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だいたい俺のせい
王城・会議室。
重苦しい空気。
並ぶ重鎮たち。
そして中央に——
ハルキ。
完全に場違いである。
「……では今回の件について」
長い沈黙のあと、
全員の視線が集まる。
ハルキに。
「……俺?」
「お前だ」
即答。
満場一致。
クレアが小声で言う。
「自覚は持て」
「ちょっとはある」
「“ちょっと”か……」
だが話はそこで終わらなかった。
「しかし同時に——」
王が続ける。
「解決したのも、お主だ」
沈黙。
理不尽である。
「よって、我々はお主に依頼する」
嫌な流れ。
ハルキは察した。
「え、これ断れる?」
「断れぬ」
「ですよねー」
軽い。
内容はこうだ。
・世界各地に異常が発生
・原因不明
・ただし今回と似ている
つまり——
「俺のせいみたいな案件が増えるってこと?」
「その通りだ」
「やめてくれ」
だが断れない。
クレアはため息をつく。
「……結局こうなるのか」
ダルムは楽しそうだ。
「旅じゃな!面白くなってきた!」
ハルキは考えた。
(まあでも——)
「面白そうだな」
クレアが頭を抱える。
「判断基準がそれしかないのかお前は!!」
こうして、
世界を巻き込む旅が始まった。
原因不明の異変を追う——
“原因本人”と共に。




