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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.6
98/108

Episode.83 VS[The last boss]VAMPIRE MIRROR

俺は前回と同じ銃剣。

カレンは紅蓮といったあの猫が変化した剣。

レットといった俺と似てる少年は銃と剣。

ブラッドは、前回ヴァンフェーニが持っていた十字架のような剣。


ヴァンフェーニは、相変わらずの槍。


カレン「無理はしないでくれ、レット」


レット「ああ」


ヴァンフェーニ「仲の良いこった…」


夕陽「……」


どうやって蓮花を助けるか。

ヴァンフェーニから距離を置いたとはいえ…吸血鬼の身体能力は人間の何倍もある。

…やはり、倒すしかない。


鬼蓮「夕陽。何とか隙を作れ、隙を見て俺が…」


夕陽「…分かった」


ヴァンフェーニ「ゴチャゴチャとうるせえな」


夕陽「!」


間一髪、といったところだ。

俺と鬼蓮がさっきまで居た場所には、槍が深く突き刺さっている。普通なら簡単に抜けそうにないが、ヴァンフェーニはそれを自然な動きで引き抜く。


レット「考える隙も与えてくれないか」


カレン「やはり、か」


予想はしていたものの、こうも不意打ちをされたら流石に動揺する。

…まずいな、突破口が全く見えない。


鬼蓮「…どうすんだよ」


夕陽「……。…?」


待てよ。

そもそもコイツの能力があればあの場で瞬殺出来ていた筈だ。

なのに、『ヴァンフェーニはどうして一旦撤退した』?


ヴァンフェーニ「ボーッとしてんじゃねえよ餓鬼」


夕陽「!…」


(今だから出来る)倒立後転の要領で攻撃を避ける。避けながら考える。

吸血鬼。血を吸う鬼。今回己の餌として蓮花を選んだ。…邪魔が入ったとはいえ、何故生かしている?

そもそも、コイツが撤退した原因は…?










──…エナジードレイン……か…










夕陽「……!」


思い出した。

撤退した理由。撤退せざるを負えない原因。


夕陽「……鬼蓮のエナジードレインで弱ったからだ」


元裏人格の元人間の鬼。半幽霊半妖怪、旭ヶ原蓮花から生み落とされた新種の妖怪・火怒炎虎。

エナジードレイン…他人の生気を奪い取り己の力に変える能力。

この能力が鬼蓮にあったことには驚いた。

今、ヴァンフェーニに向かっている二人と目が合う。そして、二人で頷く。


レット「センス・アタックコマンド15『ツインズブレイク』」


カレン「紅蓮華焔(グレンカエン)!」


ヴァンフェーニ「二人掛かりってか?…甘いんだよ!」


夕陽「……」


俺は、肝心の鬼蓮の姿を探す。

…そうか、アイツは既に行動に移ってるのか。影の中から顔を出して(これが結構怖い)、俺と目が合うと影に引っ込んだ。そして、ゆっくりとヴァンフェーニの背後に回る。

……これで、準備は整った。


さあ、決着をつけよう。

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