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敗戦
王都ではアナベラが忙しく準備している中
戦場は泥沼化していた。
「中佐!ご無事ですか。」
「大丈夫だ。それよりも死傷者の人数を数えろ。」
「とりあえず立て直すぞ。」
敵の奇襲に遭い多くの部隊が壊滅または
全滅になっていた。
これだけの損害はルーカスがここの指揮をしてから
初めてであり、兵士たちも混乱していた。
「中佐。敵は退いていきました。基地に一度
戻りましょう。」
一人の兵がそう進言してルーカスは頷き撤退する
準備に入った。
(これではなかなか戻ることは難しくなったな。)
そう考えたルーカスはまだ顔を見たことのない
縁談相手を少し気にするようにしていた。




