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ナニカ
ある訳ないけど、有り得ないけど、ここがもし、本の中だったらどうだろう。
怪しげな地下図書館で、何かしらのオカルティックな現象に巻き込まれたとしたら、どうだろう。
非現実的だが、会談とか、都市伝説みたいな事が我が身に起こったとしたら、どうだろうか。
…………1番可能性ありそうだなぁ。
「ああ、クソッ!肝心なとこが思い出せない!」
訳わかんない事と、やたら蒸し暑いことでイライラしてきた。
少し遠くで、物音が聞こえた。
森の中で、その音は足音に聞こえた。それも多い。
熊とかだったらシャレにならないよ。
幸いまだ足音は遠……い……えっ?
……さっきまですごく遠かった足音は私のすぐ後ろで聞こえた。
ナニカの荒い息遣いがすぐそこで聞こえる。
ありえない。
なんでもいい。とにかく息を殺してやり過ごさないと。
自分の心音が凄くうるさい。口に手を当ててるのに、呼吸音がいつもより大きい音に感じる。
いつまでこうしてなきゃ行けないんだろう。
前身から脂汗が吹き出して熱い。
1つ分かることはバレたら多分死ぬ。




