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修行が修行にならない
「制御できないなら、練習だ」
クレアの提案で、修行が始まった。
だが——
「軽く振れって言っただろ!!」
ドゴォン!!
岩、粉砕。
「軽くだったぞ!?」
「どこがだ!!」
ダルムは楽しそうだ。
「もっとやれ!」
「煽るな!!」
ハルキは再度試す。
(力抜いて…こんな感じか)
軽くパンチ。
空気圧で木が倒れる。
「もうダメだ」
クレアが諦めかける。
だがハルキは気づいた。
(あ、力じゃなくて意識だ)
試しに——
何も考えずに動く。
結果:
ちょうどいい。
「できたな」
「できるのかよ!!」
クレアは頭を抱える。
「理屈が通らない……」
ダルムは満足げだ。
「面白いから良し!」
最終結論が雑。
だがハルキは笑った。
「まあ、なんとかなるな」
この“なんとかなる”が、
この作品の根幹である。




