5/6
侵食
「嘘、でしょ…………」
夢遊病を疑ったけど、鍵はチェーンまでしてある。ここは2階だし、窓から出入りは私の運動神経では無理だ。
ゾッとして、体感温度が一気に下がる。
怖くなって履いている靴を脱ぎ捨て玄関へほかる。
靴は土にまみれていた。
「通学ルートに土なんて無い…………ああ、忘れよう!そう、ビールでも飲んで忘れよう!」
冷蔵庫を開けて冷えた缶ビールをその場で開けて飲む。
「…………ビール?私、飲まないし、買ってな……」
考えれば考えるだけ怖くなって、飲めもしないビールを煽った。




