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彼女はこのシリーズの曲が好き



食事が運ばれてきたので一旦休憩し、皆で食事をとる。


「ねぇ、ちょっと歌わない!?」

田原が声を上げる。

「歌おうぜ!」

栗原が同意する。


すると、山口や松原も休憩したいと言い出したので、カラオケをする流れとなる。


皆は今流行りのJ-POPを歌う。

井上はどうやら歌わないようで、他の部屋から聞こえてくるアニソンをずっと聞いている。


「うわー。やばい。FREEDシリーズだ」

井上の顔がにやける。

俺も耳を澄ませる。


「あんなに一緒だったのに〜夕暮れは違う色〜」

「速すぎる時の瞬きに晒されて〜」

「放つ光〜空に堕ちる〜」

「遠く離れてるほどに近くに感じてる〜」

懐かしい。アニメを思い出させられる。

あのキャラが好きだったなー。


「言葉見つけられず〜」

「哀しみに染まらない白さで〜」

「FIND THE WAY〜」

「掲げたそれぞれの灯を〜」

「君の姿は〜僕に似ている〜」

「壊れ合うから動けない〜淋しい羽根重ねて〜」


「この人達、めっちゃ好きじゃん」

井上は呟く。

ありとあらゆるFREEDの曲が流れ、井上は嬉しそうだった。


今度、このFREEDシリーズの話を井上と深掘りしてみよう。


そのシリーズの曲が終われば、何が始まるのかとワクワクしている井上。

それを見ているだけで俺は笑顔になる。


「お、MAJORへ、のやつか」

俺は呟く。

「名曲だよなぁ」


「これは流石に分かるぞ」

中田が声を上げる。

野球部の中田なら、そりゃ分かるだろう。


「野球と言えば、このアニメとあとはマウンドのAだな」

中田は言う。

「どっちも面白いよね」

井上は同意する。


「井上も知ってるのか!?」

中田は驚いた感じで尋ねる。

「まあ、野球好きだからね」

井上は答えた。


「そうなのか!?どっちの漫画も面白いだろ?」

中田は食い付く。

「分かるよ。他の野球漫画は?」

井上は問いかける。

「野球と言えばその2つだ。あとはあんまりだな」

中田は答える。


あ。

俺は井上を見る。

今の発言は良くない。


井上の顔がつくり笑顔に変わる。


「DREAMSは?」

井上はつくり笑顔のまま、中田に尋ねる。

なかなかマニアックな所を突いてきた。

「何だそれ、知らない」

「じゃあ、バトンタッチは?」

井上はまた作品名を上げる。

双子の有名野球漫画。内容を知らなくても、歌と名前は知っているだろう。


「有名なやつだな。それは名前だけ知ってる。でもそれ、どっちかって言うと恋愛ものだろ?本格的野球が好きなんだよな」

中田は答えた。

ならば、さっきのDREAMSが1番本格的だろうに。

まあ、マニアック過ぎて知らない奴の方が多いだろうが。


井上のつくり笑顔がますます怖くなる。

正直、ガムを噛むことによって心拍数を抑えられるなんてそれを読むまで知らなかった。

他にも、階段を登るより、降りる方が足への負担がデカいなんて、その漫画で知った。


「振りかぶっては?」

井上は次の作品名を上げる。

9分割に投げ分け出来るピッチャーが主人公の野球漫画。

「えー。主人公がヘタレだろ?」


やばい。このままだとやばい。


「井上」

俺は声をかける。

「時間は大丈夫か?」

「ん」

井上は携帯で時間を確認したのち、俺を見る。


「………あ、時間やばいかもしんない」

井上は答える。

「なんか今日用事が出来たから早く帰るとか言ってなかったか?」

俺は言う。


「そうそう!忘れてた。ごめんね!先に帰るね」

井上は立ち上がる。

「気を付けて」

俺は声をかける。

「うん。ありがと」

井上は俺に微笑みかける。


「のんちゃん、ごめんね。私が誘ったのに先に帰って」

「ううん。色々教えてくれてありがとう」

松原は答える。


「ううん、ごめんね。また教えるからいつでも聞いてきて」

井上は荷物を確認し、扉に向かう。


「ぐっち、隆臣、またね。中田。学校でこのカラオケ代、いくらだったか教えて」

井上はそれだけ言うと、手を振って去って行った。

それだけここにいるのが嫌だったんだと思えるくらいの、呆気なさだった。


『送れなくて悪い』

俺はすぐさま井上にメールを送る。

『大丈夫。2人も抜けたら雰囲気壊れるし』

井上からすぐに連絡が返ってきた。


『本の続き持ってきてたんだが、渡すの忘れてた』

『いいよー。大丈夫。学校でいいよ』

じゃあ、そうしようかなと送ろうとした時に、井上から連続で連絡が来た。


『それか、バイト先まで届けてくれてもいいよー』

その文面に俺は指が止まる。

どう返そうかと悩んでいる時にまた連絡が来る。


『嘘嘘。バイト終わるの20時だから、遅いから来なくていいからね』

『あまり無理するなよ』

俺はそう返信する。

『うん、ありがと』

『帰り気を付けろよ』

『分かったー』

軽い返事が来て、俺はそこで連絡を終わらせた。





17時くらいにカラオケは解散し、俺は一回家に帰る。

夕食を家で食べたあと、俺はまた家を出ようと玄関に向かう。現在19時半。


「ちょっと、隆臣。今から何処行くの」

母親が驚く。

「あー、ちょっと、友達のとこ」

俺は答える。

「何それ。何しに行くのよ、こんな時間に」

「本の貸し借りをしてる友達がいるんだが、バイトしてて」

「学校の友達?」

「……」

俺は答えに詰まる。


学校の友達なら、学校で貸し借り出来るのだから。


「何?女の子?」

母親はにやりと笑って俺を見た。

「うるさいなぁ」

俺は答える。

「ええー!その反応は女の子ね。あらあら、彼女?」

「違う」

「ふーん?」

母親は俺の顔を見つめる。


「とりあえず、彼女じゃない」

俺は言う。

「でも、好きな女の子?」

「……さあ?」

俺は答えをはぐらかす。


「へぇ。とりあえず、何処に行くかだけ教えなさい」

「さくらcafe」

俺は答える。

「あそこね。分かった。気を付けなさいね。とりあえず、補導される前に帰ってくるのよ〜」

「はいはい」

「あー、あと、ちゃんとその子を送ってから帰ってくるのよ!」

「分かってるって!!」

俺は投げやりにそう答えて、家を出るのだった。




皆さんMAJORはご存知ですか⁇

私は完全に世代です。漫画は持っていませんが、全部見ましたね!

感動しましたし、曲も大好きでした(*´-`)

是非、見てほしいアニメと漫画です!

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