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黒の錬金術師〜異世界に来たからには無双したい〜  作者: 秋元智也
第三章 強く、より強く
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24話 森の異変 (4)

森の調査に来た遙とメノウはトレント達のいなく

なった森で、不気味な事が起きていた。


「あの、目の前にいるのって……」


遙の指摘にメノウは目を凝らすとじっと眺めた。

そして、ポツリと言葉を漏らす。


「子供?………だな」

「見ればわかりますよ。姿の事を言ってるんじゃ

 ないです。そう言う事じゃなくて……」

「さっきまで魔力反応がなかったのにって事だろ?」

「そうです。普通はいきなり魔力反応が出てくる

 なんて事がないはずです。と言う事は……」

「十中八九魔物って事だな」

「です。しかし、わざわざ姿を見せるという事は…」

「罠……だろ?俺に任せろよ」


そう言うと、メノウは目の前に現れた少女に近づいて

行った。

遠巻きに見ていると何やら話をして少女を連れて戻っ

て来たのだった。


「メノウさん?」

「あぁ、迷子になっちまったらしい。この辺にこの子

 の親がいるらしいんだ。一緒に探してやらねーか?」

「メノウさん!?」

「どうした?そんな怖い顔して…」


きっと気づいていないのだろう。

近くに来て気づいた事は、この少女の異様なまでの

魔力と歪な形だった。


遠目で見ていた時は少女に見えたが、今は違う。

別のナニカに見えるのだった。


「それのどこが少女なんですか!」


遙は叫ぶと手に持ったランプの摘みを回して目の前

へとかざした。

魔力を流し込むと周りが凍てつくように凍って行く。


下半身を凍らせると少女だったナニカはすぐにこち

らを警戒した。


下半身は子供のままで、上半身は大人の女性へと変化

したのだった。


「うわぁっ!なんだ、あれ」

「さっきまで幻覚にかかっていたんですよ。全く……」

「幻覚?じゃ〜あれは魔物か!」


メノウの目が覚めたのか、それとも幻覚が解けたのか

どちらにしろ、敵を前に寝ぼけてもらっては困るのだ。


「どうして、どうして気づいてしまったの?」

「どうしてって、こんな場所に子供っておかしいでしょ」

「どうして?また精霊達を攫うの?」

「攫う?僕たちは精霊を攫いに来たんじゃないです。

 この森の調査とトレントの木材を……」

「あの子達を殺したのはあなた達ね。マザーの邪魔を

 する気なのね。私の子を殺したのも人間……そして

邪魔する

 の森の調査に来た遙とメノウはトレント達のいなく

なった森で、不気味な事が起きていた。


「あの、目の前にいるのって……」


遙の指摘にメノウは目を凝らすとじっと眺めた。

そして、ポツリと言葉を漏らす。


「子供?………だな」

「見ればわかりますよ。姿の事を言ってるんじゃ

 ないです。そう言う事じゃなくて……」

「さっきまで魔力反応がなかったのにって事だろ?」

「そうです。普通はいきなり魔力反応が出てくる

 なんて事がないはずです。と言う事は……」

「十中八九魔物って事だな」

「です。しかし、わざわざ姿を見せるという事は…」

「罠……だろ?俺に任せろよ」


そう言うと、メノウは目の前に現れた少女に近づいて

行った。

遠巻きに見ていると何やら話をして少女を連れて戻っ

て来たのだった。


「メノウさん?」

「あぁ、迷子になっちまったらしい。この辺にこの子

 の親がいるらしいんだ。一緒に探してやらねーか?」

「メノウさん!?」

「どうした?そんな怖い顔して…」


きっと気づいていないのだろう。

近くに来て気づいた事は、この少女の異様なまでの

魔力と歪な形だった。


遠目で見ていた時は少女に見えたが、今は違う。

別のナニカに見えるのだった。


「それのどこが少女なんですか!」


遙は叫ぶと手に持ったランプの摘みを回して目の前

へとかざした。

魔力を流し込むと周りが凍てつくように凍って行く。


下半身を凍らせると少女だったナニカはすぐにこち

らを警戒した。


下半身は子供のままで、上半身は大人の女性へと変化

したのだった。


「うわぁっ!なんだ、あれ」

「さっきまで幻覚にかかっていたんですよ。全く……」

「幻覚?じゃ〜あれは魔物か!」


メノウの目が覚めたのか、それとも幻覚が解けたのか

どちらにしろ、敵を前に寝ぼけてもらっては困るのだ。


「また私から奪うのね……私から大事な子供を奪った

 のも人間、マザーの命令を邪魔するのも人間、どう

 して邪魔ばかりするのよ………ただ大人しくこの森

 で暮らしているだけじゃない……許さない、人間は

 みんな消えれば良いのよ……」


ぶつぶつと言葉を並べると気でも触れたかのように

彼女の姿は変わっていった。

まるでおかしくなって行くようだった。


多分、それが本来の姿なのだろう。

凍った下半身に木の根っこが絡まり氷を溶かす。


「メノウさん、気をつけてください」

「おい……まじで化け物かよ……」


さっきまでと見え方が違ったせいで、それはもう

化け物という言葉しか思い浮かばなかったのだろ

う。

その言葉が、余計に目の前のモノには効いたよう

だった。


「人の擬態する魔物として精霊の一種でドライア

 ドという魔物がいます。多分、間違いないかと」

「弱点は?」

「勿論、火属性です。メノウさんの得意分野です」

「分かった。まかせろ」


もう、的を外す事は少なくなった。

化け物と分かれば容赦なかった。


剣を腰に戻すと魔法をぶちかましたのだった。


巨大な火の玉を飛ばすと、すぐに命中すると周り

にも火の粉が飛ぶ。


「アァァーーー。ダメヨ、燃エル……死ンジャウ」


周りの木は別に何の変哲もない木だったはずだが

それを庇うように火の粉を自ら受け持ったのだった。

まるで子供を庇う母のように見えた。


「なんか、呆気なかったな?」

「何を言ってるんですか?幻惑に惑わされてたくせに」


魔力を探知するレンズ越しで見ていたせいか遙には

全く人に見えなかったのだった。


結局何がしたかったのか?

それを知る事になったのは、彼女の来た方角からわ

ずかな魔力反応があったからだ。


この森は他の魔物が少なくトレントしかいない事か

ら、トレントの森と呼ばれていたのだ。


「この反応って……」

「そぐ側っぽいし、行ってみるか?」

「そうですね。行きましょう」


メノウの言葉に賛同すると歩きだしたのだった。








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