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未来の天下人(徳川家康)を、圧倒的な器の大きさで降伏させる話

本能寺の変が未遂に終わったことで、歴史の歯車は大きく狂い始めていた。

織田家の今後を話し合うため、清洲城に集まった大名たち。そこには信長様の同盟相手として、東国の覇者・徳川家康の姿もあった。


(羽柴筑前……恐るべき男よ。明智の謀反を事前に察知して潰すなど、ただの猿ではない)


家康は鋭い眼光で、信長様の隣に堂々と座るオレを睨みつけていた。史実の『狸親父』は、織田家の混乱に乗じて甲斐や信濃(武田の旧領)を切り取り、いずれは天下を……と静かに野心を滾らせているはずだ。

オレはニヤリと笑い、席を立って家康の元へと歩み寄った。そして、周囲に聞こえない小声で囁く。


「家康殿。伊賀越え、ご苦労さまでごわした。……ところで、甲斐と信濃をタダで手に入れようと画策されておるようですが、無駄に血を流すのはおやめなされ。すべて、我が羽柴の手配で『徳川の領地』として信長様から与えられるよう、もう話をつけておきました」


「な、何だと……っ!?」


家康の顔から、一瞬で血の気が引いた。

彼が頭の中で描いていた『次の極秘戦略』を、オレが一文字違わず先回りして言い当てたからだ。


オレの未来知識(チート)による攻勢はこれだけでは終わらない。オレは、家康の背後に控える徳川四天王(本多忠勝、榊原康政、井伊直政、酒井忠次)の長所や弱点をすべて知り尽くしている。


「本多殿、あんたほどの漢が前線で埋もれるのは惜しい。今度、オレの秘蔵の鉄砲を贈るでよ」

「井伊殿、若いながらに赤備えの軍装がよく似合っとる。あんたの将来の活躍、オレが保証するわ」


初対面のはずのオレから、自分たちの本質を見抜いた最高の評価をされ、徳川の家臣たちは激しく動揺し、同時にオレへの好感を抱き始める。

家康は背中に冷や汗を流していた。

(この男……戦う前に、私の家臣たちの心すら掌握しようというのか……!)


その後、別室にてオレと家康の二人きりの秘密会談。

家康はたまらず刀の柄に手をかけた。「筑前殿……貴様、一体何者だ。なぜ我が徳川の肚をすべて見透かしている」


オレは動じず、懐から一枚の『関東地方』の白地図を取り出し、ある一点を指差した。そこは当時、誰も見向きもしないただの湿地帯――未来の『江戸(東京)』だ。


「家康殿。あんた、いずれここに、200年続く世界最大の巨大都市を作ろうと考えとるなぁ?」


まだ影も形もない未来の江戸の価値を、オレはスラスラと語り、インフラの土木技術の提供まで提案した。


「いずれ織田家が天下を統べた暁には、あんたに関東を丸ごと差し上げる。そこで最高の街を作りなされ。オレはそれをお手伝いする『最高の相棒』になりたいだけだて」


未来の自分の夢(江戸幕府の基礎)を完璧に先回りされ、さらにそれを「応援する」と言われた家康は、怒りを通り越してオレの『規格外の器の大きさ』に完全に脳を焼かれてしまったようだった。


家康はゆっくりと刀から手を離し、オレの前に深く頭を垂れた。


「……羽柴秀吉殿。貴殿には敵わん。我が徳川、これより貴殿の作る未来に、生涯の友としてすべてを賭けよう」


よし、未来のラスボス・徳川家康を、一滴の血も流さずに最強の身内へと引き入れたぞ!

次なるフラグは、オレ自身の『黒歴史』を消しにいくがね!

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