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モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います 作者:よっしゃあっ!
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57.二度目の職業選択と新たなスキル


 新しく提示された職業を眺める。
 『兇手』、『処刑人』、『忍者』か。

「……なるほどな」

 『兇手』か。
 ふむふむ、なるほど。
 …………これ、なんて読むんだ?
 普通に読めないんだけど?
 きょうしゅ……かな?
 アイテムボックスから国語辞典を取り出して調べてみる。

 あ、「きょうしゅ」で合ってたわ。
 人を殺そうと狙っている人。また、その手段ね。
 成程、『暗殺者』の上位職だな、確かに。

「…………くっ」

 読めなかった自分が、普通に恥ずかしい……。
 俺、一応社会人だよ。
 語彙力低すぎるだろ……。

「くぅーん?」

 モモのどうしたの?という視線が辛い。
 何でもない。何でもないんだ、モモ。
 いや、まあ、アレだ。こんな単語、日常じゃまず出てこないからノーカウントだ。
 そう言う事にしておこう。
 別に誰かが見てるわけでもないし。
 気を取り直して、職業を選ぶとしよう。

「選ぶなら『兇手』か『忍者』だろうな……」

 『暗殺者』の上位互換っぽいのが『兇手』。
 『処刑人』は隠密に加えて、戦闘能力が上がるのかな?
 『忍者』はなんかネタ職っぽいイメージがあるけど、結構強力な職業の気がする。
 だって、もし仮にゲームや漫画で見る忍者を、現実で再現できるとしたら、かなり強力な筈だ。

「……現実でああいう『忍術』が使えたら便利だよなぁ……」

 分身の術とか、変化の術とか。土遁は雷遁に弱いとか。
 ああいうのが実際に使えたらかなり便利だろう。
 大抵は忍ばない忍者が殆どだけど、今までの行動スタイルに加える一手としては価値がある。

「今までのスタイルが通じない敵もいるもんな……」

 オークやシャドウ・ウルフ等といった、隠密行動が通用しないモンスター。
 特にハイ・オークなんて逃げようとしても逃げ切れなかった化物だ。
 ああいった事が今後も無いとは言い切れない。
 避けられない戦い。それを乗り越えるのに必要なのはやはり『力』だ。
 ならば戦闘向きかつ、今までのスタイルを強化出来る可能性がある『忍者』は非常に魅力的だ。

「決まりだな」

 上位職への転換に必要なポイントは4。
 俺は覚悟を決めて、『忍者』を選択した。
 さあ、こい。

≪暗殺者が上位職『忍者』へと変更されました≫

≪職業が忍者となりました。スキル『忍術』を獲得しました。スキル『投擲』を獲得しました。スキル『五感強化』を獲得しました。スキル『無臭』を獲得しました。スキル『無音動作』を獲得しました。スキル『隠蔽』を獲得しました≫

≪スキル無音移動は無音動作に統合されます≫
≪スキル無音動作がLV1から3に上がりました≫

≪スキル潜伏は隠蔽に統合されます≫
≪スキル隠蔽がLV1から2に上がりました≫

 頭の中に響く天の声。
 俺は内心ガッツポーズを決める。
 やった、予想通りのスキルが手に入った。

 『忍術』か。獲得したのと同時に、使える能力が頭の中に思い浮かぶ。
 おお……これは便利そうな力だ。
 試すのが楽しみだな。

 それに他に獲得したスキルも良いモノばかりだ。
 特に『無音動作』、『無臭』はありがたい。
 オークやシャドウ・ウルフ対策になりそうだ。

 さて、次は第三の職業だな。
 今まで獲得した職業に加えて、今回新たに派生した職業の中から選ぶ。

 市民、冒険者、事務員、交渉人、引き籠り、ニート、修行僧、料理人、騎手。
 密告者、火事場泥棒、魔物使い(LV2)。
 暗器使い、逃亡者、運び屋、影法師。

 迷うなー。
 最初は『魔物使い』で行こうと思ったけど、今回派生した職業も捨てがたい。
 特に『影法師』。
 これは多分、モモと行動を共にした事で生まれた職業だ。
 『影』を操る事が出来る職業だと思う。
 モモとの共闘がより強くなるだろう。

 でもモモやアカとの共闘と言う意味合いでは『魔物使い』も捨てがたい。
 『運び屋』はアイテムボックスが強化できそうな感じがするし。
 どうしようか……。

「わん!」

「ん……?」

 悩んでいるとモモが膝の上に乗ってきた。
 どうしたんだろうか?

「わふ」

 モモは俺の顔を見て、自分の影を操作した。
 もしかして、アピールしているのだろうか?

「モモのお薦めは『影法師』なのか?」

「わん!」

 そうだよーと、モモは頷く。
 うーむ……。

「……(ふるふる)」

 更にアカも震えている。
 モモに同意するかのように。
 アカもお薦めは『影法師』なのか……。

「……『魔物使い』なら、お前らとの連携ももっと強くなると思うんだけど?」

「わんわん!」
「……(ふるふる)!」

 試しに聞いてみると、二匹とも首を振った。いや、アカは首ないけどね。
 『魔物使い』なんて職業が無くても、自分達は上手くやれると胸を張っているようだった。

「よし、じゃあ『影法師』にするか」

 第三職業も習得に必要なポイントは4。
 俺は『影法師』を選択した。

≪第三職業が『影法師』となりました。スキル『操影』を獲得しました≫

 獲得したスキルは一つだけか。
 でも、モモの実例も考えると、レベルが上がるごとに使える幅や得られるスキルが増えていくのかもしれない。
『影』を操るってだけでも、相当強力なんだし。

 JPはまだ18残ってる。
 これをどう使うかだけど、それはスキルの方を上げてからでもいいだろう。
 職業はレベルが3、6、9になる毎に、付属するスキルのレベルが1上がる。
 ならば、最初にSPを使って、スキルのレベルを上げてから職業のレベルをあげれば、全体で掛かるSPの消費を抑えられる筈だ。

 という訳で、スキルの方を先にあげよう。
 ポイントの残高は63。

 まずは忍術、投擲、五感強化、無臭、隠蔽、操影をLV3まで上げる。
 これで残りは35ポイント。

「次は……ちょっと消費はデカいが、『観察』を上げるか」

 観察は現在LV9。次でカンストだ。
 もしかしたら上位スキルで『鑑定』が手に入るかもしれない。
 やってみよう。
 俺はドキドキしながら観察のレベルを上げた。

≪観察のLVが上限に達しました≫
≪条件を満たしました≫

 さあ、こい!


≪―――スキル予測を獲得しました≫

「……」

 ちくしょう!鑑定じゃねぇのかよ!
 いや、十分便利そうなスキルだけどさ!
 そっかー……観察の上は鑑定じゃなかったのか……残念。
 どうやったら手に入るんだ、鑑定……。

 まあ、いいや。
 過ぎた事を悔やんでも仕方ない。
 それに上位スキルだし、十分役に立つだろう。
 気を取り直して、別のスキルをあげよう。

 そう言えば、『肉体強化』もカンスト寸前だったよな。
 ポイントに余裕あるし、これも上げておくか。
 ステータスは上げておいて損はないし。
 俺は肉体強化のレベルを上げる。

≪肉体強化のLVが上限に達しました≫
≪条件を満たしました≫
≪スキル肉体活性を獲得しました≫

 おお、なんか強力な感じのスキルが!
 肉体活性か……どういう効果だ?
 さっそくステータスを確認すると、色々な数値が増えていた。
 肉体強化が、『力』、『耐久』、『敏捷』、『器用』だけだったのに対し、肉体活性はHPやMPも含めた全項目に対して、+5の補正が掛かるみたいだ。
 いままでゼロだった、魔力や対魔力にも補正が掛かってる。
 凄い。かなり当たりのスキルだ。

 残りのポイントは、肉体活性をLV3に、忍術と操影をLV4に、予測をLV2に割り振る。
 その後、JPを使い、忍者と影法師をLV4まで上げる。
 予想通り、付属スキルのレベルも1上がった。


クドウ カズト
レベル16
HP :40/145
MP :16/31
力  :121
耐久 :117
敏捷 :284
器用 :253
魔力 :15
対魔力:15
SP :0
JP :0
職業 
忍者LV4
狩人LV6
影法師LV4

固有スキル 
早熟
■■■■

スキル
忍術LV5、投擲LV4、五感強化LV4、無臭LV4、無音動作LV4、隠蔽LV4、暗視LV4、急所突きLV4、気配遮断LV7、鑑定妨害LV4、索敵LV7、望遠LV3、敏捷強化LV7、器用強化LV4、観察LV10、聞き耳LV4、操影LV5、肉体強化LV10、肉体活性LV3、剣術LV4、ストレス耐性LV6、恐怖耐性LV8、毒耐性LV1、麻痺耐性LV2、ウイルス耐性LV1、熱耐性LV1、あおり耐性LV1、HP自動回復LV1、敵意感知LV6、危機感知LV9、逃走LV4、防衛本能LV1、アイテムボックスLV10、メールLV2、集中LV3、予測LV2

パーティーメンバー
モモ
暗殺犬 Lv3

アカ
レッドスライムLV9

 これで良し、と。
 なんか体に力が漲るのを感じる。
 力や耐久も三桁突入だ。結構強くなったんじゃないか、これ?
 いや、油断は禁物だ。
 足元をきちんと固めて、慎重に行かないと。
 慢心駄目、絶対。

「次はこれだな」

 俺はアイテムボックスから『ルーフェンの魔石』を取り出す。
 これはモモにあげよう。
 アカの活躍も大きかったけど、モモのおかげで俺も立ち上がれたわけだし。

「わんわん!」

 モモは喜んで魔石を食べた。
 魔石は大きかったが、モモはボリボリとかみ砕いていた。ワイルドや。

 その後、俺たちは新しく得たスキル、武器の検証を行った。
 武器はあのハイ・オークが持っていた首切り包丁だな。
 アイテム欄には『オークの包丁(上物)』と表示されていた。

 その使い心地や、スキルを試してみる。
 忍術や操影、モモが新しく獲得したスキル等、どれも強力で実戦的な物だった。
 ハイ・オークとの戦いは苦しかったが、確かにそれに見合うだけのリターンはあったかもしれない。
 特に忍術は凄い。
 現実にあんな事が出来るなんて思いもしなかった。
 年甲斐も無くはしゃいでしまった程だ。

「さて、行くか」

「わん」
「……(ふるふる)」

 スキルを十分に検証した後、俺たちはショッピングモールの探索を再開した。
 次は消費した物資を補給しないとな。
 無事なものが残ってればいいけど。
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