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軽率に世界崩壊させるな

王都の地下深くにある禁書庫。


普通の人間なら“入った時点でアウト”と言われる場所である。


ハルキはというと——


「うわ、本いっぱいあるじゃん。最高かよ」


テンションが図書館に来た小学生である。


「触るな」クレア即警告。


「見るだけ見るだけ」


絶対に守られない約束である。


ハルキは棚から一冊抜き取った。


(なんだこれ、文字読めないけど…あ、なんか分かるな)


数秒後。


(あー、これ“門開く系”のやつか。RPGで見たことある)


嫌な理解をした。


クレアが振り返る。


「おい、今何を——」


ハルキは何気なく口にした。


「アビス・ゲート・オープン」


沈黙。


一拍遅れて、空間が歪む。


「……は?」


「やめろって言っただろ!!!!」


遅い。


魔法陣が展開し、黒い穴が開く。


そこから——


ゾロゾロと魔物が出てきた。


王都の地下に、地獄の入り口が完成した瞬間である。


ハルキはそれを見て言った。


「やっべ」


軽い。


軽すぎる。


クレアは頭を抱えた。


「お前はなぜ“読めない本を音読する”という最悪の行動を選ぶんだ!!」


「なんか読めたから…」


「それが一番危険なんだよ!!」


ダルムは笑っていた。


「ハッハッハ!面白いことになってきたのう!」


「面白くない!!国が終わる!!」


その間にも魔物は増えていく。


兵士たちの悲鳴が聞こえる。


完全に“世界崩壊イベント”である。


だがハルキは腕を組んでいた。


「……まあでも」


「何だ」


「なんとかなる気がする」


クレアが叫ぶ。


「その根拠のない自信を今すぐ捨てろ!!」


だがこの男、


だいたいそれで何とかしてきた。


問題は——


“今回のスケールがデカすぎる”ことである。

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