こうして父は突き飛ばされる
申し訳ありません!間違えて別の作品を投稿してしまいました!
すぐに修正いたしました!
卒業パーティーも後一週間に控え、ドレスの支度もバッチリ整っていた。
クロム兄様は、今日からミラ様の外交の護衛の為、一緒に友国へと行く。
まだまだ新人の騎士だから下っぱらしい。
卒業パーティーの1ヶ月後ぐらいには、デビュタントがある。
本当は16歳から出来るが、私は卒業してからデビューしたかったから、私を尊重し、お父様は待って下さった。
しつこいお誘いも断って下さっていた。
そして、お父様の迫力に負けて皆様方は諦めて下さっていた。
でもお父様はフレン様には何も言わなかったからもしかしたら私の気持ちに気付いていたのかもしれない。
そして、卒業パーティーの2日前。
部屋で一人ドレスを眺めていると、お父様が予告なくいきなりやってきた。
その顔は心配なのか、怪訝に満ちた顔だった。
「リュエナ、クロムが護衛していたミランダ様と連絡がつかなくなった。今から、俺はグレイと騎士団を率いて行く。」
呆然としてしまった。
「…クロム兄様は?」
「クロムも不明だ。」
お父様が言うには、今からフレン様も一緒に行くらしい。
捜索は勿論のこと、友国は協力的でもやはり話合いが必要らしい。
そこで陛下ではなく、フレン様が行くことになったらしい。
グレイ様も陛下も止めたらしいがフレン様は自分で名乗り出たらしい。
おそらく、母親のミラ様が心配なのだろう。
その気持ちはわかる。
私だってクロム兄様が心配だ。
この時、私はドレスが目の前にあったのに、パーティーのことなんて全く頭になかった。
ただ、クロム兄様とミラ様が無事でいてくれたら、とそれだけだった。
「リュエナ、俺はすぐに行くが後からルーナが別邸に来るから二人でいなさい。フレン様も一度リュエナに会ってから行くと言っていたらしいが…」
「はい、お父様も気をつけて下さい。」
お父様は、小さな子供を抱き締めるように優しく抱き締めてくれた。
そこに、フレン様がやってきた。
思わず、お父様を突き飛ばしてフレン様に駆け寄った。
「フレン様、ミラ様のことお聞きしました。」
「そうか…すまないが今から行って来る。卒業パーティーは、」
「いいのです。そんなことよりミラ様やクロム兄様達が心配です。フレン様もお気をつけて下さい。私待ってます。」
「リュエナ、デビュタントには必ず帰るから待っていてほしい。その時は言いたいこともある。」
「はい、ちゃんと聞きます。」
そう言うとフレン様は、私の手にそっと口付けをした。
気がつけばお父様は部屋にいなかった。
いつの間にか出ていっていたが私は全く気づかなかった。
そうして、フレン様とお父様は行ってしまわれた。




