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【完結済】聖女になったらしいので不測事態対応対策いたします  作者: 紙垂川 比依子


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その5 討伐会議

 大きな円形のテーブルに五人の騎士団の方が着席されています。扉に近い方に椅子だけが置かれ十数人の騎士が座っておられました。恐らく、この方々が討伐メンバーですね。近くで見ると流石に皆さん大きな方ばかり。私、より小さく見えてますよね。間違いない。

 連獅子さん、黒髪さんの間に私の席が設けられていました。ネームプレートに名前じゃなくて聖女様って書くんだ。

そうなんですよ。今更なんだけど、私、この国の言葉や文字何不自由なく喋れるし、読み書きができちゃう。でも、こちらの方々には、日本語はわからないのですよね。メイドさん達のご協力の元、確認しましたから。不思議。チートってやつでしょうかね。


 黒髪さんを間近で拝めます。眼福、ありがとうございます。この席次作った方に感謝です!!


 ヴォカロちゃんが、資料を配ってくれます。そうそう、向きを揃えて邪魔にならないように。私の置き方と同じです。些細なことなのに共感します。


 そして、案の定と言いますか、連獅子さんは一番最後に入って来ましたよ。


ザッ!


おお、やっぱり、皆様方立つんだ。私も立ってみましたが連獅子さんに『お前はいい』と言われてしまいました。


 漸く、揃ったところで会議が始まりました。騎士団の方々がこちらを睨んでる? 真剣な眼差しなんですよね。緊張する!



 討伐隊は、凡そ二十名。黒髪さんから自己紹介は、時間の無駄だからと後で個人的にするようお達しがありました。知らないのは私だけですものね。納得です。


 魔王の棲み家がある言われているデモンゴージという所までの地図が張り出されたけど何か凄く大雑把な地図。


「ここからどのくらいの距離なんですか?」

「馬の早駆けで片道二十日ほどになる」

「途中、瘴気を消して魔物を倒していたらもう少し掛かりますよね」

「そうだな。サーヤがパッパと消していってくれてももうちょっと掛かるな」

「パッパとね……」


「経路の途中に示されている三角形は何でしょうか?」

「町や村だ」

「デモンゴージに近いほど危険な場所ですよね。もう、避難はしているんですか?」

「いや。何故避難させる? 其々進行途中の拠点にしながら進むんだぞ。誰も居なかったら困るだろう」

「はあ? どう考えても避難が先でしょ。先ずは、一般人の安全第一ですよね」

「どうしてだ」

「じゃあ、聞きますけど何の為の討伐なんですか!」

「国を守る為に決まっておろう!」

「国とは何ですか? 国民なんじゃないんですか。国ってその国に住んでる人達が居て成り立ってるんじゃないんですか? 犠牲にしてどうするんですか。この討伐、根本的な見直しを提案します」

「……」


うん? 何皆さん静かになっちゃってるの。私、何か不味いこと言っちゃった? ヴォカロちゃん、何で泣いてるの!?


「僕は、グスッ、聖女様に賛成です。僕の出身の村も経路の途中で、グスッ、家族や友人が心配でいたんです」

「私も経路ではありませんが、近くの村の出です。年々瘴気も濃くなり、魔物の出没も増えていますが戦える者も多くなく村の者達が嘆いておりました」


「参ったな。フッ、ライアスお前の意見はどうだ」

「聖女様のお言葉はご最も。早急に根本から考え直しましょう」


皆さん、うんうんって頷いているって事は、話纏まったってこと?


「では、サーヤ、お前の考えるところの改善案を述べてみろ」

「私の改善案ですか?」

「聖女様の発想は我々の気付かない点を押さえていらっしゃるようです」

「ライアス様がおっしゃるのなら頑張ります」

「何んなんだ。その言い種は!」

「エヘヘ」

「変な笑い方をするな!」

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