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モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います 作者:よっしゃあっ!
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56.ショッピングモールへ


「さてと……」

 ショッピングモールへ入る前に、戦闘で使用した廃車や岩などを回収する。
 水と違って、何回でも使える武器だ。
 きちんと回収しておかないと。

 無論、ハイ・オークの魔石や武器も忘れない。
 どうやらイチノセさんは、その辺りには手を付けずに去って行ったらしい。

「……でかいな」

 ハイ・オークが落とした魔石を拾う。
 それは今までのモンスターに比べて明らかに大きかった。
 拳ほどの大きさもある。
 アイテムボックスに収めると、『ルーフェンの魔石』と表示された。

「『ルーフェン』……?」

 てっきり『オークの魔石』と表示されるかと思ったが違うのか?
 ルーフェン……あのハイ・オークの名前だろうか?
 そう言えば、気絶する寸前そんな単語が聞こえた気がする。
 ネームドモンスター。
 ゲームなんかでも名前持ちが強いってのはお約束だ。
 そう考えると、あのハイ・オークの強さにも納得出来る。
 正直、追い回されて死ぬ思いした身としては、理不尽極まりないけど。

「……先に移動するか」

 考えるのは後だ。
 いつまたモンスターが襲ってくるかも分からない。
 シャドウ・ウルフの群れも気になるし、早いところ中に入ろう。

「おっと……」

 疲労からか、ふらついて足がもつれそうになる。

「わん」

 するとモモが寄ってきて、『影』で支えてくれた。
 なんて優しい子なんだ。癒される。
 お礼に撫でてあげると、モモは気持ちよさそうに目を細めた。

「……(ふるふる)」

 服に『擬態』したアカも、心配そうに震えている。

「大丈夫だよ、さあ、行こうか」

 モモとアカに元気を貰って、俺たちはショッピングモールへと入った。



「……こりゃ酷いな」

 予想通りと言うべきか、ショッピングモールの中はかなり悲惨な事になっていた。
 壁や床は壊され、商品は床に散乱し踏みつぶされている。
 電気も付いていないから薄暗くてかなり不気味だ。

「モンスターは……居なさそうだな」

 『索敵』に反応はないし、『嫌な感じ』もしない。
 あのハイ・オークが引き連れていたオークは全てホームセンターの方へ移動したのだろう。正直、助かった。
 疲労しているこの状態で戦闘は避けたい。

 あ、でもミミックには注意しないとな。
 あのモンスターは『索敵』や『危機感知』なんかをすり抜けるし。

 細心の注意を払いながら、店内を移動する。
 死体の山があった。
 逃げ遅れた人たちだろう。
 一箇所にまとめられ、無造作に山積みにされていた。
 中には自衛隊らしき人達の死体もあった。
 その横を何とも言えない気持ちで通り過ぎる。

 この三日間で、すっかり死体に慣れてしまった。
 『ストレス耐性』が上がった影響もあるのだろう。
 というか、このスキルが無ければ、トラウマ確定の光景だ。

「嫌な慣れだよな……」

 死体を見ただけでも、こんだけのストレスなんだ。
 仮に人なんて殺めた日には、どれだけのストレスが掛かるのだろう。
 想像したくない。

 死体の山を通り過ぎ、更に店内を歩く。

「とりあえず、この辺りでいいか」

「わん」

 入って来た場所とは、別の出入り口に面したベンチに腰掛ける。
 ここなら何かあってもすぐに逃げられる。
 物資の補給や、店内の探索もしたいが、それよりも先にやっておくことがある。
 ステータスの確認だ。
 気絶した所為で、天の声を途中で聞き逃しちゃったし、改めて何がどう変わったのか確認しておきたい。

 確か、レベルは3つ上がっていたはずだ。
 あのハイ・オークを倒して、上がったレベルは3。
 たった一匹倒しただけで3も上ったと考えるべきか、あれだけの死線を潜り抜けたのに3しか上がらなかったとみるべきか……。

 とりあえず、ステータス画面を開く。

クドウ カズト
レベル16
HP :40/130
MP :16/16
力  :98
耐久 :94
敏捷 :254
器用 :223
魔力 :0
対魔力:0
SP :63
JP :36

職業 
暗殺者LV9
狩人LV6

固有スキル 
早熟
■■■■

スキル
無音移動LV5、暗視LV3、急所突きLV3、気配遮断LV6、鑑定妨害LV3
索敵LV7、望遠LV3、敏捷強化LV7、器用強化LV4
観察LV9、聞き耳LV4、
肉体強化LV9、剣術LV4、ストレス耐性LV6、恐怖耐性LV8、毒耐性LV1、麻痺耐性LV2、ウイルス耐性LV1、熱耐性LV1、あおり耐性LV1、HP自動回復LV1、敵意感知LV6、危機感知LV9、潜伏LV2、逃走LV4、防衛本能LV1、アイテムボックスLV10、メールLV2、集中LV3

パーティーメンバー
モモ
暗殺犬 Lv3

アカ
レッドスライムLV9


 予想通り、SPは60ポイント、JPは30ポイント増えていた。
 モモとアカのレベルも上がっている。
 全体的なステータスも結構上ってるな。
 『力』と『耐久』も、もうすぐ三桁に到達しそうだ。
 あと何気にHPがヤバい。
 やはりまだ完全には回復してないようだ。
 きちんと休まないとな。

 でも、それよりもまず気になる項目がある。
 固有スキルの欄。
 早熟の下にあるこの部分。

■■■■

 これは一体何なのだろうか?
 ハイ・オークと戦う前には無かった筈だ。
 固有スキルの欄にあるのだから、何らかの『スキル』だとは思うけど……。
 クリックしてみるが、何も起きない。
 頭の中でSPを消費してレベルを上げてみようとしても、何も反応が無い。

「どういう事だ?」

 そう言えば、気絶する寸前に、天の声が『討伐ボーナス』がどうこう言っていた気がするけど、もしかしてその時に獲得したスキルなのだろうか?
 でも、だとしたらどうして見れないんだ?
 今まで獲得したスキルとは明らかに違う。
 気になるなぁ……。
 でも、見れない事にはどうしようもない。

 今までのスキルは職業は字面から、なんとなくその効果を推測できたが、こんな状態じゃ完全にお手上げだ。
 調べる方法が分からない以上、とりあえずは保留にしておこう。

 先ずはいつも通り、JPとSPを割り振るとしよう。
 特に、職業の方は今回で『暗殺者』のLVが10になる。
 『密偵』の時と同じならば、上位職が解放される筈だ。

 さっそく俺は、JPを10消費し、『暗殺者』のレベルを上げる。
 さて、どうなる。
 俺はドキドキしながら天の声を待つ。

≪暗殺者のLVが上限に達しました≫

≪上位職及び派生職が選択可能です≫
≪第三職業が解放されました≫

≪上位職『兇手』が解放されました≫
≪上位職『処刑人』が解放されました≫
≪上位職『忍者』が解放されました≫

≪職業における一定条件を満たしました≫

≪派生職『暗器使い』が解放されました≫
≪派生職『逃亡者』が解放されました≫
≪派生職『運び屋』が解放されました≫
≪派生職『影法師』が解放されました≫


 再び提示された上位職と派生職。
 さて、どれを選ぶべきだろうか……。
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