親達は今か今かと待っている1
卒業パーティーは結局欠席したが、デビュタントはもうとっくに受理されている為欠席は出来ない。
ミラ様が不明なんだから、中止にする話も出ているが私はもう段々どうでもよくなってきていた。
フレン様が行かれて一週間、お母様はお父様の後からやってきてずっと王都の別邸にいて下さる。
こんな時一人なら、不安で一杯だったがお母様がいるせいか乗り越えられている気がしていた。
そしてやっと便りがきた。
山あいを通行中岩が滑落し、負傷者が出ていたらしい。
街道が通れなくなり、急遽進路変更したが街道より舗装されてなく、しかも友国が事前に盗賊等の調査もしていたはずなのに立派な馬車の為か盗賊にもあったらしい。
負傷してない騎士だけでも対応できたらしいがやはり負傷者がいた為、ミラ様達一向は近くの山村で進むのを止め、一時逗留を決めていたらしい。
お父様達がすぐに見つけたのもあり、死者は出なかったと聞いた。
フレン様はミラ様にお会いした後は、すぐに馬で友国に向かったと聞いた。
おそらく、責任とかの話し合いだろう。
政治的な話になるからきっとすぐには帰れないと思う。
負傷者を優先に、ミラ様もグレイ様と共に帰ってきたが、お父様とクロム兄様は護衛の為にフレン様とそのまま友国に行かれた。
ミラ様が帰国したと聞き、お母様にすぐにお城に連れて行ってもらった。
ミラ様はケガ一つなく、丁度負傷者の所に様子を見に行くところだった。
私に気付くとすぐに声をかけて下さった。
「リュエナ、来てくれたの?嬉しいわ。ありがとう。」
「ミラ様!無事で良かったです!」
ミラ様はお母様のように抱擁してくれた。
それはどこか温かくて、落ち着く感じだった。
幼い頃から、優しくして下さっていたからだろうか。
「…リュエナ、フレンのことはごめんなさいね。卒業パーティーに行けなかったのでしょう。」
「パーティーなんかどうでもいいです。ミラ様の方が大事です!」
ミラ様は可愛いわ。と言いながら抱擁してくれた。
ミラ様のお顔が見れられて、一安心した私を察したのか、お母様が私とミラ様を引き剥がした。
「リュエナ、私もこのままミラ様のお供をして騎士の方々をお見舞いするから、待合室で待っていてね。」
お母様に言われて、ミラ様に一礼をし、一人待合室で待つことになった。




