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名門落ちの俺、二流実戦校で初日から上級生を半殺しにしかける  作者: ボンゴレ11代目


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第一話 名門落ちの俺、二流実戦校で初日から上級生を半殺しにしかける

初めまして。読んでいただきありがとうございます。


この作品は、名門校に落とされた少年が、荒れた実戦校から成り上がっていく学園バトルファンタジーです。


努力型主人公、実力主義の学園、国家規模の陰謀、そしてやがて世界を揺るがす戦いまで描いていく予定です。


第1話は、主人公 クロウ・ヴァレス の入学初日から始まります。


少しでも面白いと思っていただけたら、ブックマークや評価をいただけると励みになります。

よろしくお願いします。

# 第1話 名門落ちの俺、底辺実戦校で初日から上級生を潰しかける


「――おい新入り。そこで止まれ」


入学初日。

校門をくぐって三分で、俺は三人の上級生に囲まれていた。


さすが 第二実戦高等学院。

底辺だの荒れ校だの噂されるだけはある。


先頭に立つ金髪の男が、俺の胸を指で突いた。


「平民上がりの新入生ってお前だろ? この学校じゃ先輩への挨拶代わりに金を払う決まりなんだよ」


「へえ」


「へえ、じゃねえ。財布出せ」


俺は男の手を払いのけた。


「断る」


空気が変わる。


後ろにいた二人が笑いながら前に出た。


「威勢いいじゃねえか」

「名門落ちって聞いたぜ? 行くとこなくてここに流れてきた負け犬が」


……好きに言えばいい。


だが、次の一言は駄目だった。


「親も泣いてんじゃねえの? 出来損ない産んでよ」


頭の奥で、何かが切れた。


「今の、もう一回言ってみろ」


「は? 出来損ない――」


最後まで聞かなかった。


踏み込みと同時に身体強化。

魔力を脚へ流し、地面を蹴り砕く勢いで加速する。


一発目。

拳が金髪の腹にめり込み、男の身体がくの字に折れた。


「がっ――!?」


そのまま肘で顎を跳ね上げる。

吹き飛んだ男が壁に叩きつけられた。


残り二人が慌てて武器を抜く。


遅い。


右の男の手首を掴んで捻り、膝蹴りを腹に入れる。

うずくまったところへ踵落とし。


左の男が短剣を振るう。

俺はわざと腕で受けた。浅く切れる痛みと引き換えに懐へ入り、拳を頬へ叩き込む。


歯が飛んだ。


三人とも地面に転がった。


周囲で見ていた生徒たちがざわつく。


「新入りが三年潰したぞ……」

「やべえな、あいつ」


……まだ足りない。


俺を煽った金髪が、うめきながら顔を上げた。


その顔を見た瞬間、胸の奥が妙に熱くなる。


もっと壊せる。

もっと叩き込める。

こいつらみたいな屑を潰すのは、気分がいい。


倒れている男の顔面に拳を振り下ろそうとした、その時だった。


「そこまでにしなさい」


澄んだ声が響いた。


腕を掴まれる。細い腕。だが、妙に力が強い。


振り向くと、銀髪の少女が俺を睨んでいた。


整った顔立ち。青い瞳。制服の徽章はこの国のものじゃない。


エリシア・ノヴァ――他国からの留学生だと、入学案内で見た名前を思い出す。


「勝負はついているわ。これ以上は暴力です」


「……先に絡んできたのはこいつらだ」


「だからといって、倒れた相手を殴る理由にはならないでしょう」


正論だ。


だが、その正しさが鼻につく。


「説教かよ」


「事実を言っただけです」


俺は舌打ちして拳を下ろした。


教師らしき男たちがようやく駆けつけ、倒れた三人を引きずっていく。遅すぎる。


銀髪の少女は、俺の切れた腕を見た。


「止血くらいしたら?」


「いらねえ」


「効率が悪い人」


そう言い残し、彼女は去っていく。


なんなんだ、あいつ。


周囲の視線を浴びながら、俺は校舎へ向かった。


底辺校。荒れた学校。落ちこぼれの掃き溜め。


――上等だ。


ここからでも、上には行ける。


俺の名前は クロウ・ヴァレス。


本来なら、王立武術大学附属学院に進むはずだった男だ。


筆記は上位。実技も合格圏。

なのに結果は、不合格。


理由は一言。


『総合適性不足』


ふざけるな。


俺より弱い連中が、家柄と推薦であそこへ入っていった。

俺は落とされた。


だったら、この学校から全部ひっくり返してやる。


名門も、評価も、見下してきた奴らも。


そして一番上に立つ。


そのためなら、どれだけ汚れてもいい。


校舎の入口で、俺は拳を握り直した。


「待ってろよ、名門ども」


入学初日。

俺の成り上がりは、ここから始まる。

第1話を読んでいただき、ありがとうございました。


今回は主人公 クロウ・ヴァレス の入学初日と、荒れた学園の雰囲気を中心に描きました。


強いだけではなく、危うさや野心も持った主人公として今後成長させていく予定です。

また、留学生 エリシア・ノヴァ との関係や、名門校との因縁もこれから本格的に動き出します。


少しでも続きが気になった方は、ブックマークや評価、感想などいただけるととても励みになります。


次回もよろしくお願いします。

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