8 私が気づいたもの
それが一転したのは、私がファリード殿下と出会ってから2年近く経ったころ、私が13歳の誕生日が差し迫っていた時期だった。
出会ってから何度か私は隣国を訪問し滞在していたが、今回は私の誕生日も隣国で過ごすとなっていたので、ファリは張り切っていた。
だから私も12歳の時に彼から貰った白に金糸で鳥を刺繍した真っ白なシュシュを身に着けて待っていた。
そんな頃にファリード殿下は、毒をまた盛られた。
外出していた時に、毒矢で射られたらしい。
真っ黒に染まった鱗と、変色した肩の傷口、浅い呼吸に閉じられた瞼が忘れられない。
話には聞いていたが、その時初めて私は彼が実際に身の危険に陥っているのを目にしたのだ。
周囲はまた慣れたように対処していき「これなら3日で目を覚まし、1週間で復帰するだろう」とか零していた。毒慣らしで慣らし済みの毒だし死なずの王子だし大丈夫だろうと言っていた。
愚王に至っては、こんな状態で王子の寝室でそれなら王宮内で私の誕生パーティーを行えるだとか言い出したので、王妃が「こんなタイミングで、尾無しの小娘の誕生など祝わすか!」と激怒していた。
私が「婚約者が苦しんでいる間に、誕生パーティーなど非常識な催し、たとえ私を祝うものであろうと参加致しません」ときっぱり言うと、王も王妃も大人しくなったが。
王妃を……私は責められないよ。
『尾無しの小娘』と言われようが、事実だし、そんな感情をいつも彼女は抑えてくれてんだ。
我が子の、尾有りの国の後継者の危機の時くらい、憎悪が漏れ出すくらいは構わない。
平静を保っていられないと判断したのか、王妃が退出する。やっぱり、この人はまともだ。
毒でこん睡状態の王子の前で自分の感情が乱れていると判断したら、出ていくんだから。
それに対して、王様、貴方はおかしいよ。
ファリが目の前で苦しんでいるっていうのに、私誕生日パーティーだって?
ふざけるな。なんで実の息子が毒矢で射られたっていうのに、そんなへらへらしていられる。
そもそも大抵の毒じゃ死なないからと言っていくらなんでも対策を取らなさすぎる。
しかもそれが効かないと判明したのも、毒ならしの際に、どこまで効くか死の淵限界まで試した為だっていう。
死なないだけで、苦しんでいるのに、どうして。
私が睨んでいるのが分かったのだろう。怒るなというふうに王は淡々と言葉を繋ぐ。
「この国は革命前から権力者の暗殺は多いぞ。
だからこそ、生き残ったものこそ、死なないものこそ、神が認めているというのがこの国の文化だな。
俺もそのうちの一人だ。
顔もよく知らない兄弟姉妹も父も、俺を殺せなかったのさ。毒は全部耐え切った。逆に俺らは奴らを一掃した。
だから尾無しでさえもこの国の革命を完全に否定はしきれない」
言葉を失う。
ファリと同じ色の瞳なのに、やはり悍ましいし、今はどこまでも冷たくも、残虐性を感じる。
俺らと言うのには、王妃もその一掃した時に関わっているのだろう。
「死なずの王子、ファリードの2つ名は尾有りの国が終わらない象徴でもある。
あいつが生還する度に、この国の後継者があいつであると敵対勢力でさえも思い知る。尾有りも安心する。ついでに、敵対勢力を潰す理由にもなる。
この国にあいつが王子として生まれたことは幸運だった」
毒で死なない姿を見せて、王子の強さを尾有りには見せて安心させ、尾無しに見せて心を折るってことか。
それじゃ本当に国の為だけにあの子は苦しめってこと?
自分の息子に対して、そんな鬼畜の所業を許すの?
「嘆くとしたら、あいつ自身が武術等が苦手だと言うことだな。
あれで、武も秀でていたら立派な将になったのにと皆嘆いている」
あの子は生きる為だけで、呼吸をするだけを維持するだけでも闘い尽くしているのに。
ファリは出会った頃から体が小さい。今も成長期だってのに大して背が伸びない。
それはそうだ。だって、育つ為のエネルギーを、毒に対する対応で使い過ぎてる。
それで強くなれって、ふさわしい王になれって、強欲にも程がある。
しかも、それを今もなお苦しんでいるこの子の前で話すなんて。
ああ、王様、やっぱり貴方にとっても目の前のこの小さな子供は、道具に過ぎないんだね。
私は王に「ここでは話の続きをするのが憚れます。続きは別の場所で」と願い出る。
今は昏睡状態だけど、万一でこんな会話聞いてしまったら可哀そうだ。
でも、私はこの王のことを許せない。一度は噛みつかないとやってられない。
「私は、貴方が嫌いです……」
日がほぼ沈んだ展望台で、私はそう言葉にする。砂漠の冷たい夜風が頬を撫でる。
一国の王に対して、無礼だ。殺されたっておかしくない。
でも、私は言った。言わずにいられなかった。それに、私は自分を殺すことはこの王は無いと踏んだのだ。
「そんな酷いこと言わないでくれよ。愛しの君の娘に嫌われたら流石の俺も傷つくさ」
ほら、やっぱりへらへらと笑った。唯一、この王の関心を引くのが私の母だから。
「お母様もこんなこと許さない」
「だろうな、あいつはそういう奴だ。聞いたらすっ飛んできそうだ。
そうしたら、この国にずっと留まって貰おう。君がファリードを見捨てられないように、あいつもそうに決まっている」
そう私の祖国のある方角を見て笑う王は歪で、でもそれが本性なのだろう。気味が悪い。
「ああ、あいつがこの国に来たら、あいつに俺の子を産んで貰えばいい。
そうすれば、シアナ嬢、君はファリードを連れて自由な旅人になったって構わない」
気持ち悪いふざけた妄言だが、後半が私の願望を見抜かれていて、反論の言葉が出てこない。
一瞬、ほんの一瞬、ファリと一緒に自由になれるということに希望を持ってしまった、そんな自分がいたから自己嫌悪にも繋がってしまったのだ。
「ほう、我が息子は愛されているなあ。羨ましい」
私が黙り込んでいるのに、何か察したのか王が口元を弧に歪める。
「あの子は人が傷つくことを良しとしていない」
言外にお前とあの子じゃ全然違うと匂わすが、それに対して王は宵の中「はっ」と鼻で笑った。
「違うよ、シアナ嬢。
君もファリードもただまだ知らないだけだし、甘やかされてるだけさ。
両親は健在、周りの使用人も親切、婚約者だって思いやりの塊だ。衣食住に困ったことが無い。
そんな優しい世界で生きている。良い時代と国に生まれたもんだ」
優しく言い聞かせるような声だが、内容は皮肉じみている。
「俺とは違うのさ。
俺は父が母を気まぐれに玩具にした結果の産物で、幼い頃から俺は母と一緒に命を狙われ続けた。
唯一優しくしてくれた尾無しの兄も別の尾無しの兄の手によって、俺の母と共に殺された。俺を逃がすためだけにな。
隣国から帰ってきた後も、この国を変える時だって、多くを失ったさ」
皮肉じみているけれど、これには何も言えない。
尾有りの王の幼少期に比べたら、私もファリも恵まれている方なのは確かだ。
この国で革命以前から生きている尾有りは、皆なんとか生き残った人達なんだ。この王もそうだ。惨劇を見てきた。惨劇の登場人物だった。過酷な人生を経て、多くを失ってきたんだ。
「シアナ嬢、君の母君のお陰で俺ははっきりと自覚したんだ。
あの言葉があったからこそ、俺は生き抜いてこれた。ここに立っていられる。
どんな凄惨な場に居るときも、
欲しいものがあるなら、
得たいものがあるなら、
己の欲望に忠実に、どんな存在もなぎ倒して、利用していくべきだってことを忘れなかった。
この世は弱肉強食だ」
弱肉強食、その言葉は父からも、母からもよく聞く。
両親は勝負好きで、己の力で生きていくということを大事にしているから。
でも、この説教のような内容に対して、「はい、その通りですね」なんて肯定したら終わりな気がする。
だってこいつのそれは気に食わない。血生臭い。
自分を律する為ではなく、自分の欲をただ全肯定する為のものだから。
「ファリードもいつか知るさ。世界は汚れていて、だからこそ己の願望以外はどうなったっていい。
ぶっ殺して、ぶっ壊していいって。なんてったって、あいつは俺の息子だからな」
そう満足気に笑って「パーティーは残念だったが、心穏やかに過ごすといい」とふざけたことを抜かして王は展望台から出て行った。
心穏やかになんてなれる筈がない。
展望台から王都の風景を見下ろす。土や石で出来た家々は母国のそれとはまったく違う。
でも、家より違うのは、道だ。人が歩いていない。
勿論、夜になれば外出する人間が減るのは当たり前だが、それにしたって少ない。飲んだくれた男すらいない。店もやっていない。
革命以前は夜市が有名だったらしいが、革命以降は皆、息を殺すように己の住居に閉じこもっているのだ。
尾無し、尾有りで、互いに警戒しているのだ。どちらにも相手を狙う理由も、相手に狙われる理由があるから。
王都で事件があった時なんか酷いもんで、検証をほっぽって、互いの種族の仕業だなんて互いに風潮する。そして今は尾有りの方が圧倒的に立場が強いため、事件の犯人は大抵尾無しになる。冤罪も多いらしい。まあ革命以前は尾有りが殺されても「殺人」にならなかったらしいから、それよりはマシなのだろう。
反対に本当に尾無しが犯人の時は、凄惨な事件になるのだ。鬱憤を晴らすかのように起こった惨劇を見て、ますます尾有りは尾無しを恐れ、憎悪する。
だから、賢明な人々は外出を避けるようになった。夜中は特に。
端的に言えば、治安と内部情勢が最悪ってことだ。
つくづく、優しいあの子には似合わない。
「この世が弱肉強食なら………………あの子が牙を剥かれる前に、私は動くよ」
見上げずともここからは満点の星空と、王都とその遥か向こうの地平線が見える。この国には高さのある建造物は少ないのだ。
ひらけた空だ。
それは私にとって好都合だ。
ファリが望んだ瞬間、リサにお願いして空から私たちをここから連れ去って貰おう。
リサは父の空獣だが、私のこともそれなりに気に入ってくれている。最初の脱出劇くらいには付き合ってくれるだろう。その後は私がどうにかする。
この国でも、私の祖国でもない国を旅してみるか。
私の祖国はともかく、この国は外部への干渉力が弱い。
内ゲバしてるから、外に圧力かける余裕がないから丁度いい。
両親から武術も習っているし、多くの国々を周る商人の知り合いだっている。少なくとも、ファリはこのままこの国にいるよりずっといい。
尾有りの王の正統後継者であるファリがこの国からいなくなれば、この国は更に荒れるだろう。
今より荒れたらもう、殺し合いが日常茶飯事になるくらいまでには堕ちるのではないだろうか。
そんな馬鹿なこと有りえないと言えるほど、私はこの国を信用しちゃいない。
人間の良心を信用しちゃいない。人間環境に染まっていくものだ。毒みたいな環境にいれば、己自身も毒になる。
それでも私は構わない。
こんな国の為にどれだけあの子は、
重荷を背負ってきた?
苦しんできた?
血を流してきた?
激痛に耐えてきた?
無理に笑ってきた?
死なずの王子だなんて二つ名大嫌いだ。
「シアナ、ごめんね今日はぼくの右手を触らないようにしてね」
「どうして?」
「毒の耐久性テストしてんの。包帯で覆ってるけ触っちゃいけないよ」
「ファリあんま聞くべきじゃないかもしれないけど、尻尾の一部抜け毛すごいところあるけど大丈夫?」
「あ、それはね新しい毒のテスト」
「鱗変色してるけど大丈夫?」
「上手く毒消化した証拠だから大丈夫だよー」
「ぼくさ、小さい頃に死にかけたんだって、でもさ蛇の尾有りの要素でさ助かったんだ。そうしたら尾無しの勢力消沈したし、尾有りの中じゃ奇跡だって騒がれたんだって」
「きっと、ぼくが害されても生き続けることは尾有りの国民にとっては精神的に支柱なんだ」
「でもさ、毒っていっぱいあるの。でさ、別にぼくの耐性も無敵じゃないから、慣れたり気づいたりするトレーニングがいるんだ」
あの子の犠牲の上に成り立っている、二つ名なんて大嫌いだ。
ここの国民はその犠牲さえも、誰かを攻撃する武器にしたり、あの子自身を武器だと認識したりして、あの子を更に傷つけるんだ。
そんな奴らは皆、滅べばいい。
勝手に互いに殺し合ってればいい。
それか……私の祖国に蹂躙されればいい。
この国が国でいられるかは、私の祖国の気分次第だ。
いつでも蹂躙できるほどの、戦力差や地の利があったうえで、今は何もしていないだけだからな。
私の婚約だって、祖国の王は隣国を操作するのに都合がいいからだろう。
荒れ狂う己の心中は人間よりは獣じみていた。いや、それは獣に失礼だ。
他者を踏みにじる気しかない、バケモノだった。
………………ああでも、この国の外で生きる人間も、私も尾無しだ。それは怖いか。
どうして、あの子は尾有りで、私は尾無しとして出会ったんだろう。
どちらか一緒だったのなら、絶対的な味方になれたのに。
私と、あの子は、こんなにも違う。私が、あの子を救う側には決してなれない。
***
その翌日の真夜中に彼は目を覚ました。
丁度私が居たタイミングだった。
黄金色の目がゆっくりと開いていたのに対応できずにいると、彼がこちらの気配に気づいて、顔をこちらを向ける。
目が合う。ファリが私を認識した。
そうすると、彼の瞳から涙が一筋落ちる。
しまった。やっぱり尾無しに毒矢で射られた後、尾無しの私が居たのではトラウマを思い出すだろう。
慌ててこの場を退出し、尾有りの医療者でも呼ぼうとしたところを、ファリがこちらに手を伸ばす。
年齢に対して細くて小さな手、砂漠に映える肌の色は夜中に見えにくい筈が、私にはそれがはっきり見えた。
「ごめんね、お誕生日にお祝い出来なかった」
………………なんだそれは。
毒矢で射られ生死を彷徨い目覚めた第一声とは思えない言葉に、私は愕然とする。
「私の誕生日なんてどうでもいいよ」
「どうでもよくなんかないよ。だって、大好きな人が生まれてきた日だから」
「君は、私と同じ尾無しに、命を奪われかけたんだよ」
「違うよ」
いつも優しく穏やかな彼らしくない、硬質で断定的な言葉だった。
「シアナとぼくを殺そうとした人は全然違うもの。怖がる理由なんて無いよ。
尾無し、尾有り、関係ないよ」
黄金色の瞳は、あの冷酷な王と全く同じ色なのに、違った。
真っすぐで、綺麗で、まるで夜空に浮かぶ満月のようだった。
雲一つかからず、鮮明で、でも優しく温かい、そんな満月のようだった。
「だからね、シアナお誕生おめでとう」
そんな私の生誕を祝う言葉に、歓喜や感謝も沸いた、でもそれ以上に私の中を直面させられた。
ああ……ごめん。私は君のことをずっと誤解していた。
幼い頃から、自分に向けられる言葉や期待にはうんざりしていた。
大人って勝手だなと思った。勝手に私のことを決めないでよなんて思ってた。
でも、私もそちら側だった。
君は、ずっと「私」という存在をただ真っすぐ見ていてくれてたのに。
「あとでプレゼントあげるね。シアナは本をよく読むし、栞を作ったの。
革命以前から尾有りを虐げなかった、技術だけ見る尾無しの職人さんとその尾有りのお弟子さんがいる工房に行ったの」
私が黙り込んでいるのを気にしてか、王子は更に言葉を続ける。
なんで、そんな明るい声を出せるのだろう。
なんで、この子は理不尽な他者の悪意に晒された後でも、折れずに他者のことを思って行動できるのだろう。
私は、ファリードという3つ下の王子をずっと守らなければいけない弱い存在だと思ってた。
周囲の事情に囚われている哀れな存在だと思ってた。
大人たちに洗脳されて良いように使われて、意思さえ奪われてしまった子供だと思ってた。
でも……彼には意思がないんじゃ無いんだ。
違うね、意思がなければ、周囲の影響で、暗殺者たちに命を狙われ続けていたことで、とっくに尾無しを憎んでいただろうから。
「甘ったれかもしれないけど、ぼくはそういう人でこの国がいっぱいになったら嬉しいからさ」
ずっと勘違いしてた。
違うね、君はずっと尾無しも尾有りも仲良しでいたいって願っていたね。
そう願えるほど――、強い子だったね。
周りが対立を願っても、周りが互いに悪しく言おうと、自分自身も命を狙われようと、君は悲しそうな顔をするばかりで、周囲に同調したり、怒ったりすることはなかった。
本気で彼は、みんなが争わないことを心の底から願っていたから。
理想だけ見る訳でもなく、現実を見た上で諦めず、理想に向かってどうすればいいのかもがき続ける子だったね。
それは決して、甘ったれなんかじゃないよ。
「尾有り、尾無しとかじゃなくてさ、ぼくやシアナのように、その工房の師弟のようになれたら、皆苦しくないかな、悲しくないかな、怖くないかなってね」
弱くなかった。囚われていなかった。
こんな環境で、こんな状況で、
人を憎むことも、人を恨むことも、人を責めることも当然だし、それは簡単だ。
私自身もそうだったからよく分かる。
毒されて、何かを破壊するのが、奪うのが、正解とするのが楽なのだ。
だけど彼は毒されなかった。
彼は真っすぐに人を見ていた。
真っすぐ人に好意を向けられる。
そんな彼は、
誰よりも強くて、
その意思は誰よりも自由なのではないだろうか。
ああ、敵わない。
「ファリは……満月みたいに綺麗で、強い子だね」
敵わないよ。眩しくって仕方ないよ。
***
次の年のファリは、今度こそしっかり私の誕生日を祝うんだと意気込んでいた。
だから、私の欲しいもののリサーチもしてきた。
別にそんなことをしなくたって、人を個人としてしっかり見てくる彼の贈り物が的外れだったことはない。
最初の私への誕生日プレゼントが、
隣国の令嬢だからと流行りのごてごて飾りがついた装飾品の類ではなく、
割と活動的な私の様子を見て綺麗だが実用性を欠かないシュシュにした時点で、
私は彼自身が選んだものが一番楽しみなのだから。
だから「なんでもいいよ」と答えようとしたが、止める。
「ファリが元気ならそれでいいよ」
ファリははぐらかされたって後で嘆いてたらしいけど、
心の底から、そう誰よりも願っているのだ。
誰よりも強くて、
誰よりも優しくて、
誰よりも綺麗な、
君が健やかに生きられる、それが私の何よりの願いだ。
君の存在に敵う贈り物なんて存在しないんだよ、ファリ。




