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黒の錬金術師〜異世界に来たからには無双したい〜  作者: 秋元智也
第一章 異世界にきてしまった
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8話 魔道具作り

笑って流す師匠はたまに寂しそうな顔をする時があ

った。

そう言う時、遙は新しい発想で考えた魔道具の話を

切り出す事にしている。

この老人は魔道具の話になると目の色が変わり、さ

っきまで悩んでいた事も忘れて夢中になる癖がある

からだった。


「師匠、ちょっと見てもらってもいいですかー?」

「なんじゃ?何か思いついたか?」

「はい、これなんですが……」

「ほぉ〜………これは……この前の回転する洗濯機 

 じゃったか?あれは実に便利じゃったからのう」


手洗いしていた洗濯板を中に入れて水を入れて魔力

を通すと勝手に回り出す様にしたのだ。

手で触れるよりも、スイッチ部分に魔力を流すだけ

という簡単な構造が特に気に入ったらしい。


どちらも触れるだけで魔力が吸われるのはいいとし

て、さほど多くない魔力で勝手に洗ってくれるとい

うのは、家庭用としては便利なものとなった。


それを師匠の名で国に紹介すると、暫くは城で使わ

れると、地方貴族たちがこぞって欲しいと言い出し

たのだそうだ。


「そういえば、洗濯機はどうなったんですか?」

「あぁ、あれはいいと話題になっておったぞ?貴族

 達がこぞって作ってくれと言われてのう。レシピ

 を売り出してやったわ。平民達には難しいかもし

 れんが、まぁそのうち広まるじゃろう」

「どうして平民にはだめなのですか?」


遙は誰にでも使える様に作ったのではないのか?

と言いたげな顔をした。

師匠はぽりぽりと掻くと紙を取ってペンを走らせた。


「これは、あの魔道具を作るのに使う材料じゃ。そ

 して、これがそれを一回動かすのに必要な魔力量。

 そしてじゃ、平民は魔力はあっても生活魔法しか

 使えん。その理由は魔力の量が少ないんじゃ」


洗濯機は高価な家電になってしまっていたのだ。

その上、使うのに必要な魔力が一人の1日使う量より

多い為、一回の魔力供給だけで魔力枯渇で倒れるほ

どなのだという。


「でも、僕はそれほど……」

「ハルカはどうしてか、体の中の魔力保有量が多い

 ようじゃのう。じゃが、使えるのは細い魔力しか

 使えん。その理由は分からんが、もし落ち人のせ

 いだとしたら、攻撃魔法は使えんじゃろう。代わ

 りに保有量が多いというのは便利じゃよ?」


『特に、魔道回路を作るにはの』


と、付け加えたのだった。


魔力回路とは、魔道具を動かすのに必要な魔石と

魔力回路と言われる動かす心臓的なものがある。


魔道具の魔力は魔石や、魔力を流す事で動かせる。

これは現代でいう電池の様なものだ。


そして、魔道回路とは電化製品でいう基盤の様な

ものの役割りを果たす。


ただし、それは誰でも作れるものではない。


知識を持っている人間が微力の魔力を同じ量だけ

流し続けそれを金属の版や木の板、紙などの平面

もしくは、魔石に直接書く場合がある。


魔石に書く場合は特に気をつけなければならない。

少しでも魔力を滞らせると一気に爆発する事もあ

るのだという。


それほど危険な作業なのだ。

それを5歳児の遙に教えるのだ。

よっぽどこの老人は遙を過大評価しているという

事だろうか?


もしくは、何かあってもいいと思っているのか?

どちらにしても、遙の魔力を使うにはいい方法で

もあった。


ポーション作りではわずかしか魔力が減らなかっ

たので、魔道回路なら、常に使うので魔力が体に

溜まり過ぎて死を招く事を避ける事が出来るだろ

うからだった。






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