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戦闘態勢

前線基地では敵の動きがなく軍人は待機していた。


「それで、お返事はしましたか。中佐」


アレンは基地で次の戦闘の準備をしながらルーカスに尋ねた。


今のカレリア基地は数日前の戦闘の後始末や


次の準備などで騒がしかった。


その為手紙が来た日から少し時間がたっていたのだ。


「無駄口をしている暇があったら他の準備もしていろ。」


素っ気なくルーカスは答える。


しかし、アレンの言葉はルーカスに少し刺さっていた。


この前線の基地にまで送ってくる縁談話。


これがただの縁談話ならよいのだが


それはないのだろう。


確か相手はオルティース家の令嬢だと書いてあった。


特に気にするような家系の者ではないと思う。


一つだけあるとしたら少しだけ


フリエム家と馴染みがないところだけだろう。


まだ縁談話の来ていない交流のある家系はある


しかしその家ではなくなぜオルティース家なのか


少しだけ疑問点があるが同じ特殊家系なので


そこまで警戒心を高めるような家ではない。


それに縁談の手紙はフリエム家の本家の紋章があり


正式なものだと確認ができていた。


そのため手紙が偽装されてはいない。


しかし少し気になることを調べるにも一度屋敷に帰る必要があった。


とりあえずこの前線を抑えないと今は


帰ることはできないだろうな。


その時、部屋の外が騒がしくなっていた。


多くの兵士が急に動き出したのを


感じ取り少し様子を見てくるようにアレンに


命令しようとした瞬間に扉が激しくノックされた。


「中佐!敵が動いてきました。」


切羽詰まった兵士の声がドアの反対側から聞こえた。


アレンは先ほどの気の抜けた顔からルーカスと


同様の真剣な顔に瞬時に変わった。


「わかった。すぐに準備をしろ。」


「アレン。お前は先に最前線の兵たちに指示を送れ。」


「了解しました。」


そうしてアレンは一礼して部屋を出て行った。


そしてルーカスは部屋の書類の整理をした後


自らも最前線に向かうため準備を始めた。


(今回の件は一回落ち着いてから考えるか)


そう考えてルーカスは戦いに意識を向け、部屋から飛び出した。


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