罠も幻覚も効かない男
囁きの迷宮。
入口に立った瞬間、空気が変わる。
冷たい。重い。嫌な感じ。
クレアが真剣な顔で言う。
「ここは危険だ。気を引き締めろ」
ダルムも頷く。
「油断すれば一瞬で死ぬぞ」
ハルキ:
「うわ、この壁の絵めっちゃ気になる」
「話を聞け」
聞いてない。
壁画に釘付け。
(これなんだ?宇宙人?古代文明?てかこの模様、規則性あるな…)
すでに脳内は別世界。
そして——
一歩踏み出す。
クレアが叫ぶ。
「そこ踏むな!」
カチッ
遅い。
床が沈む。
「うわ、やっ——」
何も起きない。
沈黙。
「……あれ?」
「発動していない?」
ハルキは床を見た。
「ここだけ色ちょっと違うな」
「それを先に言え!!」
だがこの時点で確信した。
こいつ、勘で全部見抜いてる。
さらに奥へ。
突然、空気が歪む。
幻覚魔法。
クレアの目が揺れる。
「……やめろ……それは……」
ダルムも膝をつく。
「ぐっ……」
ハルキ:
「え?何もなくない?」
無効。
理由:
(よく分からんからスルー)
強すぎる。
「お前だけなんで平気なんだ!!」
「え、これ効いてるの?」
「効いてない!!」
そしてボス出現。
巨大ゴーレム。
普通なら逃げる。
ハルキは石を拾った。
「えい」
投げる。
カコッ
ピキ…
ゴーレム崩壊。
「は?」
「え?」
「今何した」
「投げただけ」
沈黙。
理由:
弱点にピンポイント直撃
なお本人は知らない。
「なんか当たった」
それで終わり。
理不尽が味方するとこうなる。




