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密会


空は少し曇っておりすぐにでも雨が降りそうなだった。


普段多くの人で賑わう王都も普段よりは人が少なく閑散としている。


その中で一人の女性が王都の中心にある公園に向かって歩いていた。


艶のある髪でしっかりと手入れがされていると分かり


服装も最近のはやりの服ではないが落ち着きのあるきれいな白色の服を着ていて

見た目からして高そうな服であった。


その女性はアナベラ・オルティースでありこの度


フリエム家の次期当主であるルーカス・フリエムとの縁談が決まっている。


今はそのフリエム家から来た手紙に書いてあった場所へと向かっている最中だった。


(本当にフリエム家からのものかしら)


今日朝にまたフリエム家からの手紙が来ておりそこには正式に縁談が決まったのと


顔合わせの場所、時間が示されていた。


これもあったため少し怪しくなってきていた。


しかし先日届いた紙にはフリエム家の家紋がついており


そこには今向かう公園に来てほしいとそして一人で来てくれと書かれていた。


そのため今回のことは誰にも話さずに訪れており非公式で会うつもりだ。


しかし、あまりにも合う場所が相応な場所ではなく


少し騙されているような感じがしている。


それでも確信がないので一応向かい待っていようと考えた。


(なんか雨降りそうだから傘を持ってこればよかったかしら)


そんなことを考えていたらもうすでに公園が出てきていた。


公園に入ると少し子供が遊んでいる声と鳥の鳴き声


が聞こえて天気が悪くても少しは人がいるようだった。


(まだフリエム家の人は来ていないかしら)


見た感じでそういった人がいなかったため


少しだけベンチに座って待つことにした。


周りを見渡すと少しずつ空が暗くなってきているので


そろそろ一降りしそうになっていた。


(もう少しして来なかったら帰ろうかな)


約束の時間より少し余裕持ってきたがおそらく


待っている間に過ぎており雨も降りそうなので帰ろうとしていた。


やはり偽の手紙だったのかなとアナベラは思い無駄足になってしまった。


「お前がアナベラ・オルティースか」


立ち上がって帰ろうとしたら不意に声をかけられた。


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