣」

山口は俺を睨みながら言う。

「やっぱりそうなのか?」

「勿論。明るいし、スポーツも出来るし、勉強も出来る。誰とでも仲良いし、人当たりも良くて評判が高い」

山口は葉月のことを述べる。


「なにー?誰のこと?」

急に俺の背後から声をかけてきたのは、葉月だ。

「うわ。驚かすなよ」

俺は仰け反る。


「ねぇねぇ、さっき言ってたの誰のこと?」

葉月は尋ねる。

「あー、いや、何でもない」

「えー、言ってくれないの?」

唇を尖らせながら、元の席に腰を下ろす葉月。


「何か凄い人の話、してたけど?勉強もスポーツも出来る評判のいい人の話」

「井上の話だよ」

山口が答える。


「ん!?え!?私!?」

葉月は飲みかけのお茶をこぼしそうになる。

「は!?え!?私!?そんな超人じゃないんだけど」

葉月は驚きながら俺達を見る。


「いやいや、井上は結構有名だぜ?何事も普通以上にこなせて、先生とも仲が良いし、ビジュアルもいいからな」

山口は葉月を見ながら答える。

「んなわけないじゃん。ビジュアルいい子なんていっぱいいるよ?」

元女子校なだけあって、ここの生徒に可愛い子は多い。


だが。


「可愛いと綺麗が混ざってるんだろ?」

俺は口を挟んだ。

「そうそう」

山口も同意する。


「な、何言ってんの…」

葉月は突然のことに赤面する。

リュックからうちわを取り出し、動揺してるのを誤魔化すようにぱたぱたとあおぐ。


「ほら、そういう所だろ?」

俺は言ってしまう。

小さく、葉月が俺の腕を叩いてきた。

「井上は好きな奴いないのか?」

山口は問う。


「んー。二次元の奴が基本好きだからなぁ」

葉月はからからと笑いながら答える。

上手い答えだった。


「そんなヲタク発言するなよー。いるんだろ?好きな人。隆臣はどうだ?」

山口は俺をすすめる。

「隆臣もいい人だから好きだよ?」

「だろ?おすすめだぜ?最近仲良さげだし」

山口は俺を叩きながら言う。


「そーなのそーなの。3年になってから喋り始めたんだけど、隆臣ってめっちゃ優しくて話合うの」

「ほら、いい感じじゃん。告れば?」

山口は俺を肘で小突く。


「もしそうだとして、こんな所で言うわけないだろ。ほら、応援してやれ」

俺は試合を見るように促した。




テニプリ……テニスの王子様はご存知ですか⁇

ほんまにこんなこと出来るのか、と思った覚えがあります。

でもね、テニスやり始めて分かったのが「手塚ゾーン」は実在します。

上手い人は、自分の元にボールが返ってくるように打てるんですよ。

テニスは面白いです♪先生と生徒に恵まれてるので楽しいです(*´-`)

テニプリも面白いから読んでみて〜!

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