帰還
今回の作戦の大成功により有利な条件で休戦が行われた。
それにより兵士たちは一息吐くことができていた。
これまで張り詰めていた緊張はここで一時無くした。
その中一人の男は一時帰還の準備をしていた。
上官の許可を得たルーカスだった。
ルーカスは部下であるアレンにこれからのことを話して跡継ぎを彼に任せた。
そんなアレンから文句が飛んできていた。
「中佐ぁ~。早く帰ってきてくださいよ。」
「俺がこの地区もつの荷が重いです。」
泣き顔をしたアレンがルーカスにすり寄っていた。
それをめんどくさそうに振りほどきアレンを見た。
「お前は俺の部下だろ。上司が命令したことは従え。」
語彙を強く言い、鋭い眼光がアレンを射抜いた。
それにより少したじろいだアレンは姿勢を正して
分かりましたと小さく答えた。
そしてアレンが出て行くとルーカスは残りの準備を進めていった。
その裏では情報屋から婚約者について調べていたものが届いていた。
しかし、もらった情報はごく一般的であった。
父親があんなに婚約を進めたのにもかかわらず
ごく普通の令嬢であり少し期待外れだった。
ルーカスはもっと何か持っているものだと思ったが
そんなことはなかった。
(これならまた数日で破棄になるだろう。)
しかし、父の言葉が気になっていたアレンは少しだけ
彼女に興味があり一度だけあってみようと考えたのだった。
しかし匿名で送っても怪しまれるだろう。
ならばフリエム家の家紋を使い彼女だけ呼び出すか。




