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娘は悩んでいた
「リュエナ、フレンから手紙を預かってきたぞ。」
「本当に!フレン様から!?」
クロム兄様が預かった手紙を慌てるように受け取り、急いで封を開けた。
手紙には、卒業パーティーの迎えに行く時間が書いてあった。
「…クロム兄様ばっかりフレン様にお会いしてズルいわ…」
「今日はリュエナの内定が出る日だろう。自分で邸にいると言っていたじゃないか。」
「フレン様にお会いするなら行きたかったわ。」
今日は学院の卒業後に、お城の書庫管理の仕事の結果が届く日だった。
勿論、仕事は決まり、卒業後はお城で働ける。
お父様の紹介状は使わなかったけど、ファリアス公爵の娘だからきっとそれで採用されたとは思うけど。
「クロム兄様、フレン様はミラ様に言われたからエスコートして下さるのかしら?嫌々ならご迷惑よね…」
「フレンは嫌々エスコートするやつじゃないだろう。」
「そうよね…。」
こんな時、お母様がいてくれたら相談にのって下さるのに。
私は王都学院に通う為、クロム兄様は騎士になる為に二人で王都の別邸に今は住んでいる。
「2日ぐらい実家に帰ろうかしら…」
そう思い、翌日にはお母様達のいる実家に帰ることにした。




