表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができて、SS級の先行者利益を得られたら〜  作者: 一日千秋
魔神侵攻編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

190/200

189話 米国の英雄



アメリカ合衆国ダンジョン管理局の前に黒いリムジンが止まるとドアからSP達が機敏な動きで次々降りてくる。筋骨隆々な彼らはビシッと背筋を伸ばし、これから降りてくる人が通るであろう道を作る。



報道陣や出待ちのファンが大勢いる中、降りてきたのはアメリカ大統領とある1人の青年だった。



報道陣のカメラのフラッシュとシャッター音は青年のファンの黄色い歓声で全てかき消されるほどの大歓声が巻き起こる。



今現在、この映像はアメリカ国内の番組を大いに賑わせており、最もホットなニュースとなっている。



『大統領懇願!!青年探索者に政府ダンジョン攻略軍への加入を熱烈オファー!!』



その青年はダンジョンが世界中に出現してから頭角を表した最も有名な探索者であり、数々の偉業を成してきたのである。



アメリカ国内の地方に出来たダンジョンは、日本と違い国土が広いため、手付かずのダンジョンも多くあった。そのダンジョンがダンジョンブレイクを度々起こしていたのだ。


そんなダンジョンの被害の話を聞いた青年は市民を守るため無償で駆けつけた。



もちろん被害は出てしまっていたが、それでも助かる命は多かった。



この活動は当初、地元テレビ局や地元紙が小さな話題として扱っていただけだったのだが、ある日、有名なニュース番組が青年を取り上げたのだ。



これによって青年の活動はアメリカ合衆国全土で広まり、民衆の心を打ち、次第にこの活動が伝播していった。



この活動は『アメリカ合衆国ダンジョンブレイク救済活動』という名目で、ボランティア精神あふれる活動家や有名探索者が青年の行動に心打たれ、青年の知らないところで勝手に行っていったのだ。



これがダンジョンが出来た事によって不安に押しつぶされそうになっていたアメリカ国民の期待を一斉に受けることとなり、このスターを生み出す要因となっていった。



そして、スターとなり得る要因がもう一つあった。それは青年の戦闘シーンの迫力にあった。



偶然その救済活動を一般市民が撮影しており、その動画がネットに上がると一気にバズり、拡散された。



空中を小型戦闘機のように飛び、大きな光の球を投げつける。辺りのモンスターは焼けこげ跡形も残らない。アメリカの空で光る青年は民衆を照らす太陽のようであったと。



動画のコメントには映画のような迫力と漫画のようなカッコ良さ、そして、青年のヴィジュアルが民衆にウケにウケたのだった。








そんなカッコいい青年はダンジョン管理局にある応接室の豪華なソファに座り、眉間にシワを寄せている。



「もうっ!オイラはやらないって言ってるでしょ!忙しいんだ!」



「ミスター・ジョンソン!君はアメリカ合衆国の希望なのだ!国民の願いを聞いてやってほしい。皆が英雄を待っているのを感じないか?」



少し不機嫌な青年の正面には子供をなだめる親のようなアメリカ合衆国大統領が向かい合って座っている。



「オイラは自由にやりたいのさ、誰にも縛られたくない!」



「ああ、もちろんだとも!たまに力を貸してくれるだけでいいんだ!ミスター・ジョンソン」 



「う〜ん、それだけなの?まぁ、たまにだったらいいか」



「そうだろう?たまにだ。よし、ミスター・ジョンソン、それで問題ないかい?」


大統領はニヤリと笑う。



「待って!もう契約させられちゃうのかい?」


ジョンソンはおどおどしながら慌てる。



「そこはしっかりしておかねばな、契約書にはすでに目を通しているだろう?何か他に追加の条件はあるかい?」



「まぁ通してはいるけど、、、ん〜、えーと、オイラお金はもうたくさん貰えたしなぁ。何か欲しいものとかあったかなぁ、、、」



「大丈夫。ゆっくり考えなさい。君が手伝ってくれるなら我々はしっかり待つさ」




数分間、ジョンソンは顎に手を当てて黙り込む。






「あっ!そうだっ!オイラ、会ってみたい少年たちがいるんだよ!日本に行きたい!」



「ほう、、、日本か。ちなみにそれは誰だい?」



大統領の目の前には子供のように目を輝かせた青年が前のめりになって座っていた。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

よろしければ評価やコメント、ブックマークをお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ