そして、“剣聖”現わる
「で、次はどう来るんだ?」
そんな魔族よりも悪魔の言葉のように聞こえたナヴォツたちは、ただその場に立つ事しか出来なかった。
返答する暇もなく、ただ次の手を考えるので精一杯なのだ。
『全員聞きなさい』
そんな中、ナヴォツの頭の中にズーリの声が響く。
ズーリが口から声を発したわけではなく、彼女のスキル“意思共鳴”の派生スキルである[+思念伝達]の効果である。
意思を共鳴した者のみに自身の思念を送るというスキルで、念話と同じ事ができる。
ただし、思念を送れるのは使用者からだけという一方通行な念話ではある。
他の魔族たちにも届いたのか、1歩も動いていないノブナガを警戒しながら思念に意識を傾けている。
『アレは正真正銘の化物だわ。私たちが全員でかかっても倒せない、そんな化物よ』
ズーリから送られてくる思念から恐怖の感情を感じる。
ちらりとズーリの顔を見てみれば、その額には汗がびっしりとかかれていた。
いつもはクールに戦場を見極め指揮を執るズーリが今までに見た事もない顔を見て、ナヴォツも冷や汗をかく。
『それに、化物の傍にいる仲間を装った4人。あれは魔力で作った人形よ。私の眼で視たから間違いないわ』
そして、その汗はそれだけが理由でない事を知る。
“烏”としてのもう1つのスキル“炯眼”。
“魔王”サランの“魔眼”ほど万能な効果はないが、偽りを見抜く眼としては強力なスキルである。
偽り、それは魔力の事で、簡単に言えば魔力を視認する事ができるスキルだ。
魔法然りスキル然り、そのほとんどが魔力を使う。
ノブナガの分身体たちも例外ではなく、その肉体は魔力だ。
その魔力を、ズーリの“炯眼”が捉えたのだろう。
『つまり、仲間は違うところにいるわ。下手をすれば、もう城に入っているかもしれない』
魔族の全員が、ピクリと反応した。
肩が少し震えた程度の事だったが、その漏れ出た動揺を確かに目にしたノブナガ。
目を鋭くし、ナヴォツたちを射抜いている。
そんな中、ズーリの[+思念伝達]は続く。
『でも、もし城に侵入されたとしても、小娘数人程度がサラン様に勝てるわけがない。サラン様1人で対応できる。だから、私たちはこの化物を止めるのよ。何としてでも。時間さえ稼いで、化物を少しでも消耗させればいい。それが、私たちが王に出来る最後の事よ』
そこで思念が切れる。
横目でズーリを見れば、その視線に反応して頷いていた。
腹を決めろ、という事らしい。
だが、ナヴォツは自然と悪くないと思った。
他の魔族たちもそう思ったのか、各々が戦闘に備えて構える。
やる気十分だと受け取ったノブナガは、とりあえずという感じで詠唱した。
「紫雷・煌めく・槍・痺れろ・貫くーー“ライトニング・スピア”」
紫の雷が弾け、槍とやってナヴォツたちに襲いかかる。
それに対し、前に出たのは、尻尾のような毒針を生やし両腕を丸い翼のようなものに変えた女ーーエイ女だ。
魔力が溢れ出し、エイ女を包む何重ものリングを形作る。
雷の槍がそのリングもろともエイ女を貫こうとするが、リングすら貫通出来ずに弾かれ消滅してしまった。
これには眉を顰めるノブナガ。
“鱏”のスキル“魔輪”。
魔力の輪を自身の身に覆い防御するスキル。
魔力的な攻撃しか防げない反面、魔法やスキルの攻撃には城塞レベルの鉄壁を発揮する魔力防御スキルだ。
ノブナガといえど、中級魔法程度ではダメージを通す事も出来ない。
エイ女が“ライトニング・スピア”を防いだうちに、4本の鋭い鎌と6本の細い脚を生やしたカマキリ男と長い顔に鋭い牙と全身を硬そうな鱗で覆ったワニ男が飛び出した。
カマキリ男が鎌に魔力を帯びさせ、4本一斉に振るってくる。
嫌な予感を覚えたノブナガは敢えて受け止める事をやめてバックステップを踏む。
そこにさらにワニ男が仕掛けてくる。
両手の鱗を鋭く頑丈に尖らせ、ノブナガに拳を振るってくる。
ワンツーを身を素早く動かして躱したノブナガは“剣術”の[+武器強化]、さらに[+振動両断]を発動させながら黒剣を振るう。
微妙に振動する刀身はワニ男の胴体を捉えるが、その部分が腕と同様に鋭く頑丈になっているせいで斬る事が出来なかった。
ちょっと鱗に傷が付いたぐらいだ。
(っ、予想以上に硬いな。カメの時の甲羅ぐらいか?)
鱗を鋭く頑丈にするスキル“鱗片装甲”。
鋼の如く鋭く頑丈な鱗へと変化させるスキルで、攻守どちらにも活用できる。
ちなみに、カマキリ男が使っていたのは“斬鎌”という鎌の切れ味を上げるスキルだ。
鱗に傷が付けられてもなお、怯まずに殴りかかってくるワニ男。
そこにカマキリ男も加わり、ノブナガは細かな動きですべて回避。
躱しっぱなしではなく、高速で口が動く。
「風・払う・突風ーー“エア・バニッシュ”!!」
ノブナガを中心に放たれた突風。
それを至近距離から受けたワニ男とカマキリ男は、突風に弾かれ後方へと吹き飛んだ。
そこに追撃を加える為、前に踏み出そうとするノブナガ。
が、全身に毛を生やし髪が鬣のようになったナヴォツが行動に出るのを察知しキャンセルした。
「グガガァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!」
ナヴォツが叫ぶと同時に発生する衝撃波。
大気の揺らぎが視認できるほどの衝撃波がノブナガを襲うが、“結界構築”による全方向防御で衝撃波をやり過ごした。
逆にノブナガが左足のつま先で地面を2度ノックすると、闇魔法の“ブラック・バレット”が[+遅延発動]してナヴォツに命中させた。
畳みかけようとするも、額から大きな角を生やし発達した両腕足をしているサイ男から魔力の高まりを感じ取る。
目を向けてみれば、サイ男は魔力を額の角に凝縮させ熱を帯び始める。
ついに、その熱が溢れ出しキィィイイイイという汽車のような音を出し始め赤熱化していく。
“犀”のスキル“赤熱角”だ。
自身の角が完全に赤熱すると、さらにスキルを発動する。
足元の魔力が爆発したかと思うと、次の瞬間には途轍もない速度でノブナガに迫り始めた。
“犀”のスキル“爆進”。
突進力を爆発的に高め、対象を粉砕するスキルだ。
止まらない限りスキルは持続するが、欠点として曲がる事や急停止ができないなどがある。
(突進系のスキルかっ)
スキル名はわからなくとも、それがどのようなスキルなのかは看破する事ができたノブナガ。
[+縮地移動]のように一瞬で移動するものではなく、スロースタートから始まるものだというのも看破した。
なら、対処は簡単である。
「“錬成”!」
左手を地面に付き、スキルを発動する。
ノブナガの手によって“錬成”された瞬間、ボコッという音が鳴り響いた。
その発生源は、サイ男から。
正確にはつい今しがた踏み抜いたサイ男の足元からだ。
サイ男は無残にも片足を地面に埋まらせ、転倒していた。
赤熱化していた角が地面に突き刺さった状態で。
もちろん、足を止めたせいで“爆進”も解除されている。
こんな居た堪れない状態になった原因は、もちろんのことノブナガにある。
真っ直ぐにしか進めない以上、ルートは簡単に割り出せるうえにまだ十分な加速が行われていない状態だったのだ。
馬鹿正直に真正面から受け止める気はさらさらなかったが、だからと迎撃するまでまだ時間がある。
そこまで来れば、足を止めさせた方が早い。
故に、ノブナガは“錬成”で地面に穴を開けたのだ。
さっきも言ったようにルートは簡単にわかるし、まだ十分な加速が行われていない状態だったので、落とし穴の設置場所も簡単に決まった。
また突進して来られたら面倒くさい、と思ったので[+飛刃]であっさりとサイ男の首を刎ねた。
HPが底を尽き、魔石を残して消滅した。
仲間の1人が、目の前であっさりと殺られた事にワニ男とカマキリ男は硬直してしまう。
そんな中、翼をはためかせ上空へと飛翔するズーリ。
身体の上下を反転させ、上空からノブナガに迫る。
右足を突き出しているところを見るに、跳び蹴りならぬ飛び蹴りを放とうとしているのだろう。
遥か上からの落下速度を乗せて放たれる蹴りは常人でも軽く数十メートルは吹き飛ばされる威力。
ノブナガといえど、ダメージを負う事になる。
よって、また左手が地面に伸び、
「“錬成”!」
ノブナガの目の前の地面が隆起し、防壁が築かれる。
さらに[+錬金]を使って鉄の防壁に変えられたそれを、いくら上空からの助走があったとしても突破は不可能だろう。
だから、
「オラッ!!」
1番近くにいたワニ男が気合の入った声と同時に拳を突き出す。
“鱗片装甲”で強靭な鱗に覆われているとはいえ、分厚い鉄の壁をどうにかするには微妙なところだ。
そう思われた瞬間、ワニ男はもう1つのスキルを発動する。
魔力がワニ男の拳に収束し、鉄の防壁をぶち殴る。
瞬間、ノブナガが構築した鉄の防壁はバンッという爆発にも似た音を鳴り響かせながら粉砕した。
爆発の瞬間に空間が歪んだように見えたのは、きっと空間に作用するスキルだからだろう。
防壁が砕け、奥にいるノブナガが姿を現わす。
そこにはいたのは、円状の板を目の前に浮かせ、さらに左腕に巨大な杭盾を装備したノブナガだった。
その口元が三日月型に裂けたと思った瞬間、最後の言葉が唱えられる。
「ーー“サンシャイン・レーザー”!!」
直後、魔族たちに襲いかかる、熱線の雨。
円状の板ーー“ブルグラム”を通って複数の熱線となった“サンシャイン・レーザー”は、目の前にいたワニ男の全身を焼き貫いた。
“鱗片装甲”などなかったかのように貫き、さらに後ろにいた者たちにも襲いかかる。
今なお、上空から蹴りを喰らわそうとしていたズーリは運良く肉体には命中しなかった。
しかし、片翼を射抜かれ急減速して地面に落下した。
カマキリ男は4本の鎌をクロスさせて盾にし、熱線を受け流したようだ。
が、鎌を盾にした代償は高かったらしく、4本とも無残なほどに溶けていた。
“斬鎌”を使うどころか、まともに鎌を使えないのは明白だろう。
後ろの方にいたナヴォツにも、もちろんのこと熱線は届いた。
咄嗟の事で反応ができず、もうすぐ熱線がナヴォツを貫こうとしていたが、その前にエイ女が“魔輪”を覆った状態で間に入った事で防がれた。
いくつかのリングが消滅したとはいえ、地面を焼き貫くほどの威力を防ぎ切るとは、すごい魔力防御スキルらしい。
たった一撃、その一撃で1人が殺られ、2人が重症を負った。
この事実に、ナヴォツは途方もない恐怖を覚えた。
圧倒的な殺気や敵意を向けられた時のような恐怖とは違う、確かな死の恐怖。
それを証明するかの如く、一瞬でナヴォツの横を通り過ぎる影。
少し恐怖を身に染みらせている間の僅かな一瞬。
その間に、変形式重装弓アーティファクト“アラビオン”を弓形へと変え、“鰻”の“放電”の派生スキル[+充電]を使ってチャージしたノブナガはエイ女に向かって電磁加速させた杭をぶっ放したのだ。
魔力の雷を纏っているとはいえ、杭自体は完全な物理。
エイ女の十八番は通用しない。
別に“魔輪”の弱点に気づいたわけではないが、受け止められるものなら受け止めてみろ的な流れでぶっ放したようだ。
あっさり貫通して、後ろの帝城の壁まで貫いてしまったので、放った本人がビクッ!とした。
顔に「ヤバっ!?」と書いてある。
そんなノブナガの表情を見る暇もなく、全員がエイ女だったものに目を向ける。
『もの』ではなく『ものたち』と表現すべきか、そこにはぐちゃぐちゃと肉片が飛び散っていた。
1番近くにいたナヴォツの服にその一部が張り付いている。
唯一の救いは、すぐにその肉片たちが消滅して魔石に変わる事だ。
あんなグロい光景、しかもそれが仲間のものなら尚更目を背けたいものだろう。
「んんっ、さて。もう引きつける必要もないし、終わらせるか」
ナヴォツたちが目を奪われているうちに、何かから戻ってきたノブナガは“アラビオン”を“ストレージ”に仕舞いながらそう呟いた。
“アラビオン”を使わないのは、さっきのように関係のないところに被害が出ないようにする為だ。
その代わり、レベル80になった事で“召喚魔法”に増えた新たな派生スキルを試す。
「光を殺せし宿り木の矢よ。今ここに罪過の矢と成りて、我が手に来たれ!召喚っ、“死歿の宿り矢!!」
直後、ノブナガの手に光を放って現れるのは、木製の矢。
見た目からして脆い矢のようにも見えるが、その矢から溢れ出ている神々しいオーラがそれを否定する。
その年季の入った矢がただものではない事は一目でわかる。
“召喚師”の“召喚魔法”の派生スキル[+神具召喚]。
[+幻獣召喚]が幻想獣を召喚するスキルなら、[+神具召喚]はその名の通り神具を召喚するスキル。
つまり、今ノブナガに握られた矢は、かの北欧神話の光の神バルドルを殺した宿り木の矢そのものなのだ。
そんな死歿の宿り矢を握り、ノブナガは上空へと投げ上げた。
槍投げのように放り上げられた宿り木の矢は、点に見えるほど舞い上がり、そして花を咲かせるように弾けた。
弾けた死歿の宿り矢は無数の小さな矢となって地上に降り注ぎ、魔族たちに襲いかかる。
カマキリ男は隙間のない矢を躱し切れず、その身体に無数の穴を開けて倒れた。
ズーリも自由が利かない翼ではなす術もなく、宿り木の矢に貫かれた。
2人共、静かに息を引き取った。
唯一迎撃しようと行動を起こしたのはナヴォツだけ。
衝撃波を発生させ、降り注いでくる矢を吹き飛ばそうとしたが、範囲が広いうえに暴力的な数だ。
一部を吹き飛ばす事は出来ても、その暴力的な数はナヴォツを襲った。
奇跡的なのか、あるいはナヴォツが狙ってしたのか、降り注がれた小さな宿り矢はナヴォツの急所をすべて外していた。
手や足、それに胴体の極めて頑丈な部分にのみ突き刺さっている。
「ーーかはっ」
が、それでも満身創痍なのは変わらない。
しばらく己の足で立っていたナヴォツもばたりと倒れ込んだ。
肩が上下しているので、死んではいないようだ。
それも時間の問題ではあるようだが。
「はぁはぁはぁはぁ……化物め……っ」
「それは褒め言葉として受け取っておくよ。じゃあな」
ナヴォツの最後の罵声も、ノブナガには何も効果がなかったようだ。
そんなあっさりとした言葉をノブナガが送ると、ナヴォツに突き刺さっている小さな死歿の宿り矢の効果が発動する。
「ーーッ!?ぐぅゎぁぁぁあ!!」
刺さっている小さな宿り矢から霧のようなものが溢れ出し、ナヴォツの身体を覆い尽くす。
すると、痛みで動けなかった身体を悶えさせ、叫声が口から漏れる。
死歿の宿り矢の能力は霧樹毒。
射抜かれた者は生きている限り、溢れ出した霧樹毒が全身を覆い尽くし殺す。
ナヴォツのHPがジリジリと削られ、そしてついにその数字が0になった。
残ったのは、魔族たちの魔石とノブナガのみ。
当のノブナガも、もうナヴォツを意識を向けておらず、自身が使った[+神具召喚]について考えていた。
「さすが神具と言うべきか、殺し方が酷いな……今更思うけど、幻想獣を召喚できるならまだしも、神の武器まで召喚できるとか……“召喚師”も大概チートだよな」
とノブナガは言うが、別にそうと断言はできない。
[+神具召喚]は強力な武具を召喚するにつれてMP消費が多くなり、最低でも5000はかかるのだ。
これは、レベル80の“召喚師”のMPの半分以上(MP:7220)を持っていかれる消費量だ。
ちなみに、死歿の宿り矢のMP消費は12000。
最上級魔法よりも消費量が多い。
……さらにちなみにだが、今のノブナガさんのMPは166040だ。
単純に計算しても、あと12回は死歿の宿り矢できちゃう。
チートここに極まり、とはこの事だろう。
「さて、さすがにエリーナさんたちも城に入ってる頃だろうし、俺も急いで行かないとーーッ」
ナヴォツたちと戦闘したせいで、想定していた時間を優に過ぎている。
さっさと魔石を回収して、とっとと向かおうとした瞬間ーー
ノブナガの背中にゾッとした寒気に襲われる。
今まで感じた事のない威圧感、否、感じた事のある圧倒的な威圧感に、ノブナガは少し顔を引き攣らせながら笑う。
ノブナガが振り返ったその先には、甲冑を纏い剣を携えた50代の男がいた。
帝城側からゆっくりと歩いてくる様は、まるで今から決戦へと向かう戦士そのものだ。
その男は声が届く範囲までやって来ると、その場に立ち止まって周囲を見回した。
「ここに千はくだらない騎士たちがいたはずなのだが……これは少年の仕業か?」
「たかが千人ですよ?俺を止めたちゃ、万ぐらいの騎士を用意してください」
「はははは、違いない」
ノブナガのちょっとした軽口に、その男は愉快そうに笑う。
笑っている間、ノブナガは男から視線を逸らし、今まで存在感を消していた分身体たちへと向ける。
ノブナガが頷くと、分身体たちも頷き返し、予定通り2体は都市の方へ、他2体は帝城の方へと駆け出していった。
それを特に止める素振りも見せず眺める男。
走り去っていく後ろ姿が見えなくなるまで見つめていた。
「で、千じゃ止められなかったから今度は軍将のお出ましって事ですか?ハルサーマンさん」
「その通りだ。だが、それでも止められないだろうがね」
男ーーハルサーマンは剣を抜き放ち、構える。
相変わらず、油断も隙もない構えだ。
額に冷や汗が流れそうなのを我慢し、ノブナガも背中の黒剣を抜剣して構えた。
橋の周囲が、戦場に似つかわしくない静寂が流れる。
睨み合う両者は、互いに気を読み合う。
瞬間、風が吹いた。
集中していたせいで、肌を撫でる感触はない。
強いような、弱いような、とにかく風が吹いたとしかわからない。
しかし、そんな最中、確かに両者の気が噛み合った。
そして、
「ハァァァア!!」
「ウォォォオ!!」
元奴隷と“剣聖”の戦いが始まったのだ。




