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固く目をつぶって、物音がしなくなった。
どっか行ったと思い、目を開ければ鋭い牙の生えた口が大きく開かれていた。
「…………っあ、ああ、ああ…………………………ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
死ぬっ、そう思った時、その場は自分の部屋だった。
何が起きたか分からない。
悪い夢にしてはやけにリアルだった。
「こ、怖すぎる。夢、だよね。ハハ」
乾いた笑いが自分の声と気づくのに時間がかかった。
本能的にアレは無かったことにしたいらしい。
「疲れてんだな。きっとそう」
疲れのせいと決めつけて机に突っ伏した状態のままから立ち上がってお茶を飲もうとして違和感を感じた。
なにかいつもと違う。
直ぐには気づかなかった。
私は靴を履いていた。




