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高校生、うっかりマズローを論破してしまう  作者: シンリーベクトル


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とある放課後

とある放課後



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シンリーベクトル

シンリーベクトル

2025年8月17日 16:52

高橋「……やっぱダサいよな。“心理科学研究会(仮)”って」

佐伯「真面目すぎるよね」

西村「でも正確ではあるわ」



朝比奈(腕を組んで)

「ネーミングは市場での第一印象を決める資産。だから軽視できない」



朝比奈「“心理科学研究会”だと敷居が高い。

“サイコロジーサークル”なら学問感を残しつつ親しみが出る」


西村「名前ひとつで帰属欲求を刺激できるってわけね」

俺「要は摩擦係数を下げて、人が入りやすくするってことか」



高橋「じゃあ決まりだ!サイコロジーサークル!」

全員「おおー!」



朝比奈(ニヤリと付け足す)

「ちなみに人間の欲求もネーミングすると使いやすい。

地位欲求は“ランクエナジー”、帰属欲求は“ユナイトエナジー”、

性欲は……“セクシャルエナジー”。」


佐伯「ちょっとエッチだね‥」

山本はウブなのか、照れながらメモをとっている

高橋「生きる為にはライフエナジーか!」

俺「欲求でベクトルに加速度を与えてるという俺の仮説からするとエナジーはしっくりくるぜ」



西村(黒板にチョークで書き加える)

「じゃあ防御欲求は──“セフティエナジー”」


部室が一瞬静まり返り、全員が頷く。


佐伯「……なんか今のは、妙にしっくりきた」

高橋「確かに、守る力って名前がつくとカッコいい」

俺「結局、この部活の根幹はそれかもしれないな」

西村(黒板に書きながら)

「じゃあ最後に、防御欲求は──“セフティエナジー”」

山本の耳がまだ赤い‥


朝比奈が腕を組んで分析モードに入る。

「実際、ネーミングって“使った瞬間にランクエナジーが上がる”んだよ。

だって『防御欲求』って言うより『セフティエナジー』って言ったほうが、聞いてる相手が“おっ、なんかすごい理論っぽい”って思うでしょ?」


俺「……確かに、ただの雑談が急にビジネス書っぽくなるな」

西村「言葉自体が“権威の仮想通貨”になるってわけね」



そこに国枝先生が乱入。

「いいぞいいぞ! そのワード感、インスタでバズるぞ! #セフティエナジー #エナジー部活 」

スマホを構えながら叫ぶ。


佐伯「いや、先生が一番ランクエナジー上げに必死じゃん!」

高橋「承認欲求だけは無限エナジーだな……」



最後に、朝比奈が締める。

「つまり──ネーミングは単なる言葉遊びじゃない。“言った瞬間にエネルギーを与える装置”なんだよ」


全員「……なんか、急に信じたくなるのが怖い!」

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